屋根材の耐候性(紫外線劣化による褪色(たいしょく)の有無)を調べました!
みなさま。こんにちは。
屋根から人の笑顔を作りたい!!!
神清(カミセイ)のDr.神谷です。
屋根材の耐候性(紫外線劣化による褪色の有無)について試験を行いました。
屋根材に求められる重要な性能の一つに耐候性があります。
住宅の外観において、屋根は大きな要素であり、住宅自体のデザイン性、質感、美観に多大な影響を与えます。
そのため、屋根材の著しい褪色は住宅資産価値の低下に繋がると言われています。
例えば、ホームインスペクターでは、既存住宅の調査において、最初に屋根を調査します。
最初、診る屋根の印象はその後の調査への影響があり、同じ築年数の住宅でも、屋根が褪色している場合としていない場合では、家全体の評価も少なからず異なってくるそうです。
耐候試験結果
↑瓦の耐候性を調べた結果です。(※超促進耐候性試験)
瓦(一番左)は30年相当でも、ほとんど変化はありません。(目視判定:変色せず)
スレート屋根などの塗装系屋根材は早いものでは3年相当で変色が発生しました。
10~30年相当の照射試験結果では下記写真のように退色が確認されています。
三州瓦は焼きものの屋根材であるため、基本的に何年経っても変化は起こりにくいのですが、他の屋根材は塗装による色付けのためはっきりとした退色性能の差が確認されました。
※超促進耐候性試験(メタルウェザー試験)とは、紫外線等の照射と散水を組み合わせた試験で、短い期間で長期の耐候性を確認する試験。 メタルウェザー試験は促進試験の中でもより短い期間で結果を得られるため、ハウスメーカー等では使用する建材の評価方法として用いられています。
↑新築時のスレート屋根です。
↑スレート屋根は10年を過ぎると黒い屋根材が褪色し、コケなどで黄色く変色もしています。
↑アスファルトシングルは経年で、石粒がはずれて、白く変色しています。
まとめ:スレート屋根材は早期に褪色が確認されました!
人は髪の毛が黒く、ふさふさしていると若く見えます。
住宅も同様で、屋根がきれいでメンテナンスされていますと建物自体もきれいで、しっかりしているような印象となります。
瓦は30年相当でも、褪色はありませんでしたので、再塗装などのメンテナンスは全く必要ありません。
一方、スレート屋根材などの塗装品(金属屋根等)10年程度で、褪色するので、再塗装のメンテナンスが必要となります。
瓦は30年間のランニングコストを考えると大幅に安価ですよ!
スレート屋根も再塗装などのメンテナンスをすれば、住宅の資産価値向上に繋がりますよ。
神清からのお願い
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