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ベランダとバルコニーは何が違うの?

一般的にはベランダとバルコニーは同義語として使用される場合が多いです。
2階以上で建物の外壁から張り出した手すりの設けられたスペースを指します。
その範疇の中で、ベランダとバルコニーは以下の違いがあります。
- ベランダ…2階以上の屋根がある屋外スペース
- バルコニー…2階以上の屋根のない屋外スペース
ベランダは洗濯物を干すスペースとして設置されることが多いです。
一方で、バルコニーはベランダよりも広く、くつろぐ空間であったり、娯楽空間であったりと様々なことに利用できるスペースとなります。
バルコニーの下が居室空間がある場合は、バルコニー床が下階の屋根を兼ねたものとなり、ルーフバルコニーと区別して呼んでいます。
最近では、建物の内側に凹んだ形で設けられているインナーバルコニーというタイプもあります。
この場合は、上に屋根がありますので、ベランダの定義と重なりますので、一概には屋根の有無では分けにくい場合もあります。
雨樋はどちらに設置されている?ベランダとバルコニーの確認方法

べランダとバルコニーの違いを雨樋の有無で区別できるか検討してみました。
ベランダは屋根があるので、ベランダの空間内に雨樋はありません。
バルコニーは屋根が大きくかかっているわけではありません。
バルコニーの上部に屋根の軒の出がある場合、雨樋が設置されている場合があります。
ベランダ?バルコニー?の上に雨樋がある場合、そこはバルコニーとなりますが、建築関係者でもベランダ・バルコニーを厳密に区別しているわけではありませんので、どちらの呼び名でも大丈夫です。
それよりもベランダ・バルコニーまわりの形状によって、雨漏りリスクは大きくことなります。
雨樋がある場合、雨樋を正常な状態で維持しないと雨漏りリスクが高まることを知っておきましょう。
ベランダやバルコニーによくある雨樋の破損トラブルとは?

ベランダやバルコニーによくある雨樋の破損トラブルについて解説します。
ベランダやバルコニーの雨樋は経年劣化してくると、以下のトラブルが多くなります。
- 強風や大雨、大雪で雨樋が歪んだり外れたりする
- 強風や大雨、大雪で接続部分が緩んだり、本体に亀裂が入ったりする
ベランダ・バルコニーの雨樋には限りませんが、経年劣化が進行すると雨樋の不具合が発生します。
強風、大雨、大雪後に雨樋に不具合に気づくことが多いです。
ベランダ・バルコニーは住宅の中では、雨漏りが発生しやすい場所です。
雨樋が屋根からの雨水を受けることで、通常、ベランダ・バルコニーへかからない雨水が破損トラブルでかかるようになります。
ベランダ・バルコニーへの雨水が増えるとその分雨漏りするリスクが高まりますので、雨樋を破損したままとする放置はNGです!
また、ベランダ・バルコニーにテラス屋根が設置している場合、テラス屋根の雨樋の不具合が発生する場合もあります。
通常の雨樋に比べて、コンパクトな設計となっていますので、雨樋の性能・耐久性も低いと思われます。
外れた雨樋を放置するリスクについて「雨樋が外れたらすぐに修理しよう!放置がダメな理由を徹底解説」の記事で詳しく解説しています。
ベランダやバルコニーの雨樋で交換時期が早く訪れるパーツは?

ベランダやバルコニーの雨樋で交換時期が早く訪れるパーツについて解説します。
通常屋根の雨樋では、軒樋同士をつなぐジョイント部が劣化しやすいです。
また、テラス屋根では、軒樋と縦樋をつなぐホース状のジャバラは素材が薄く劣化しやすいです。
ジョイント部やジャバラホースなどが劣化して、外れやひび割れ、破損を引き起こすとその部分から漏水が発生します。
強風・大雨・大雪などの後では、確認することをオススメします。
雨樋の不具合から漏水し、通常では雨が当たらない外壁・床から雨漏りが発生するリスクとなりますので、早めに劣化したパーツを交換しましょう。
ベランダやバルコニーの雨樋を修理する方法は?

ベランダやバルコニーの雨樋を修理する方法について解説します。
ベランダやバルコニーの雨樋を修理する方法は、破損の状態によって異なり、以下のようなケースがあります。
- 雨樋が歪んだり外れたりしている
- ジャバラが破損している(テラス屋根)
次の章から詳しく解説していきます。
修理ケース1:ベランダやバルコニーの雨樋が歪んだり外れたりしている場合

