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クーラーの水漏れが雨漏りによるものなのかをチェックしよう
クーラーの水漏れが雨漏りによるものなのかを判断するポイントが3つあります。
- その日の天気
- 水漏れが起こる場所
- エアコンの作動状況
それぞれ簡単に解説していきますね。
その日の天気
雨が降っていない天気の日に起こる水漏れは雨漏りではない可能性が高いです。
雨の日に起こるクーラーからの水漏れは、雨漏りが原因の可能性もありますので、その他の条件も確認しましょう。
水漏れが起こる場所
クーラーを設置している壁周辺から水滴が発生している場合は、雨漏りが原因の水漏れの可能性が高いです。
クーラー設置場所の脇にある配管の隙間から雨漏りが起こることが多いからです。
クーラー本体の中から水漏れしている場合は雨漏りが原因ではなく、クーラーが原因の水漏れである可能性が高くなります。
クーラーの作動状況
クーラー内部からの水漏れはクーラーを作動させることで起こります。
クーラー作動時に起こる水漏れは雨漏りではなく、原因がクーラー本体にある可能性が高いです。
雨が強い日であっても、雨が原因でクーラー本体から水漏れが起こることはないとお考えてください。
雨漏りによるクーラーの水漏れは基本的に2つの原因を疑おう!
雨漏りが原因によるクーラーの水漏れは、2つの原因のどちらかです。
- スリーブ穴の不具合
- 配管断熱材の劣化
次の章からそれぞれについて詳しく解説していきます。
【雨漏りによるクーラーの水漏れ】①スリーブ穴の不具合
クーラーを設置するときには、外壁に配管を通すためのスリーブ穴と呼ばれる穴を開ける必要があります。
このスリーブ穴の不具合が雨漏りの主要な原因となります。
スリーブ穴と配管の隙間は雨漏りしやすいので、パテやコーキング材で防水処置を行います。
その防水処置の施工不良や経年劣化などの不具合により、その部分から室内へと雨漏りすることになります。
【雨漏りによるクーラーの水漏れ】②配管断熱材の劣化
雨漏りの原因の多くの場合がスリーブ穴の不具合であるが、配管のまわりに設置されている断熱材の劣化による雨漏りもときどき発生します。
クーラーの室外機の高さが、室内のクーラーの高さよりも上にある場合、クーラーと室外機を繋ぐ配管の断熱材が劣化することにより、雨水が断熱材内に浸入します。
その雨水が断熱材の内側にある配管まわりを伝わって逆流し、クーラーから水漏れが発生するという仕組みです。
雨漏りによるクーラーの水漏れの対策方法
スリーブ穴の不具合が原因の場合は、スリーブ穴の防水処理を行う必要があります。
クーラー設置直後の場合は、クーラーの設置業者が無償で施工してくれる可能性がありますが、設置して数年経過している場合は、自己負担となります。
また、設置業者がわからない場合も自己負担で直すことになります。
スリーブ穴で厄介なのは、外壁面での防水処理はできていても、外壁内の防水シート部分の防水処理は困難となります。
極力雨が当たらない部分に配管を設置することが基本です。
配管断熱材の劣化が原因の場合は、断熱材の交換やビニールの巻き直しなどの屋外配管の補修が必要です。
配管自体に雨が当たらないようにカバーすることも有効です。
雨漏りは放置すると被害が拡大します
雨漏りが原因の水漏れは、雨の日しか水漏れが発生しません。
雨漏りしてもクーラーを作動させることができるので、対策をついつい後回しにしてしまう傾向です。
しかし、そのまま放置するとクーラーの故障や雨漏り被害が拡大するため、早めの対策が必要です。
クーラーが壊れて動かないとすぐに修理依頼をされると思いますが、実は、被害が大きくなるのは、雨漏り被害の方です。
雨漏り被害を補修するには、クーラー代よりもはるかに高額となります。
雨漏りを放置すると、建物の寿命が減ってしまったり、他にもカビが発生してお客様の健康被害も心配します。
雨漏りを放置すると家の寿命が減ります【屋根屋が危険性を解説】
雨漏りが原因ではない場合の多くはドレンホースの詰まり
クーラーの内部から起こった水漏れは、ドレンホースの詰まりにより発生することが多いです。
クーラーは熱交換時に内部で結露が起こり、結露によってできる水分はドレンホースよりドレン水として屋外へ排出される仕組みとなっています。
ドレン水にはクーラー内部の汚れが付着するため、ドレンホース内に汚れが堆積して、やがて詰まりを起こします。
排出できなくなったドレン水がクーラーからの水漏れとなって室内へ排出してしまいます。
雨漏りが原因ではない場合の水漏れの対策は?
ドレンホースの詰まりなど雨漏りが原因でない場合は、クーラーの製造メーカーに問い合わせて対処してもらうことが一番確実に解決できる対処方法です。
メーカーの保証期間内であれば、無償での修理の可能性もあります。
ドレンホースの詰まりが原因の場合は、自分で詰まりを解消するDIY修理も可能です。
詰まりがドレンホースの出口付近である場合は、簡単に詰まりを解消できます。
ドレンホースの中間に詰まりがある場合は、次の章で解説するドレンの詰まり解消グッズが有効です。
ドレンホースの詰まりをDIY修理しても、直らない場合は早めにメーカーに問合せしましょう。
ドレンの詰まり解消グッズをご紹介!
ドレン詰まりの解消グッズはアマゾンで購入可能です。(引用:アマゾン)
早川工業 エアコン用 ドレンつまり取りポンプ(amazon・955円)
- 手価格で購入しやすい
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使い方は簡単で、ドレンホースに直接差し込んで吸引するだけです。
1回吸引したら外して空気を出します。
再び、ホースに差し込んで吸引するという単純作業の繰り返しです。
ドレンホースから水が出てくれば、修理完了となります。
【まとめ】クーラーの水漏れを見つけたら早めに対策を!
クーラーの水漏れが雨漏りによるものなのかを判断するポイントが3つあります。
- その日の天気
- 水漏れが起こる場所
- エアコンの作動状況
この3つのポイントを見極めて、雨漏りの可能性が高ければ早めに雨漏り業者に相談しましょう。
クーラーの配管絡みの雨漏りは意外と原因を見つけにくいものです。
スリーブ穴なのか、配管なのか、外壁なのか、わからないからと放置せずに専門家に依頼しましょう。
クーラーの水漏れが雨漏りではない場合は、クーラーの製造メーカーに修理依頼しましょう。
クーラーの電源も必ず近くにあるため、水漏れがクーラーのコンセントなどにかかってしまうと大事故になる可能性もありますので、放置せずに早めに対策を取りましょう。
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