直葺き構法ってなに?
図解 屋根に関するQ&A
よく聞かれる屋根への質問にわかりやすくお答えします。
「屋根の直葺き構法は問題があるからやめた方がいいよ」と工務店さんに言われました。
Q:直葺き構法ってなに? ~Q009~
A:野地板面に下葺材(ルーフィング)と屋根材を直接留め付けて葺く構法。(直打ち構法も同義。)主な屋根材は化粧スレート(t=5㎜)、金属屋根(t=1㎜以下)、アスファルトシングル(t=5㎜)であり、どれも薄いために強度が低く、野地板と密着させる構造と言える。
野地板の上に直接屋根材を葺く方法
利点としては、以下のようなことがあります。
屋根材が薄いため、軽量な屋根となります。
野地板・ルーフィングの上に直接施工するため作業性は上がり、その分、材工価格は安価となる場合が多くなっています。
一方、欠点としては、野地合板の結露や雨水浸入が発生しやすい構造と言えます。
野地合板の結露は、ルーフィングと屋根材が密着するため、野地合板上からの湿気の排湿ができないことが一因です。
また、屋根材は冬季、外気温に比べて約-5℃低下します。
直葺き構造の場合、屋根材から熱伝導で直接ルーフィング・野地板を冷やすため、野地合板の温度低下が大きくなり、結露が発生しやすくなります。
雨水浸入が発生しやすいのは、屋根材から入った雨水がルーフィングと屋根材の間で滞留して釘孔から浸入する構造になっています。
これら不具合が発生しているという報告もありますが、住宅の期待寿命が30年程度の屋根に多く用いられています。
以下、代表的な3つの屋根材を紹介します。
図解 屋根に関するQ&Aでは、よく聞かれる屋根の質問にお答えしています。
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