目次
修理前に知っておきたい太陽光設置屋根の名称
太陽光発電屋根の名称について知らない方のために、まずは太陽光発電屋根の主要な名称を紹介します。
「太陽光パネル」・・・太陽光で発電する1m角程度のパネルのことをいう。
「屋根材」・・・屋根の表面に使用されている屋根部材のこと。
「支持金具」・・・屋根に太陽光パネルを取り付けるため、屋根材に孔を開けて取り付ける金具のこと。
「ラック」・・・支持金具上に設置され、太陽光パネルを取り付けるための長い架台のこと。太陽光パネルを保持するために縦方向や方向で並ぶ架台。太陽光パネルはラックに取り付けられる。
「配線」・・・太陽光パネル同士を連結させて、発電した電気を流すための電線。パネルから接続箱へ連結させる。
太陽光設置屋根の雨漏り修理の費用相場一覧
太陽光設置屋根の雨漏り修理の費用は、雨漏りの規模や範囲・修理が必要な箇所・補修方法によって、費用にバラつきがあります。
「雨漏り修理費用相場は〇〇万円」と明確することはむずかしいので、目安の金額を記載しておきます。
雨漏り修理の内容 | 修理費用の相場 |
---|---|
足場費用 | 15~40万円 |
太陽光パネル脱着 | 10~30万円 |
ラック・支持金具の脱着 | 5~20万円 |
屋根材・屋根下地の部分修理 | 10~30万円 |
屋根全面リフォーム・その他補修 | 30~100万円 |
太陽光設置屋根の雨漏り修理が必要なときの主な工事内容を5つ紹介します。
- 足場設置
- 太陽光パネル脱着
- ラック・支持金具脱着
- 屋根材・屋根下地の部分修理
- 屋根全面リフォーム・その他補修
次の章からそれぞれ解説していきますね。
【太陽光設置屋根の雨漏り修理の費用】①足場設置
太陽光設置屋根の雨漏り修理には、必ず足場を設置する必要があります。
撤去した太陽光パネルを仮置きする置き場として、足場にはステージを設置する場合が多いです。
そのため、通常の屋根修理時の足場費用よりもステージ分だけ費用が追加されます。
足場費用目安としては、10~40万円程度となります。
上の写真のように、太陽光パネルを仮置きするためのステージを設置します。
上の写真は、太陽光設置屋根の雨漏り修理をした「S様邸」の足場。ステージを3箇所設置。(費用は約40万円。)
【太陽光設置屋根の雨漏り修理の費用】②太陽光パネルの脱着
雨漏り修理をするために、太陽光パネルをはずします。
部分的な雨漏りの場合、既設のパネルの配線を再び使用する場合もありますので、ラックなどに取り付けておきます。
太陽光パネルはステージに仮置きします。
太陽光パネル脱着費用の目安は10~30万円程度となります。
上の写真は、屋上防水の太陽光設置屋根から雨漏りした「Hアパート」。雨漏りの原因を探すために大量の太陽光パネルを外しました。(脱着費用は約30万円。)
【太陽光設置屋根の雨漏り修理の費用】③ラック・支持金具の脱着
太陽光パネルを取り外すと雨漏り修理に取り掛かります。
雨漏りしやすい場所としては、屋根材・屋根下地材に孔を開けている支持金具部分となります。
雨漏りの原因場所がわからない間は、支持金具を外さずに、雨漏り調査をすることをオススメします。
ラック・支持金具の脱着費用の目安は5~20万円程度となります。
上の写真は、F形瓦の支持金具周辺から雨漏りした「S様邸」の太陽光設置屋根の雨漏り修理。太陽光パネルが設置されている屋根材が瓦の場合は部分修理が可能なので、支持金具周辺の屋根材を撤去します。(費用は約15万円。)
【太陽光設置屋根の雨漏り修理の費用】④屋根材・屋根下地の部分修理
支持金具を外すと屋根材・屋根下地材の雨漏り修理となります。
瓦屋根の場合は、支持金具部分に取り付けてある補強板が雨漏りを防いでいる役割です。
防水シートを張り替えたり、既存のビス孔をコーキングで埋めたりします。
スレート屋根の場合は部分葺き替えとなりますので、屋根の棟部分からスレートをはがして、防水シートを張り直しスレートを葺き直します。
