屋根修理で雨漏りを防ぐ! リスク・原因特定・費用相場・業者選びまで解説

Dr.神谷
Dr.神谷
  • みなさま。こんにちは。
    屋根から人の笑顔を作りたい!!!神清(かみせい)のDr.神谷です。
    弊社は、高浜市・半田市にある創業150年老舗三州瓦の生産・販売・工事を行っている会社です。年間200棟以上の雨漏り調査・修理を行っています。
    建築業界誌「日経ホームビルダー/日経アーキテクチュア」の連載記事「新次元!雨漏り対策」を執筆!
    屋根の業界新聞「日本屋根経済新聞」の連載記事「瓦工事店は‟屋根のドクター”」を執筆中!

本記事はこんな人にお勧めします。

  • 屋根修理せず、雨漏りを放置するとどのようなリスクがあるか知りたい
  • 屋根修理が必要な雨漏りの症状や原因、修理費用を知りたい

この記事で伝えたいこと

この記事は「屋根修理せず雨漏りを放置するリスクを知りたい」「雨漏りの原因や修理費用を知りたい」という方に向けて書かれています。

屋根からの雨漏りは放置すると被害が広がり、修理費用も高額になりがちです。適切な屋根修理によって早めに対応することが建物を守り、費用を抑えるポイントです。

本記事では、雨漏りを放置するリスクから雨漏りの主なサイン、原因特定方法、屋根材別の修理費用相場まで解説しています。信頼できる修理業者の選び方も紹介していますので、雨漏りから大切なお住まいを守る参考にしてくださいね。

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屋根修理を行わず、雨漏りを放置するとどうなる? リスクを解説

屋根からの雨漏りを放置するとどうなるかについて紹介します。

最初は少しでも、頻繁に発生する雨漏りでは、徐々に天井・内壁・柱でシミやカビが発生し、さらに放置すると濃いシミやカビだらけになったり、木材が腐ったりしてきます。

雨漏りを放置するリスクを以下にまとめます。

  • シミ・カビの発生
  • 天井や壁などの木材腐朽
  • 漏電リスク
  • 修理費用が大幅に増加
  • 家の寿命を縮める原因になる

 

木材は長期間濡れてしまうと腐朽菌が活性化して、木材の腐朽が進行します。(濡れた状態が2週間~以上続く場合)

また、カビの大量発生は胞子を空気中へ飛散させるので、健康被害が発生するリスクが高まります。

早めに雨漏り修理しておけば修理範囲は屋根だけとなり、少額で済むところですが、一年以上放置してしまうことで、室内・小屋裏などの修理も必要となり、何十万、劣化具合によっては何百万円という高額な修理費用に発展する可能性があります。

柱・梁などの木製構造材の腐朽や耐震金具・くぎ・ボルトなどの金属の腐食が進むと建物の強度が低下して、家の寿命を縮める原因にもなります。

屋根は外壁と違って水を受ける部分なので、雨漏りが発生しだすとその頻度は短期間に増加するので、放置することはNGです。

 

屋根修理が必要な雨漏りの主なサインとは?

屋根修理が必要な雨漏りの主なサインについて紹介します。

室内への雨漏りする前でも、屋根・小屋裏には以下のような雨漏りの兆候が発生しています。

●屋根・小屋裏での雨漏りサイン

  • 小屋裏の屋根下地材(野地板・たるき)のシミ
  • 軒天材の変色・シミ
  • 天井裏の断熱材のシミ・天井材のシミ
  • 屋根材のひび割れ・あな開き
  • 谷板金のあな開き
  • 棟板金のくぎのゆるみ・浮き
  • 瓦屋根の漆喰のほとんどがはがれ落ち

 

上記症状は雨漏りが発生していてもおかしくないサインです。

また、室内で雨漏りする前に見られる兆候を紹介しておきます。

●室内での雨漏りサイン

  • 天井上で発生する雨音
  • 天井材のシミ・黒カビ
  • 天井材の浮き・はがれ

 

天井に上記の症状が発生すると雨漏りが発生する直前ですので、早急に雨漏り修理を専門業者に相談しましょう。

 

屋根修理が必要となる雨漏りの原因を特定するには?

