我が家の瓦屋根は台風に耐えられるの?
巨大台風で被害が発生した地域を見ると、築年数が浅い住宅はほとんど被害がありません。
瓦屋根では、耐風性能を確認するガイドライン試験が確立されて以降、急速に屋根の性能が向上しました。
逆に言いますと、少し前の住宅は、地域によっては、瓦屋根の耐風性能がその地域に見合っていない可能性もあります。
我が家の瓦屋根はどうなのか?
簡単に調べる方法をご紹介します!
「三州瓦」で検索してください。
調べる方法とは、愛知県陶器瓦工業組合のホームページから行います。
まず、「三州瓦」と検索してください。
1ページ目の上の方に、愛知県陶器瓦工業組合(三州瓦)のホームページがありますので、クリックしてください。
すると、このトップページが出てきます。
ここから我が家の地域で、必要な瓦屋根の仕様を調べてます。
①上の帯から「瓦の確認申請」をクリックします。
上の帯のデータ集へカーソルを合わせるとその下に、「瓦の確認申請」が出てきます。
それをクリックしてください。
すると、上の画面が表示されます。
屋根葺き材の耐風性能計算と右上に記載されています。
②Step1を記入してください。
Step1の内容を記入してください。
建築名は自宅でもいいです。
建築場所は自宅の市町村の名前を入れてくださ。
パスワードはまた、自分が読み返すためのものなので、簡単な番号でいいです。
●屋根の高さは、建築図面などがあれば、そこから調べてください。
なければ、1階建ては7m、2階建ては9m、3階建ては13mとしてください。
●軒の高さは、1階建ては4m、2階建ては7m、3階建ては9mとしてください。
●屋根勾配はわかれば記入してください。わからなければ、4寸としてください。
●屋根瓦 日本瓦はJ形瓦、大きな山のある瓦はS形瓦、平板・2つ山の瓦はF形瓦を選んでください。
●基準風速とは、その自宅のある市町村で決められています。
右側の「基準風速の資料」をクリックすると次の画面が出てきます。
自宅のある都道府県名、市町村名から基準風速を調べてください。
例えば、千葉県の銚子市は38の欄にあるので、基準風速38m/sとなります。
●地表面粗度区分は同じく右の資料から調べてください。
通常Ⅲです。建築物高さや海岸線からの距離によっては、Ⅱとなります。
●建築物の短辺長さとは、長方形の建物だったら、短い方の長さを入れてください。
例えば11m×9mでしたら、9mが短い方の長さとなります。
③Step2を選んでください。
自宅の平部(屋根面の真ん中)や軒先部(屋根面の先端)・ケラバ部(屋根面の端)などの留め付けを調べる場合は、書式2を選んでください。
日本瓦屋根の場合、通常書式1(棟部がのし積み)となっていますが、
この内容は一般の方では、むずかしいので、ここでは省略します。
(気になる方は、詳しくこのソフトを読み込むか、お問い合わせください。)
④Step3のNEXTをクリックしてください。
下記の画面が出てきます。
以下の工法が選択可能です。と各屋根の部位のその地域に適合する仕様がわかります。
⇒の部分を押すと基準をクリアした工法の一覧表が出てきます。
基準とは、Step1で記入した建物に必要な瓦屋根の風圧力を計算した結果のことです。
上の場合、一般部での耐風性能が1093N/㎡以上が必要ということを示しています。
その耐風性能を上回る仕様の一覧表が出てきます。
ご自宅の瓦屋根の仕様がその中にあれば、基準を満たしていることになります。
同様に、軒先部、ケラバ部などがその下の周辺部・隅角部・棟端部の中に入っているか、確認してください。
最後の棟部は選択が1つだけですので、そのまま進んでください。
すぐに試したい方は、こちらからお試しください。
⑤NEXTと印刷をクリックしてください。
ご自宅の屋根の仕様を選んで、NEXT印刷を選ぶと以下の画面になります。
屋根葺き材の耐風性検討書が出てきます。
これで、ご自宅の瓦屋根の必要な耐風性能が確認できます。
印刷ページを開くを押すと下記の書式となり、最後の部分に適合を示して、問題ないことが確認できました。
STEP3の一覧表の中に、我が家の仕様がないけど、大丈夫?
築年数の浅い建物のほとんどは、STEP3で我が家の仕様が一覧表の中に載っていると思います。
しかし、少し古い建物は、多くの場合、一覧表の中に自宅の仕様が載っていない場合があります。
これは、我が家の瓦屋根は、現在の基準には適合していないことを意味しています。
しかし、今まではおそらく何の問題もなかったと思います。
巨大台風が来なければ、このままでも被害は発生しないですが、
近くに上陸すると被害に遭う可能性がある屋根ということです。
ブルーシートは嫌だから、今の内にちゃんと今の基準に適合させて安心したいと思う方は、一度、お近くの瓦屋根工事店さんにご相談ください。
平時のときに、改修した方が断然、安価となります。
我が家の仕様がよくわからない方も瓦屋根工事店にご相談ください。
リフォーム屋さんや塗装屋さんでは、瓦のことは全くわからないので、瓦屋さんに確認されることをおススメします!
改修まではできなくても、状況を把握するだけでも、今後の備えにはつながると思います。
ポイントまとめ
・我が家の瓦屋根の台風性能を簡単に調べる方法をご紹介しました!
・一覧表に載っていなければ、現在の基準は満たしていません。
・点検・改修の検討は、お近くの瓦屋さんにご相談ください。
・何かありましたら、ご相談ください!
すぐに試したい方は、こちらからお試しください。
屋根に関して、お悩みの方はお気軽にお問い合わせください。
神清からのお願い
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