リトルワールド・・世界の屋根を見る ヨーロッパなどの瓦屋根
リトルワールドには、世界の瓦屋根も多くありました。
①フランス アルザス地方の家
屋根はビーバータイルと呼ばれる平らな瓦になっていました。
建物は白漆喰(しっくい)と木組みでコロンバージュ(木骨構造)となっていて、白い壁に黒い柱が印象です。
屋根は急勾配で、積雪を防ぐ仕様になっています。
妻壁には、大きな換気孔が開いています。
瓦(ビーバータイル)は野地板無しで、引っ掛け桟工法でした。
平らな瓦を2枚重ね以上で雨漏りを防いでいます。
下から瓦が見えるのに、雨漏りしないのは、面白いですね。
②ドイツ バイエルン州の家
南ドイツ地方のカトリックの礼拝堂の屋根です。
メンテナンスを考えたくない程の急勾配の屋根です。
15㎝程度の幅の狭い瓦を使い、きれいに三角錐の屋根が葺いてありました。
教会の屋根は、急勾配というか、壁のようになっていました。
③インド ケララ州の村
波形状の瓦屋根となっています。
100年前の地主の家だそうです。
この屋根もアルザス地方の屋根と同じで、野地板無しで、引っ掛け桟工法となっています。
こちらは瓦の形状に凹凸があり、雨が浸入しにくい工夫がされているので、2枚重なりとはなっていませんでした。
今のF形瓦に近い形状になっています。
④タイ ランナータイの家
平らな瓦で葺かれた屋根となっていました。
木造高床式の建物です。
素焼きの平板瓦です。
こちらの屋根は、野地合板がある仕様となっています。
壁には雨漏り痕が見られます。
基本的に、素焼きの瓦が多く、日本とは違いがあります。
⑤韓国 地主の家
屋根はいぶし瓦でした。
80年前の地主の家です。
日本と社寺仏閣と変わらない本葺き瓦となっています。
塀も瓦が使われています。
軒裏にも漆喰が使われています。
多くの国の建物に瓦が使用してされていました。
瓦の形は国それぞれで異なっていました。
一方、同じリトルワールド内に化粧スレートがあったので、参考までに。
⑥バーベキュー場の屋根 化粧スレート
化粧スレートは相変わらず褪色、コケ、カビが発生していました。
ナウシカの腐海を連想させる表面劣化状態です。
他の国の古い瓦と比較しても、日本製なのに、 年数も経過していない屋根なのに、著しい劣化状態です。
汚ない印象を与える屋根でした。
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