赤色の屋根ってなに?
図解 屋根に関するQ&A
よく聞かれる屋根への質問にわかりやすくお答えしています。
「うちの屋根は赤色だけど、どういうものなの?」とお施主さまから質問をいただきました。
Q:赤色の屋根ってなに? ~Q029~
A:この赤い屋根は塩焼き瓦である。塩焼きというのは、瓦を焼く途中で、塩を投入して瓦を焼いたもの。塩焼き瓦は丈夫であり、吸水率が非常に低くなるので、凍害に強く、寒冷地でも使用されている。塩焼き瓦以外にも、素焼き瓦(沖縄の赤瓦)、釉薬による赤系の瓦なども多く使用されている。
塩焼き瓦・日本瓦
塩焼き瓦は窯に投入された塩が分解されガス状となったものが瓦と反応して、ケイ酸ナトリウムとなり、これが赤褐色のガラス状の被膜となっています。
塩の投入量の多い少ないにより、赤褐色の色合いも自然に変化してムラとなり、いい味となっています。
しかし、塩による窯の痛みなどが激しいなど、生産的な問題もあり、塩焼き瓦の生産は中止されています。
メンテナンスでは、塩焼き瓦に似た色の釉薬瓦で部分補修することが多くなっています。
釉薬瓦で塩焼き瓦に近い色合いとしては、チョコ色や房州チョコ色などがあります。
その他、赤系としては、素焼き瓦があります。
三州瓦を釉薬を掛けずに焼いた瓦を素焼き瓦といいます。
三州瓦では、少しオレンジに近い色合いとなります。
上記写真は、素焼き瓦の上に白い釉薬を一部分吹き掛けた屋根です。
素焼きの赤瓦として、有名なのは、沖縄の赤瓦もあります。
沖縄では、赤瓦をしっくいで固めた屋根となっています。
釉薬瓦のマロンピンク色です。
こちらは、洋風なイメージを与えるため、日本瓦以外にもS形瓦などにも使用されています。
他の屋根材の化粧スレートや金属屋根材は塗装商品のため、赤色の商品は昔からありました。
これら屋根材は再度、赤色に再塗装することも可能です。
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