屋根修理が必要となる雨漏りの原因を特定する方法について紹介します。

屋根の雨漏りの原因を特定する調査は、外壁と考え方が異なりますので、屋根に詳しい業者に雨漏り調査を依頼することが重要です。

雨漏りの原因を特定するには、以下のような方法があります。

  • 目視調査
  • 散水調査
  • 赤外線サーモグラフィ

 

次の章から詳しく解説していきます。

 

屋根修理が必要となる雨漏りの原因を特定する方法1

屋根修理が必要となる雨漏りの原因を特定する方法として、「目視調査」について紹介します。

目視調査とは、雨漏りの浸入箇所となり得る建物の外側の隙間を目視で探す調査方法です。

屋根では、屋根材の破損・浮き・あな開きなどを目視で探すことになります。

ただし、そのようなわかりやすい原因箇所がない場合も多く、屋根を目視調査する上で、屋根の構成・屋根材の特徴・屋根材の標準的な状態を認識していることが必須です。

例えば、金属屋根材同士の隙間、スレート屋根材同士の隙間、瓦同士の隙間はその幅・大きさがそれぞれ異なります。

瓦同士・スレート同士の隙間が比較的大きいのですが、その隙間は強風雨の浸入口にもなりますが、排水口ともなっています。

瓦同士の隙間が大きいからと言って、その隙間をふさいでしまうと、かえって雨漏りが悪化してしまいます。

また、屋根では、屋根材(一次防水)とその下にある防水シート(二次防水)の2つで雨漏りをふせいでいます。

屋根材は目視で見ることができるのですが、防水シートは屋根材の下に位置するため、屋根材の撤去なしに目視することはできません。

防水シートの不具合が雨漏りの原因であることもあり、この部分は経験則で想定するか、解体調査が必要となります。

そのため、屋根の雨漏り調査は、屋根に詳しい業者に依頼することが重要です。

 

 

屋根修理が必要となる雨漏りの原因を特定する方法2:散水調査

屋根修理が必要となる雨漏りの原因を特定する方法として、「散水調査」について紹介します。

目視調査では、明確な原因箇所がわからない場合に、屋根の隙間を順番に散水して浸入箇所を特定する方法です。

水道の蛇口に長いホースをつないで、浸入箇所をピンポイントで散水します。

屋根は傾斜があるので、水下側から順番に散水することで、浸入箇所の誤認をふせぎます。

傾斜屋根では、雨漏りをふせぐ方法として、「雨仕舞/あまじまい」が採用されています。

雨仕舞とは、屋根材同士の重なりで雨漏りをふせぐため、自然の強風雨よりも強く散水してしまうとすぐに屋根材が突破されてしまいます。

本当の雨漏り原因箇所とは、別の場所が浸入箇所となり、誤認してしまうリスクもあるので、屋根に詳しい業者に散水調査を依頼することが重要です。

 

散水調査の様子は「なかなか直らない雨漏り 執念の調査! 9箇所の散水で入口を発見!」の動画でも詳しく解説してます。

 

屋根修理が必要となる雨漏りの原因を特定する方法3:赤外線サーモグラフィ

屋根修理が必要となる雨漏りの原因を特定する方法として、「赤外線サーモグラフィ調査」について紹介します。

赤外線サーモグラフィ調査とは、建物の内外の表面温度を撮影し、雨漏りの水分による温度変化を捉えて原因を特定する方法です。

また、雨漏りした日から数日経過してしまうと雨漏りの水分は乾いてしまいます。

そのため、散水調査を併用して、散水した水分が室内へわずかに浸入したことをとらえるために、赤外線サーモグラフィを使用することがあります。

 

屋根は形状や断熱構造によって、雨漏り調査自体を行うことが難しい場合もあり、その他の調査方法を使用することもあります。

  • 建物の内装の含水率を測定して浸入経路を推測する「含水調査」
  • 雨漏りの浸入口を特定するため、蛍光液の色を変えて調査する「発光液調査」
  • ドローンで撮影して屋根表面の状態を調査する「ドローン撮影調査」

 

建物の構造・形状にあった雨漏り調査を行うことが正確な原因特定につながりやすいです。

雨漏りの原因の特定方法について詳しくはこちらの記事で解説しています。

【雨漏りの特定方法】原因を調査するための5つの方法を徹底解説

 

