片流れ・下屋根用の換気棟を設置してみた!
みなさま。こんにちは。
屋根から人の笑顔を作りたい!!!
神清(かみせい)のDr.神谷です。
高断熱・高気密化が進んできた現在では、屋根の劣化対策として、小屋裏換気は必須の時代となってきました!
切妻屋根・寄棟屋根において、屋根の頂部に設置する換気棟は換気性能・防水性能とも優れたものがあります。
しかし、屋根の頂部に設置するタイプでは、片流れ屋根や下屋根の壁際に設置することはできません。
片流れ・下屋根用の換気棟をご紹介いたします!
片流れ・下屋根用の換気棟
写真のように、傾斜屋根の野地板部分に小屋裏換気孔を開けて、小屋裏換気を行います!
片流れ屋根は棟の頂部は雨漏りしやすい部分と言えます。
そこで、瓦屋根の場合は瓦1、2枚分、下がった所の野地板に孔を開けて、雨漏りが発生しないように十分配慮して行います!
片流れ・下屋根用の換気棟の施工
小屋裏換気孔を開ける
屋根の頂部から桟瓦1、2枚下がった部分のルーフィング・野地板をカットします。
瓦桟木と瓦桟木の間の所定位置を開口します。
小屋裏換気孔の周辺をきれいにする
所定の大きさの小屋裏換気孔を開けたら、その周辺部の木くずなどをきれいにします。
防水処理のため、シーリングや防水テープ処理を行い、雨漏りを防ぎます!
片流れ用換気棟/コンポα換気棟を設置する
開口部の周辺にシーリング・防水テープ処理・止水桟木などをマニュアル通りに行い、片流れ用換気棟/コンポα換気棟を設置します!
小屋裏側から見ると小屋裏換気孔の上がしっかり換気棟で覆われていることがわかります。
換気棟はハニカムのプラスチック製で、換気はするけど、水を入れないという優れものです!
周辺の瓦を施工する
換気棟周辺の瓦を通常通り施工します。
小屋裏換気は瓦と野地板の間の空間で十分行えます。
換気棟と瓦は干渉しない寸法になっています。
換気は瓦桟木によって、阻害されることもなく、瓦下の空間に拡がって行われます。
瓦を全部施工しますと、換気棟は完全に瓦で隠れます!
紫外線に当たることもないので、劣化の心配もありません。
瓦下の空間と外気とは、瓦同士の隙間で通じています。
弊社の行った実験で、瓦下の空間と外気とは1時間あたり75回程度の換気回数があることを確認しています。
そのため、瓦があっても小屋裏換気を妨げることはありません!
瓦下に隠れる片流れ用コンポα換気棟は雨漏りや劣化の心配も少ないので、長寿命な屋根材である瓦には適した部材と言えます!
まとめ:瓦屋根の片流れ用換気棟を施工してみた!安心だね!
片流れ屋根/下屋根では屋根の頂部ではなく、瓦1,2枚分下の野地板部分で小屋裏換気孔を開けると雨漏りの心配がありません。
小屋裏換気孔には専用の換気部材を設置する必要があります。
瓦下に完全に隠れるタイプは雨漏りや劣化の心配も少ないので、長寿命な屋根材である瓦には適しています!
専門用語もあり、わかりにくい所もあったかと思います。
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