目次
そもそも雨樋ってなに?

雨樋とは、建物の屋根面に降った雨水を屋根の先端の軒樋で集めて、縦樋で地面の雨水桝へと排水する一連の役割があります。
つまり、雨樋は屋根に降った雨水を集めて排水する設備のことです。
雨樋には、軒樋と縦樋の大きく2種類があります。
軒樋は屋根の先端に水平方向に配置され、屋根から流れてくる雨水を受け取ります。
縦樋は軒樋の所々で垂直方向に配置され、軒樋の雨水を地面の雨水枡へと導く構造です。
軒樋の形状には、「丸型」「角型」「意匠型」「内樋型」のバリエーションがあります。
雨樋について「雨樋にはどんな種類があるの?形状や素材をすべて紹介します」の記事で詳しく解説しています。
雨樋詰まりの主な原因は?
雨樋が詰まる主な原因について解説します。
雨樋の詰まりは、主に以下が原因となります。
- 落ち葉や枯草
- ビニール袋・ボールなどの人工物
- 鳥の巣
●落ち葉や枯草

近くに大きな樹木がある場合の屋根で発生しやすいです。
●ビニール袋・ボールなどの人工物

近くに大きな樹木がない屋根の場合、人工物の可能性があります。
●鳥の巣

屋根に鳥がよく停まっている場合、鳥の巣に使用するわら、草、細い枝、紐などが屋根に落ちて、やがて、樋が詰まることがあります。
雨樋の詰まりについて「雨樋の詰まりを解消するための料金は?事例を紹介しながら解説」の記事で詳しく解説しています。
雨樋詰まりの清掃を業者に依頼したときの費用相場

雨樋詰まりの清掃を業者に依頼したときの費用相場について紹介します。
雨樋の掃除を業者に依頼した場合、2.5〜3万円が費用相場です。
作業時間は詰まりの状態にもよりますが、数時間程度となっています。
ただし、屋根の傾斜が急な場合、屋根が3階以上の場合は足場が必要となります。
足場が必要なときには、足場費用として15万円〜25万円が追加される場合があります。
雨樋掃除に費やされる作業時間は変わりませんが、別日に足場設置、解体を行うので、工期としては数日となります。
また、屋根に上がるための手段として、「雨樋掃除3,000~5,000円」と安価をPRする業者もいますが、屋根に上がった後で不要な補修工事を提案する手法ですので注意しておきましょう。
雨樋清掃の費用相場について「雨樋掃除の費用相場と業者選びのポイント|DIYの注意点も解説」の記事で詳しく解説してます。
雨樋詰まりの清掃代を安くする?自分でできる方法:DIYの道具

自分で行う雨樋詰まりの清掃の方法について解説します。
自分で行う雨樋詰まりの清掃の道具は以下となります。
- 防水タイプの軍手
- スコップ
- ほうき
- ちりとり
- ホース
- ゴミ袋(土のう袋)
- パイプクリーナー(ワイヤー式)
- トング
雨樋詰まりの掃除道具としては、軒樋に堆積している落ち葉などの撤去以外に、縦樋への落とし口の中での詰まりを解消するものも必要となります。
トングやパイプクリーナー(ワイヤー式)が落とし口の中で使用する道具です。
雨樋詰まりの清掃代を安くする?自分でできる方法:DIYの手順

自分で行う雨樋詰まりの清掃の方法は以下となります。
- ほうきで軒樋にたまった落ち葉や土を集める。
- 砂ほこりなど、細かいゴミはスコップやちりとりで樋から掻き出し。
- 雨樋の落とし口など、見えない箇所はトングで丁寧に掘り起こす。
- 集めたものをゴミ袋(土のう袋)に入れる。
- 水を流してスムーズに落ちるか確認する。
- 落とし口の奥にゴミが詰まっている場合は、パイプクリーナーワイヤー式などを奥まで突っ込み、詰まりを解消する。
- 雨樋にひび割れなどがないか確認し、再度水を流して排水機能に問題がないかをチェックする。
健全な雨樋では、軒樋には全く異物がない状態です。
軒樋にたまった落ち葉や土はすべてしっかりと取り除きましょう。
その状態で水を流して、落とし口で溜まるようだと落とし口の奥でまだ詰まっています。
落とし口の奥は曲がりくねっているので、トングなどの細長い掃除道具でも届きません。
パイプクリーナーワイヤ式などの樋の形状に追従するものを奥まで入れて、詰まりを解消しましょう。
パイプクリーナーを奥まで突っ込んだ場合、雨樋のヒビ割れがないか確認できるので、再度水を流して確認することをオススメします。
自分で雨樋詰まりを清掃するときの注意ポイント