雨漏りで屋根修理を行うときの費用相場|スレート屋根

雨漏りでスレート屋根修理を行うときの費用相場について紹介します。

スレート屋根の雨漏り修理の費用相場は以下の通りです。

  • 部分修理:3〜40万円
  • カバー工法:50万円〜
  • 葺き替え:100万円〜

 

部分修理としては、スレートの棟板金の交換、スレートけらば部の部分張り替えなどがあります。

雨漏りの原因が特定できない場合は、カバー工法ではなく、葺き替えすることが雨漏りの再発を防ぐことにつながります。

 

雨漏りで屋根修理を行うときの費用相場|金属屋根

雨漏りで金属屋根修理を行うときの費用相場について紹介します。

金属屋根の雨漏り修理の費用相場は以下の通りです。

  • 部分修理:3〜40万円
  • カバー工法:50万円〜
  • 葺き替え:100万円〜

 

部分修理としては、棟板金の交換やその他取り合い部との施工し直しがあります。

屋根下地が劣化している場合は、葺き替えで屋根下地の交換することの検討が必要です。

 

雨漏りで屋根修理を行うときの費用相場|瓦屋根

雨漏りで瓦屋根修理を行うときの費用相場について紹介します。

瓦屋根の雨漏り修理の費用相場は以下の通りです。

  • 部分修理:3〜50万円
  • しっくい補修:20〜40万円
  • 棟の葺き直し:30〜50万円
  • 葺き替え:120万円〜

 

瓦屋根では、部分修理が容易なため、雨漏り修理としては、部分修理が一般的です。

部分的に瓦をめくり、防水シートから直すことで雨漏り修理できます。

瓦の劣化、耐震性など他の効果も期待する雨漏り修理の場合は、葺き替えを行います。

 

雨漏りの屋根修理の費用相場について詳しくはこちらの記事で解説しています。

雨漏りの修理費用の相場はいくら?屋根屋さんが徹底解説!

 

雨漏りの屋根修理をDIYするのはアリ?なし?

雨漏りの屋根修理をDIYするのはおすすめできません。

屋根修理は高所作業となり、滑落した場合は大ケガとなるからです。

慣れない屋根に上がっての作業はやめておきましょう。

また、雨漏りの屋根修理は二次防水の防水シートまでを補修することが必要となり、DIYの範囲を超えています。

雨漏りの屋根修理は、専門業者に依頼しましょう。

 

年に数回の雨漏りの応急処置のみであれば、DIYも可能です。

ブルーシートをかける、防水テープを貼るなどとお考えください。

屋根材の隙間をコーキング、パテ、漆喰などで無作為に埋めてしまうDIYをときどき見かけますが、かえって雨漏りが悪化するので、絶対やめておきましょう。

 

信頼できる雨漏り修理業者を選ぶポイント4つ

信頼できる雨漏り修理業者を選ぶポイントについて紹介します。

信頼できる雨漏り修理業者を選ぶためには、以下のポイントで選びましょう。

  • 原因を特定できる確かな技術がある
  • 修理費用は良心的な価格帯
  • 近隣住民への細やかな心遣いがある
  • 修理後も手厚いサポートがある

 

雨漏り修理を相見積もりの最安値だけで選ぶことはやめておきましょう。

雨漏り修理は雨漏りの原因を特定してから行うことで、再発リスクを大幅に軽減できます。

経験則によるコーキングでは直らない可能性が高いので、オススメしません。

修理費用は相場内で、雨漏りが再発した場合の対応もしっかりしている業者を選ぶことが重要です。

 

【まとめ】屋根修理で雨漏り対策は早めに!適切な対処が家を守る

屋根は外壁と違って水を受ける部分なので、雨漏りが発生しだすとその頻度は短期間に増加するので、放置することはNGです。

早めに雨漏り修理しておけば修理範囲は屋根だけとなりますが、放置してしまうことで、室内・小屋裏などの修理も必要となり、高額な修理費用に発展する可能性がありますので早めに対処しましょう。

屋根の雨漏りの原因を特定する調査は、外壁と考え方が異なりますので、屋根に詳しい業者に雨漏り調査を依頼することが重要です。

修理費用は相場内で、雨漏りが再発した場合の対応もしっかりしている業者を選ぶことで、大切な建物を守りましょう。

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