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ラバーロックの耐震性能を調べました。
みなさま。こんにちは。
屋根から人の笑顔を作りたい!!!
神清(カミセイ)のDr.神谷です。
瓦屋根のメンテナンス方法の中で問題視されている「ラバーロック」という工法があります。
もともと、悪徳リフォーム業者がよく行っている工法だったのですが、最近のweb上では、「ラバーロック」を肯定する会社と否定する会社の両方が混在している状態です。
これでは、一般のお施主さまはどちらを信じていいのか?困惑されていると思い、ラバーロックの性能を実験しました。
その2として、ラバーロックの耐震性能を実験した結果をご紹介します!
なお、この実験は弊社・三州瓦の神清(かみせい)と東京・屋根工事店の石川商店さんとの共同研究として行いました。
公的機関(あいち産業科学技術総合センター)で実験を実施
実験としては、あいち産業科学技術総合センター三河窯業試験場の耐震性能試験を行いました。
日本で一番、瓦について詳しい公的機関での検証実験です。
三河窯業試験場にあるこの耐震性能試験機で、瓦屋根標準設計・施工ガイドラインに取り決められた試験方法に準じて実施しました。
棟部の耐震試験
試験架台に瓦を施工
瓦の試験体としては、現在、ラバーロックが施工されている築20年以上経過した屋根で多く採用されている仕様で作成しました。
4.5寸勾配の試験架台に桟瓦(釘留め)を施工しました。
・旧工法(大回し工法)の棟部:のし積4段、冠瓦は紐丸1段を葺き土と銅線で緊結
この試験体に対して、ラバーロック(シーリングの接着)による補強を行いました。
シーリングの位置としては、のし瓦とのし瓦、のし瓦と紐丸、紐丸と紐丸をシーリングして、棟部の瓦同士を左右上下で連結して、ラバーロック方式としました。
このシーリングの接着力により、瓦の左右、上下が連結することで、耐震性能が向上すると信じられています。
ホントなのでしょうか?
試験結果・・・ラバーロックの効果はうそ!
試験内容
施工した試験架台を試験機の中で、垂直に起こします。
その起こした状態で、試験架台を10回転させ、脱落の有無を確認します。
試験体を回転させることで、様々な方向からの地震力に耐えうるか試験できます。
結果
結果、ラバーロックでの補強棟は回転に耐えることができず、棟部は脱落・落下してしまいました。
棟部が脱落・落下しました。
脱落した棟部はラバーロックで一塊となったままで脱落しました。
つまり、ラバーロックで棟部を連結させることはかえって、住まい手のリスクを増大させています。
屋根から瓦が連結して落下する可能性があり、1枚1枚が崩れて落ちてくるよりも人に当たったときの危険度は跳ね上がります。
「ラバーロックで耐震性能が向上する」とは、迷信であることが証明されました。
ラバーロックの耐震性能試験成績書はこちらです!(脱落=不合格)
また、実際の試験で、棟部が脱落・落下する動画はこちらをご覧ください!
平部の耐震試験
試験架台に瓦を施工
瓦の試験体としては、現在、ラバーロックが施工されている築20年以上経過した屋根で多く採用されている仕様で作成しました。
試験架台に桟瓦(3段6列)を土葺きで施工しました。
・土葺きの平部:土留め桟に葺き土、桟瓦、桟瓦は無緊結
この試験体に対して、ラバーロック(シーリングの接着)による補強を行いました。
シーリングの位置としては、桟山+エリ尻+桟コバの1枚の瓦に対して3カ所と、もっとも多く行われているラバーロック方式としました。
このシーリングの接着力により、瓦の左右、前後が連結することで、耐震性能が向上すると信じられています。
ホントなのでしょうか?
試験結果・・・ラバーロックの効果はうそ!
試験内容
試験内容は棟部と同様の方式です。
結果
結果、ラバーロックで補強した土葺きの平部は回転に耐えることができず、平部は脱落・落下してしまいました。
脱落した平部はラバーロックで一塊となったままで脱落しました。
つまり、ラバーロックで平部を連結させることはかえって、住まい手のリスクを増大させています。
屋根から瓦が連結して落下する可能性があり、1枚1枚が崩れて落ちてくるよりも人に当たったときの危険度は跳ね上がります。
「ラバーロックで耐震性能が向上する」とは、迷信であることが証明されました。
ラバーロックの耐震性能試験成績書はこちらです!(脱落=不合格)
また、実際の試験で、平部が脱落・落下する動画はこちらをご覧ください!
まとめ:ラバーロックでは耐震性能が向上しないと確認できました!
ラバーロックの耐震性能試験を行いました。
平部・棟部とも、瓦が脱落・落下して、不合格となりました。
瓦屋根のリフォームで、見積書にラバーロックと記載されていたら、その業者に依頼することはやめましょう!
ラバーロックでお困りの方は、お気軽にお問い合わせください!
屋根の正しい情報を今後も発信し続けます!
神清からのお願い
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