ベランダやバルコニーの雨樋が歪んだり外れたりしている場合の修理方法について解説します。
雨樋の歪みや外れは、部材交換による修理が必要です。
雨樋交換の主な手順について以下で紹介します。
- 専門業者への依頼かDIYかを決定
- 交換部材の準備
- 足場(脚立)の準備
- 既存の雨樋と金具の撤去
- 新規の雨樋金具の取り付け
- 軒樋への集水器の取り付け
- 金具への軒樋本体の取り付け
- 集水器へのエルボ(樋の角度を変えるための部材)の取り付け
- エルボへの縦樋の取り付け
ベランダやバルコニーの雨樋の交換は、ベランダ・バルコニー床から作業できる場合、2階以上でも高さが低くなるため、DIYが可能な可能性があります。
軒樋の部分修理などで交換部材が手に入る場合は、DIYを検討してください。
軒樋全体の交換、樋吊り金具の交換などは難易度が高くなるため、専門業者へ依頼されることをオススメします。
修理ケース2:ベランダやバルコニーの雨樋のジャバラが破損している場合
ベランダやバルコニーのテラス屋根の雨樋のジャバラが破損している場合の修理方法について解説します。
雨樋のジャバラが破損している場合、新品と交換する必要があります。
シーリング材もしっかりと接着しにくい材料であるため、水漏れを止めるには交換してください。
交換方法としては、既存のジャバラを取り外し、新しい部品をはめ込むだけです。
交換したときもシーリング材は不要です。
テラス屋根が廃盤となり、交換部品がない場合は、専門業者へ依頼しましょう。
専門業者へ依頼すると、ジャバラではなく、汎用性の高い縦樋で代用して修理してもらえます。
材料の厚みも厚くなり、劣化しにくいのでオススメします。
ベランダやバルコニーの雨樋修理はDIYで対応可能?

ベランダやバルコニーの雨樋修理はDIYできるかについて解説します。
ベランダやバルコニーの雨樋は2階以上でもバルコニー床からの高さは1階と代わりありません。
例えば、バルコニーの雨樋がオーバーフローしている場合、詰まっている可能性が高く、DIYでの掃除は可能です。
ただし、以下のような場合は、専門業者へ依頼したほうが良いケースとお考えください。
- 部分的にバルコニーから届かない箇所があり、転落の危険が伴う
- 交換部品が手に入らない
- バルコニーの雨樋全体を交換しなければならない
- DIYで状況が悪化する恐れがある
- DIYに自信がなく最終的には業者に依頼しそうな可能性がある
古い雨樋は廃盤商品も多く、交換する部品が手に入らない場合も多いです。
似たような形の部品を無理やり設置しても、かえって水漏れの原因となります。
DIYに自信がなく不安のまま部品を購入して取りつかないという失敗をするよりは、初めから業者へ依頼する方が無駄な費用をかけなくて済みます。
雨樋修理を業者に依頼することについて「雨樋のDIYはどこまで可能?掃除や補修・付け方までを完全解説」の記事で詳しく解説しています。
ベランダやバルコニーの雨樋掃除がラクになる便利グッズ「落ち葉よけシート」

ベランダ・バルコニーの屋根に落ち葉が堆積しやすい場合、雨樋掃除の負担を軽減する便利グッズとして、「落ち葉よけシート」があります。
周囲に樹木が多い環境では落ち葉の量も増えるため、「落ち葉よけシート」を取り付けると掃除の頻度を減らせ、労力面でも費用面でも負担を軽くできます。
「落ち葉よけシート」は、従来の網状・ネットの弱点を改良した商品で、ネットと同様に雨樋の中に設置するものです。
ネットでは大きな落ち葉は防げても、細かな葉、針葉樹の葉、細い枝、繊維状のものや土ぼこりが入りやすく雨樋の中へ侵入してしまうので、意外と掃除の手間が減りません。
その点、特殊凹凸形状のシートは針葉樹の細い葉やわら状の繊維などの侵入を抑え、雨樋の中の詰まりの発生を大幅に減らすことができます。
近くに大きな木がない住宅では、一度、設置してしまうと掃除不足による落とし口だけの詰まる現象を回避することができます。

また、ベランダ・バルコニーにテラス屋根がある場合、テラス雨樋用の「落ち葉よけシート」もあります。
テラス用雨樋は詰まりやすいので、掃除するストレスから解放されます。
「落ち葉よけシート」について「落ち葉よけシートをDIYで試しに設置してみました!(雨樋用)」の記事で詳しく解説しています。
テラス用落ち葉よけシートについて「カーポート・テラス用落ち葉よけシートをDIYで設置してみた!」の記事で詳しく解説しています。
【まとめ】ベランダ・バルコニーの雨樋は早めの対応が肝心
ベランダ・バルコニーはもともと雨漏りリスクが高い場所です。
ベランダ・バルコニーの雨樋が破損や不具合が発生すると、屋根からの雨水がベランダ・バルコニーへ浸入するので、雨漏りリスクは一段と高くなります。
ベランダ・バルコニーの雨樋は早めの対応をオススメします。
また、雨樋詰まりが気になる方は、落ち葉よけシートを設置することもオススメです。
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雨樋詰まり防止には「落ち葉よけシート」


















