目次
- ハウスメーカーの天窓でも雨漏りしやすい?構造の注意点
- ハウスメーカーの天窓で雨漏りが起こることも?主な原因5つ
- 新築時にハウスメーカーで設置された天窓でも、施工不良による雨漏りは起こる?
- 新築時のハウスメーカー天窓でも起こる施工不良とは?
- ハウスメーカーの天窓から雨漏りしたらどうする?
- ハウスメーカーの天窓から雨漏りしたら行うこと①写真撮影を行う
- ハウスメーカーの天窓から雨漏りしたら行うこと②保証期間を確認する
- ハウスメーカーの天窓から雨漏りしたら行うこと③雨漏りの原因調査とその対処法を行う
- ハウスメーカーの天窓から雨漏りしたら行うこと④天窓まわりの堆積物除去と掃除
- ハウスメーカーの天窓から雨漏りしたら行うこと⑤天窓の撤去・天窓の交換
- ハウスメーカーの天窓から浸水するときは?結露などの可能性も考慮する
- ハウスメーカーの天窓と屋根専門業者の違い
- 【まとめ】ハウスメーカーの天窓トラブルは専門業者に相談するのが安心
ハウスメーカーの天窓でも雨漏りしやすい?構造の注意点
ハウスメーカーの天窓でも雨漏りしやすい?と聞かれると「はい。」という回答になります。
ハウスメーカー専用の天窓はなく、ハウスメーカーでも工務店でも同じ天窓となるからです。
天窓は屋根に開口部を設けて、屋根面から少し出っ張った状態で設置されます。
屋根の水上側から流れてきた雨水を天窓がせき止める形となり、雨水が集まる構造となるため、天窓は雨漏りリスクが高くなります。
また、天窓は常に紫外線や日射、風雨にさらされるため、天窓ガラス周辺のシーリング材やゴムパッキンが劣化しやすく、経年での雨漏りも発生しやすくなっています。
正しい施工で取付られた天窓はすぐに雨漏りすることはありませんが、経年劣化に対するメンテナンス不足で雨漏りが起こる可能性はハウスメーカーでも同じです。
天窓の点検について「瓦屋根に設置された天窓はエプロンの点検に心掛けましょう! 雨漏りを防ぐことができますよ!」の記事で詳しく解説しています。
ハウスメーカーの天窓で雨漏りが起こることも?主な原因5つ
ハウスメーカーの天窓から雨漏りする主な原因について解説します。
天窓から雨漏りする主な原因について紹介します。
- ゴムパッキンの劣化
- ゴミや落ち葉などの詰まり
- 防水シートや防水テープの劣化
- エプロン(防水用の板金部材)などの金属部品の亀裂や穴
- 施工の不備
天窓のガラス面と枠の間には、ゴムパッキンが設置されて雨水浸入を防いでいるのですが、紫外線・温度変化による劣化が生じ雨水浸入するようになります。
天窓と屋根面の間に板金の捨て水切り板で雨水浸入を防いでいるのですが、その部分にゴミや落ち葉などが詰まることでスムーズに排水できなくなり、オーバーフローして雨漏りすることがあります。
また、捨て水切り板の下には、防水シートが入っており、防水シートを天窓木枠に立ち上げて設置する際には、防水シートのピンホールを防水テープで止水しています。
防水シートや防水テープが劣化することで、雨漏りすることがあります。
瓦屋根との取り合いにはエプロン(アルミ製防水用部材)が設置されているのですが、エプロンの劣化により亀裂や孔が発生して、雨漏りすることがあります。
ハウスメーカーでは滅多に起こることはありませんが、天窓取付時の施工の不備による雨漏りもあります。
新築時にハウスメーカーで設置された天窓でも、施工不良による雨漏りは起こる?
