屋根で接着剤って、使用するの?
みなさま。こんにちは。
屋根から人の笑顔を作りたい!!!
神清(かみせい)のDr.神谷です。
屋根では、一般的に屋根材を留めるために金属製の釘やねじ、緊結線などを使用します。
しかし、特殊な仕様として、接着剤を使用する場合もあります。
どんな接着工法があるのか?代表的なものをご紹介いたします!
発泡系接着剤
2液性発泡接着剤
アメリカで開発された発泡系接着剤があります。
フロリダのような巨大台風が来るような場所で使用されている2液性発泡接着剤です。
日本でも沖縄の米軍基地の建物で使用されはじめたそうです。
2液性のポリウレタン接着剤で、2~3分で固まるように配合されているものです。
しっかり、固まると釘よりも強い引張強度に耐えうる強風対策工法と言えます。
瓦を留める時、釘を使わないため、ルーフィングに孔が開かないので、高防水工法とも言えます。
地震対策として、棟部ののし積において使用されることもあります。
商品としては、「ポリフォーム」となります。
2液のタンクが大きいため、新築などで使用されています。
釘やビスと比べると10倍程度高価となるため、付加価値の高い物件が多くなっています!
1液性発泡接着剤
2液性は補修などでは量が多く、扱いにくいため、1液性発泡接着剤もあります。(商品名:ポリワン)
こちらは瓦数十枚分となっているため、補修には適しています。
1液性のため、接着強度が出るのに24時間程度かかるため、それに適した工夫が必要となります。
瓦以外の各種屋根材でも使用可能です!
断熱マットと瓦の接着工法
屋根に使用する瓦用断熱マットがあります。
その断熱マットと野地板の接着、もしくは、断熱マットと瓦の接着する工法があります。
断熱マットが防水材となっているため、接着工法とすることで孔が開かず、雨漏りのリスクが軽減します。
大型物件などでよく行われた工法です。
費用的には、断熱マットが高価なため、1.5倍程度上がります。
瓦のラバーロック工法
瓦の隙間をシーリングするラバーロック工法があります。
日本瓦の土葺き屋根の台風対策として、行われていました。
しかし、屋根の葺き替えができるような高額な料金で訪問販売業者が行ったことで、悪名高き工法です。
地震対策としては有効ではないので、ご注意ください。
瓦屋根での補助的使用
瓦屋根では、半端の小さい瓦を留め付けるのにシーリングを使用します。
上図のようにカットした瓦を隣接する瓦と接着することがあります。
屋根工事業者が施工する場合は、この図のように表に出ない部分で接着します。
瓦屋根の差し替えで使用
瓦屋根の差し替えのときに、周辺の瓦と接着します。
この場合も表面にでない部分で接着することが一般的です!
まとめ:いろいろな接着工法があります!
屋根において、特殊な接着工法があります!
基本的には、表面にでない部分で、補助的に接着剤を使用することが一般的です。
瓦の隙間を埋める接着工法はお勧めしません!
専門用語もあり、わかりにくい所もあったかと思います。
もう少し聞きたいことなどありましたら、お気軽にお問い合わせください。
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