屋根材によって、部分修理の方法が変わりますので屋根専門業者に依頼することをオススメします。
屋根材・屋根下地の部分修理の目安は10~30万円程度となります。
上の写真は、F形瓦の支持金具周辺から雨漏りした「S様邸」の太陽光設置屋根の雨漏り修理。雨漏りで劣化した下地を交換して復旧する。(費用は約15万円。)
【太陽光設置屋根の雨漏り修理の費用】⑤屋根全面リフォーム・その他補修
太陽光設置屋根で雨漏りが全体的に発生している屋根では、設置面全体リフォームも行います。
例えば、南面だけ全体リフォームの場合、屋根材や防水シートは交換します。
棟部分や北面等も葺き替える場合と古い屋根材のままにしておく場合があります。
太陽光パネルを取り外したので、雨漏り補修後に屋根面の塗装を行うこともあります。
太陽光パネルの周辺部分の板金等が飛散して、交換することもあります。
屋根全面リフォームやその他補修の目安は30~100万円程度となります。
上の写真は、太陽光パネル周辺の板金が飛散して補修した「W様邸」の屋根修理。太陽光パネルは再利用して葺き直しした。(費用は約40万円。)
太陽光設置屋根の雨漏り修理必要な期間は?
太陽光設置屋根の雨漏り修理に必要な期間を紹介します。
期間についても、屋根の大きさや状態、修理方法などによって大きく変わりますので、目安とお考えください。
とくに、雨漏りの原因がわかっていない場合は、原因特定に時間がかかることが多いです。
パネルをはずした状態で、雨漏り調査に時間を要することがあります。
屋根修理の内容 | 必要な期間 |
---|---|
足場設置 | 半日~2日 |
太陽光パネル脱着 | 1日~1週間 |
ラック・支持金具の脱着 | 1日~4日 |
屋根材・下地材の部分修理 | 1日~4日 |
屋根全面リフォーム・その他補修 | 5日~2週間 |
太陽光設置屋根から雨漏りしたときは専門業者に調査を依頼しよう
太陽光設置屋根からの雨漏りは、見た目だけでは雨漏りの原因を把握することが難しいため、雨漏りを疑うときや心配なときは専門業者に調査を依頼することをオススメします。
特に、太陽光設置業者と建築会社が別の場合、どちらの原因で雨漏りしているか、ややこしくなることもあります。
どちらも見た目では自分のところは問題ないと主張することがほとんどです。
目視による雨漏りの原因の把握が難しいとき、弊社では以下のような調査を行い、徹底的に雨漏りの原因を追究した上で、雨漏り修理を行っています。
- 散水調査
- 赤外線サーモグラフィ調査
- ドローン撮影調査
雨漏り調査の内容について詳しくはこちらの記事をご覧ください。
雨漏り調査ってなにをするの?費用は?5つの方法をプロが徹底解説!
【まとめ】費用の相場を知って調査をしっかりと行う業者から見積もりを取ろう
太陽光設置屋根の雨漏り修理の費用は、雨漏りの規模や範囲・修理が必要な箇所・補修方法によって、費用にバラつきがありますので、ざっくりした目安をご紹介しました。
雨漏り修理の内容 | 修理費用の相場 |
---|---|
足場費用 | 15~40万円 |
太陽光パネル脱着 | 10~30万円 |
ラック・支持金具の脱着 | 5~20万円 |
屋根材・屋根下地の部分修理 | 10~30万円 |
屋根全面リフォーム・その他補修 | 30~100万円 |
太陽光設置屋根の雨漏り修理では、まず、足場費用が高額となります。
さらに、太陽光パネルの脱着、ラック・支持金具の脱着の費用が通常の屋根雨漏り修理に追加されます。
また、しっかりと雨漏り調査をしないと何が原因か、わからないこともあります。
とくに、太陽光設置業者と建築会社が異なる場合が厄介となります。
太陽光設置屋根からの雨漏りは、しっかりと調査できて太陽光設置工事もわかっている雨漏り業者を選ぶことが重要です。
屋根に関して、お悩みの方はお気軽にお問い合わせください。
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