スレート屋根の夏型結露実験を行いました。
スレート屋根は吸水率が高いものがあります。
吸水率とは、屋根材が水を貯えやすさを示すものです。
吸水率の高いスレート屋根は、スレート屋根内で結露が発生します。
室内での模擬実験で、夏型結露を再現しました。
簡単にご紹介します。
スレート屋根の夏型結露
スレート屋根は4本の釘で留め付けられます。
釘の先端は野地板を貫通して小屋裏へ突出ます。
釘の温度差が結露の要因の1つにもなります。
そこで、釘の温度やその周辺の温度、釘の先端の温度などを測定してみました。
屋根材の表面温度も測定しました。
模擬太陽光を照射
夏型結露を再現するには、太陽の日射が必要となります。
室内での再現実験のため、赤外線ランプを使用して、太陽日射の代用としました。
スレートの表面温度が60℃となるように調整して照射しました。
夏のスレート屋根表面温度は、最高80℃まで上昇します。
60℃なら何日間も生じる温度です。
測定前はほぼ同じ温度を示していました。
1時間程度、照射してみると、夏型結露による結露水がスレートから流れ出しました。
スレートの夏型結露現象はこれです。
スレートの夏型結露現象はこれです。
スレートの重なり部から水が流れ出しました。
表面のスレートをはがしてみると、下のスレートの表面には、結露水がびっちょりでした。
実際に見てみると、温度が高くても結露することが不思議に感じます。
屋根は太陽の日射、放射冷却により、温度差が生まれやすい場所です。
まだまだ、不思議な現象の再現実験を行っていますので、また、紹介いたします。
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