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「落ち葉よけシート」は雨樋の詰まりを本当に防げる?
上の写真は「落ち葉よけシート」を撮影したものです。
雨樋の中に入れて落ち葉の侵入をふせぐ対策グッズですね。
樹脂製品で取り扱いがしやすく、シートには凹凸があります。
ネットのように穴が開いていていないので、細い落ち葉や枝、ゴミや土ほこりなどの侵入を防ぐにもかかわらず、雨水は樋の中に入る構造です。
シートをアップで見るとこんな感じになっています。
雨はシートの表面に凹を伝わって流れ、といの中に入ります!
落ち葉はシート表面の凸に引っ掛かるので、といの中には入りません。
穴が開いていないので、松・竹のような細長い葉でもシートに引っ掛かります。
鳥の巣の材料のワラや繊維状のゴミ、土ほこりなども防ぐ、アイデア商品となっています。
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設置数No.1の「落ち葉よけネット」とどう違うの?
現状一番多く設置されている定番商品は「落ち葉よけネット」です。
雨樋の中にネットを丸めて、中に落ち葉が入り込むのを防ぐというものになります!
樹脂製品の約10mm角の網目で落ち葉を引っ掛けて、雨は網目からといの中に入れるというシンプルな構造です。
広葉樹などの大きな落ち葉は完全にシャットアウトできます。
しかし、当然、弱点もあります。
実は、ネットの中を見るとこんな感じ。
上写真はネットを設置して3年目の雨樋です。
細い枝や針葉樹の葉、鳥の巣のワラなどや土ほこり、泥などは網をすり抜けて雨樋の中に侵入してしまうのです。
「落ち葉よけネット」はネットがないよりは掃除の回数を減らすことができますが、細かい枝・葉を通してしまいます。
数年に一度は、約3万円の雨樋掃除費用が必要になってしまいます。
一方で、「落ち葉よけシート」は細かい枝・葉の侵入に対しても改善している所が大きな違いです!
雨樋の詰まりは放置すると雨漏りの原因になる
雨樋の詰まりを放置すると雨漏りの原因になります。
- 壁からの雨漏りリスクが高まる
- 屋根からの雨漏りリスクが高まる
- シロアリによる蟻害リスクが高まる
①壁からの雨漏りリスクが高まる
雨樋は屋根に降った雨が壁に伝わらないように地面に排水する役割があります。
雨樋の詰まりを放置すると、降雨時に雨樋からオーバーフローが発生します。
雨樋からオーバーフローした雨水は壁に沿いに流れ落ちるようになり、壁の劣化を早め、やがて、壁から雨漏りするといった事態にも発展します。
壁には外壁材同士のつなぎ目や窓・サッシまわりのつなぎ目、外壁材のひび割れ、シール材の劣化等があり、壁に掛かる雨量が多くなるとその分だけ雨水浸入しやすくなるからです。
②屋根からの雨漏りリスクが高まる
2階の雨樋は2階屋根の雨水を集めて、1階の雨樋へ排水しています。
2階の雨樋の詰まりを放置すると、2階雨樋からオーバーフローした雨水が1階屋根に流れ落ちます。
オーバーフローして流れ落ちる所は限られているので、その部分の屋根は極端に多い雨量となるので屋根材の下へ雨水浸入しやすくなります。
③シロアリによる蟻害リスクが高まる
雨樋からオーバーフローした雨水が地面に落ちると跳ね返りで基礎や土台を濡らします。
また、雨樋から雨水枡に入らずに敷地内に流れ落ちると土地の含水量が増して、床下の湿気を増加させることもあります。
床下・基礎・土台の湿気・水分が多くなるとシロアリが活動しやすい環境となり、蟻害リスクが高まります。
雨漏りや蟻害は建物の寿命を短くし資産価値を下げるものであるため、雨樋の詰まりを放置することはNGとお考えください。
「落ち葉よけシート」は雨樋掃除の負担から解放してくれる
雨樋の詰まりを放置することはNGなので、雨樋が詰まったら掃除しましょう。
ただ、雨樋掃除は高所作業であり、簡単ではありません。
そこで、「落ち葉よけシート」を設置して、雨樋掃除の負担を軽減することもありだと思います。
「落ち葉よけシート」を設置するメリットを紹介します。
- 雨樋掃除の頻度を減らすことができる
- メンテナンスコストを削減することができる(年間約3万円)
- 雨樋が詰まっているというストレスから解放される
周辺の立地によっては、年に2回(初冬、梅雨前)掃除しなければならない建物もあります。(この場合は、年間約6万円かかってしまいます。)
逆に、毎年は掃除しなくてもいい建物もありますので、コストの削減は目安とお考えください。
「落ち葉よけシート」の最大のメリットは、雨樋が詰まっているのか?雨樋掃除業者はどこにするか?などのストレスから解放されることのようです。
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「落ち葉よけシート」をDIYで設置できる条件
雨樋の落ち葉よけをDIYで設置できる条件は以下となります。
- 1階の屋根(2階の屋根は高くなるのでやめましょう!)