新築時にハウスメーカーで設置された天窓でも、施工不良による雨漏りは起こり得るかについて解説します。
新築時に天窓から雨漏りした場合は、部材の劣化ではなく施工不良の可能性が高いです。
天窓の施工は、屋根工事業者と大工の共同作業となる場合が多いです。
職人・業者同士の連携ミスで、施工不良となるリスクがあります。
ハウスメーカーはしっかり現場管理を行っていますが、職人同士の連携ミスが発生する可能性はゼロではありません。
新築時のハウスメーカー天窓でも起こる施工不良とは?
新築時のハウスメーカー天窓でも起こる施工不良の内容について紹介します。
施工不良の例として、以下の事例があります。
- 防水シートの施工ミス
- 捨て水切り板の設置不良
- エプロンの取付ミス
天窓の木枠廻りを屋根の防水シートを立ち上げて施工するときに、施工ミスが発生することがあります。
防水シートの立ち上げやピンホールの処置などは最後は職人の技量に左右されるので、ミスが発生するリスクがあります。
捨て水切り板・エプロンなどは、屋根材によって種類が異なるため、急な仕様変更などがあると間違った天窓の部材が入ってしまうことがあり、施工不良につながるリスクとなります。
ハウスメーカーも取付は天窓メーカーのマニュアル通りとなりますので、天窓メーカーのマニュアルを職人がしっかり熟知しておらず、マニュアル通り施工されていないと、天窓から雨漏りするリスクが高まります。
ハウスメーカーの天窓から雨漏りしたらどうする?
ハウスメーカーの天窓から雨漏りした際に行うべきことを解説します。
天窓から雨漏りした際に行うべきことは以下となります。
- まず写真撮影を行う
- 保証期間を確認する(10年以内か)
- 雨漏りの原因調査とその対処法を行う
- 天窓まわりの堆積物除去・掃除
- 天窓の撤去工事、もしくは天窓そのものの交換
次の章からそれぞれについて詳しく解説していきます。
ハウスメーカーの天窓から雨漏りしたら行うこと①写真撮影を行う
ハウスメーカーの天窓から雨漏りしたらまず写真・動画を撮影をするようにしましょう。
天窓からの雨漏りに気づいた場合は、以下の点に注意しながら写真・動画を撮ることが重要です。
- 雨漏りしている部分だけでなく、天窓全体が写り、位置関係がわかるように写真・動画を撮るようにしてください。
- 天窓のガラス面から漏れているのか、天窓と屋根の組み合わせ部分から漏れているのかによって修理方法が異なるため、写真・動画があると修理業者が判断しやすくなります。
ハウスメーカーの天窓から雨漏りしたら行うこと②保証期間を確認する
ハウスメーカーの天窓から雨漏りしたら保証期間について確認すべきです。
新築の場合は瑕疵担保責任制度があり、10年以内であれば無料で修理してもらえる可能性が高いです。
また、結露による水漏れの場合も、10年以内であればクレームとして対応してもらえる可能性があります。
一方で、10年を経過している場合、ハウスメーカーに修理を依頼するのか、屋根工事業者に依頼するのかは要検討が必要です。
10年を超えているとハウスメーカーに依頼しても有償となるため、安心のハウスメーカーか、安価にできる屋根工事業者に依頼するかは判断が必要となります。
ハウスメーカーの天窓から雨漏りしたら行うこと③雨漏りの原因調査とその対処法を行う
ハウスメーカーの天窓から雨漏りしたら原因調査とを突き止め、その対処法を行うことになります。
天窓の雨漏りには、さまざまな原因とその修理方法があります。
その中でもっともよく行われる2つの補修方法について紹介します。
補修内容 | 主な原因 | 対処法の概要 | 費用目安 |
---|---|---|---|
シーリング補修 | ガラス面と枠の間のゴムパッキンの劣化 | ガラス面と枠の間をシーリングで埋める。 | 約3~万円 |
エプロン補修 | エプロンの破れ・施工不良・劣化 | ブチルテープ・防水シートで補修する。瓦を外して下地を直して再施工する。 | 約10~万円 |
