みなさま。こんにちは。
屋根から人の笑顔を作りたい!!!
神清(かみせい)のDr.神谷です。
最近、お問合せでよく質問いただくのが、棟瓦(むねがわら)のサイズについてです。
想像するには、台風で被害にあった瓦を探していらっしゃるのだと思います。
少しでも参考になればと思い、棟瓦の呼び名と寸法の測り方をご紹介します!
棟瓦の呼び名
棟瓦とは、屋根の頂上で使用されている瓦のことです。
日本瓦の場合、種類はとてもたくさんあります。
ここでは、一番数多く使用されている丸瓦(まるがわら)について話ます。
もっとも多く使用されている丸瓦=5寸丸瓦=紐丸瓦
もっとも多く使用されている丸瓦は5寸丸瓦です。
5寸丸の別名として、紐丸(ひもまる)と呼ばれることもあります。
5寸丸はのし積の一番上に使用されています。
寸とは昔の寸法単位のことで、1寸=3.03cmです。
5寸なので、15.15cmの幅の丸瓦という意味です。
6寸丸=江戸丸
次に大きいのは、6寸丸です。
6寸丸の別名として、江戸丸(えどまる)と呼ばれることもあります。
6寸丸の場合は、のし積の場合と1本伏せの両方で使用されています。
7寸丸
さらに大きくなると7寸丸となります。
一般的に使用されている丸瓦の中では、もっとも大きいものです。
のし積ではなく、冠1本伏せで使用されています。
1枚ずつの写真では、太さの違いがわかりにくいので、比べてみました!
比べてみると丸の幅の違いがよくわかりますね。
丸瓦の寸法の測り方
次に、丸瓦の寸法の測り方をご紹介します。
まず、瓦を裏返し(凹部を上に向ける)てください。
丸瓦の知りたい寸法は瓦の幅方向の寸法です。
5寸丸の場合、幅は約150mmとなっています。
瓦は焼き物のため、バラツキはあります。
補修の場合、±10mm程度は気にしないで許容範囲として並べてください。
丸瓦の長さ方向は、知りたいのは全長ではなく、働き長さとなります。
紐の内側から端部までの長さを働き長さといいます。
紐の部分で瓦同士が重なるため、全長は重要視していません。
三州瓦など53A形では、働き長さは265mmとなります。
因みに、6寸丸の寸法はこちらです。
7寸丸の寸法はこちらです。
お宅の丸瓦の寸法を測ったら
ご自宅の丸瓦の寸法を測る場合は以下をポイントにしてください。
①幅方向を測る
②その寸法を30で割る
例えば、幅方向が175mmだったら、175/30≒6
③その答えが丸瓦の種類となる
この場合、6寸丸となります。
④次に、働き長さを測る
265であれば53A、275であれば53B、255であれば56枚判、250であれば60枚判 となります。
これは少しむずかしいので、購入先に働き長さを伝えれば、瓦屋の方が判断します。
最後に、別の丸瓦
最後に、別の種類の丸瓦を紹介します。
同じ丸タイプでも、左は今説明した紐丸瓦です。
一方、右はス丸(すまる)という瓦になります。
紐がないタイプをス丸といいます。
瓦でよくわからなければ、お気軽にお問い合わせください。
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