- 高所恐怖症でない人
- 屋外作業に自信のある方
- 脚立は180~210㎝の長さが必要
- 地面が平らであること(地面が傾いていると脚立が倒れる危険がある)
少しでも不安を感じる方は危険なので、DIYはやめましょう!(DIYを勧めているわけではありません。)
雨樋全体を脚立で設置するのは大変なので、「落ち葉よけシート」は縦樋への落とし口だけの設置としましょう。
「落ち葉よけシート」をDIYで試しに設置してみた
まず、設置場所を確認します。
赤丸のように縦樋への落とし口を設置場所としてください。
この部分が詰まらないように、ネット・網系の商品が多くありますが、このように役に立たず詰まることが多いと聞きます。
この原因は、針葉樹の葉や土ほこりが堆積してしまうからです。
これらはネット・網をすり抜けてしまうからです。
それでは、流れを紹介します。
①落ち葉よけシートを購入する。
②商品が届く。
梱包を解きながら、同梱の被覆線(3本)・説明書をご確認ください。
③説明書に書いてあるように、落ち葉よけシートの端部にふたを造る。
端部を約7㎝程度、3~4カ所、縦に切込みを入れます。(切り込みははさみを使用してください。)
折り曲げて、重ねてふたとします。
ふたに孔を開け(孔開けははさみの先端など簡単に開きます)、被覆線(1本を半分にカット)を通して、ふたを固定します。
端部は両方端部とも加工してください。(ふたを造ることで、落ち葉よけシート内で、鳥の巣等が造られることを防ぎます。)
④脚立を落とし口の脇の立てかける。
このとき、脚立を置く地面が平らであることを必ず確認してください。(不安定であれば、設置できません。)
⑤脚立に登り、落とし口を確認する。
この物件は、アスファルトシングル葺き・角樋でした。
このときに、落とし口が詰まっているようでしたら、掃除をして、縦樋を貫通させておいてください。
⓺脚立に登り、落ち葉よけシートを樋の中に入れ込む。
この作業は大変、危険ですので、慎重に行ってください。
落ち葉よけシートの丸まり具合を変更して、樋の中へ入れ込んでください。
(屋根に登って、屋根側から作業することは落下の危険がありますので、おやめください。)
⑦落ち葉よけシートと雨樋を被覆線でくくる。
このとき、落ち葉よけシートと雨樋、屋根材との間に、隙間ができないように注意してください。
被覆線は落ち葉よけシートが強風で飛散しない程度に雨樋や樋吊金具にしばり付けるものです。閉めすぎるとシートと屋根材との間に隙間が大きくできてしまいますので、ご注意ください。
⑧完成!
これで、縦樋の落とし口に大量に落ち葉などが浸入することを防ぐことができます。
頻繁に掃除をする必要がなくなります。
「落ち葉よけシート」を雨樋全面に設置したい方へ
落ち葉よけシートの取付方法を動画で紹介しています。
落ち葉よけシートを雨樋全面に設置したい方はDIYではなく、業者さんにご相談してください。
足場が掛かっている新築時、外装リフォーム時などで、他の工事と併せて設置される方が多いようです。
今後、脚立・はしごをかけて樋掃除を行うがむずかしい場所(3階屋根や狭小地)などでは、より落ち葉よけシートがお役立ちできると思います。
【まとめ】落ち葉よけシートをDIYで設置してみました!
「落ち葉よけシート」はネット状のように穴が開いていていないので、細い落ち葉や枝、ゴミや土ほこりなどの侵入を防ぐにもかかわらず、雨水は樋の中に入る構造でアイデア商品です。
雨樋の詰まりを放置すると以下のリスクが高まります。
- 壁からの雨漏りリスクが高まる
- 屋根からの雨漏りリスクが高まる
- シロアリによる蟻害リスクが高まる
雨漏りや蟻害は建物の寿命を短くし資産価値を下げるものであるため、雨樋の詰まりを放置することはNGとお考えください。
「落ち葉よけシート」のメリットは、雨樋掃除のメンテナンス費用を軽減するだけでなく、雨樋が詰まっているのか?雨樋掃除業者はどこにするか?などのストレスから解放されることです。
雨樋の落ち葉よけをDIYで設置できる条件は以下となります。
- 1階の屋根(2階の屋根は高くなるのでやめましょう!)
- 高所恐怖症でない人
- 屋外作業に自信のある方
- 脚立は180~210㎝の長さが必要
- 地面が平らであること(地面が傾いていると脚立が倒れる危険がある)
DIYでは縦樋の落とし口だけとし、雨樋全体に設置したい方は業者に依頼しましょう。
何かありましたらお気軽にお問い合わせください。
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