ハウスメーカーの天窓から雨漏りしたら行うこと④天窓まわりの堆積物除去と掃除
ハウスメーカーの天窓から雨漏りした際に天窓まわりの堆積物除去と掃除を行うことについて紹介します。
天窓の捨て水切り板と屋根材の間にゴミが詰まるとオーバーフローして雨漏りが発生するため、雨漏り修理した次いでに、ゴミを除去し、排水経路を清掃しておきましょう。
天窓からの雨漏り原因がゴミ詰まりだった場合、屋根材下へオーバーフローしているので、天窓周辺の屋根材を撤去して、屋根下地から補修が必要です。
瓦屋根の場合は、部分補修が可能なため、10~20万円程度ですが、スレート屋根・金属屋根は棟から天窓周辺下まで屋根材をめくって下地を補修するので、部分修理は広範囲に及ぶケースが多く、費用は30~万円となります。
ハウスメーカーの天窓から雨漏りしたら行うこと⑤天窓の撤去・天窓の交換
ハウスメーカーの天窓から雨漏りしたら天窓の撤去や天窓の交換を検討すべきことについて紹介します。
天窓からの雨漏りがひどい場合、天窓本体の不具合が発生している場合は天窓の撤去もしくは天窓自体の高交換となります。
ハウスメーカーの天窓でも雨漏りが頻繁に発生することがあります。
この場合、天窓の屋根から採光できるメリットよりも雨漏りするデメリットの方が勝っているようで、天窓の撤去を希望されることが多いです。
天窓本体のメーカーは2社と数が減っており、以前の天窓と同じサイズのものはありません。
天窓本体を新しい天窓に交換する場合、多少サイズが変わることは承知の上で入れ替えることとなります。
天窓の雨漏りについて「天窓から雨漏りしたらどうすればいいの?」動画でも詳しく解説しています。
ハウスメーカーの天窓から浸水するときは?結露などの可能性も考慮する
ハウスメーカーの天窓から水が垂れるなら、結露などの可能性も考慮すべきことを解説します。
天窓からの雨漏りと同じような症状として、天窓付近の結露の可能性があります。
昔の住宅で冬、ガラス窓が結露でびしょびしょになるのと同じように、天窓のガラス面でも結露が発生します。
また、天窓本体の断熱性能が低かったり、天窓周辺の壁に断熱材が適切に施工されていなかったりすると、その部分で結露が発生します。
天窓までの距離があると、どちらの原因なのか見分けにくいので、注意が必要です。
雨漏りは基本的には降雨時であり、結露は晴れの日でも発生しますので、区別する目安となります。
天窓の結露について「天窓の結露事例!【実は雨漏りではなかった】の巻」の記事で詳しく解説しています。
ハウスメーカーの天窓と屋根専門業者の違い
ハウスメーカーの天窓の雨漏り修理に関して、ハウスメーカーと屋根専門業者の違いにします。
ハウスメーカーと屋根専門業者では、以下のように天窓に関する知識や経験、対応範囲に違いがあります。
ハウスメーカーは家全体の建築を請け負うため、天窓設置も可能ですが、基本的には天窓の修理・設置は下請けの屋根屋に依頼します。
そのため、屋根に関する専門的な知識や技術は屋根専門業者に劣る場合があります。
一方、屋根専門業者は屋根に関する専門知識や技術が豊富で、天窓の設置や修理に特化しています。
また、営業経費がそんなにかからないため、ハウスメーカーの天窓修理費用よりも大幅に安価となります。
弊社神清では、天窓まわりの防水・瓦との取り合い施工に強いのでご安心ください。
【まとめ】ハウスメーカーの天窓トラブルは専門業者に相談するのが安心
ハウスメーカーの天窓トラブルは新築時は少ないですが、経年では工務店とかわらず、多くなっています。
天窓は経年で劣化したままにすると、やがて雨漏りするようになります。
ハウスメーカーの天窓でも、屋根専門業者へ雨漏り修理を依頼される方が安価となります。
ハウスメーカー以外に相談するなら、費用や雨漏り原因・修理方法に対しても屋根専門業者へご相談されることをオススメいたします。
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