自分で雨樋清掃を行うときの注意ポイントについて解説します。
自分で雨樋清掃するときは、以下に注意してください。
- 高所作業であり危険なため、DIYは1階部分のみにすること
- 傾斜屋根の屋根面に載って、下向きで雨樋掃除を行わないこと(頭が重いので落下するリスクがある)
- 落とし口では軒樋をカットしており、切り口で手・指を切らないように手袋すること
- 掃除後に水を流したら落とし口へ流れず途中で滞留する場合、軒樋の水勾配がおかしいので専門業者へ修理依頼すること
- 安全対策が不十分なこともあるため、料金が安すぎる業者には注意すること
雨樋詰まりをしばらく放置していると軒樋の水勾配に異常が出ることがあります。
掃除しても水勾配がおかしいと軒樋の機能が発揮できないので、専門業者へ修理依頼してください。
雨樋の清掃方法について「内どいの掃除方法と雨漏り修理」の動画でも詳しく解説しています。
雨樋詰まりの清掃を業者に依頼すべき状態とは
雨樋詰まりの清掃を業者に依頼すべき状態を解説します。
- 軒樋から草が生えている
- 落とし口から草が生えている
- 落ち葉よけネットから草が生えている
●軒樋から草が生えている

軒樋から草が生えている場合は、取り除く土の量が多くDIYでは危険な作業となります。
●落とし口から草が生えている

落とし口から草が生えている場合は、落とし口の奥がひどく詰まっている状態となるため、専門業者へ依頼しましょう。
●落ち葉よけネットから草が生えている

落ち葉よけネットから草が生えている場合は、落ち葉よけネットを撤去して掃除する必要があるので、専門業者へ依頼してください。
また、雨樋に以下のような状態が見られるときは、清掃ではなく専門家による点検や修理が必要です。
- 雨樋にズレやひび割れ、変形がある
- 金具にサビや破損がある
- 水が流れず、逆流している
- 雨樋の傾斜が適切でない
●雨樋にズレやひび割れ、変形がある

●金具にサビや破損がある

●水が流れず、逆流している

●雨樋の傾斜が適切でない

雨樋詰まりの清掃を業者に依頼するメリット

雨樋詰まりの清掃を業者に依頼するメリットについて解説します。
専門業者に雨樋詰まりの清掃を依頼するメリットは以下があります。
- DIYでの高所作業による転落事故のリスクを避けられる
- プロは状況に応じて分解・清掃できるため、雨樋の連結部分や勾配を崩さずに清掃できる
- 雨樋の詰まりだけではなく、雨樋の不具合をすぐに発見できる
- 安全かつ適切に対応してもらえ、雨樋に対する不安を払拭できる
専門業者に雨樋詰まりの清掃を依頼するメリットは、安全かつ適切に対応してもらえるため、その後の雨樋に対する不安を解消できることです。
毎年点検・清掃が必要なのか、数年後でいいのかなど適格なアドバイスをしてもらいましょう。
雨樋詰まりの清掃を業者に安く依頼するポイント

雨樋詰まりの清掃を安く依頼するポイントについて解説します。
雨樋詰まりの清掃を安く依頼するポイントは以下となります。
- 相見積もりをとって価格や内容を比較する
- 中間マージンのない業者を選ぶ
- 外壁塗装・屋根修理を同時に行うことで値引きを引き出す
- 定期的な雨樋の清掃を行う
- 落ち葉よけシートを活用する
業者選びを慎重に行うことで、コストパフォーマンスが高い業者を選ぶことができます。
また、他の外壁・屋根の工事を同時に行うことで、値引きを引き出す可能性があります。
雨樋詰まりを発生させないことで、トータルの清掃費用を軽減することもできます。
定期的な雨樋清掃や詰まりを防ぐ落ち葉よけシートを設置することが有効です。
雨樋の詰まりの予防策!「落ち葉よけシート」とは?

雨樋の詰まりを防止する「落ち葉よけシート」について紹介します。
「落ち葉よけシート」とは、雨樋に使用するシート状の落ち葉よけグッズ(特許商品)です。
雨樋の表面にシートを丸めて設置して、水をスムーズに流しつつ、落ち葉やゴミの侵入をシャットアウトできる優れものです。
ネットのように穴が開いていていないので、細い落ち葉や枝、ゴミや土ほこりなどの侵入を防ぐにもかかわらず、雨水は樋の中に入るという構造になっています。
雨は表面張力でシート表面の凹を伝わってシート端部まで流れ、といの中に入ります!(※シート両端部はといの中に向けて設置)
シートや屋根に堆積した落ち葉は経年観察でも一定以下となっており、自然の風による飛散効果(セルフクリーニング)が見られ、屋根面の掃除も省略できます。(※屋根形状・落ち葉の量で異なる可能性あり)
材質は耐候性の高いポリエチレン製で、ハサミやカッターで簡単にカットすることができます。
落ち葉よけシートの取り付け方法は「3分でわかる落ち葉よけシートの取り付け方法」の動画でも詳しく解説しています。
落ち葉よけシートについて詳しくは「落ち葉よけシートをDIYで試しに設置してみました!(雨樋用)」の記事や「「3分でわかる落ち葉よけシートの取り付け方法」」の動画で紹介しています。
雨どいの詰まり防止材である「落ち葉よけシート(税込3,000円/販売価格2,500円)」は「カミセイショップ PRO」で購入できます。
【まとめ】雨樋の詰まりの予防策には「落ち葉よけシート」が効果的
雨樋の詰まりの清掃について道具・方法を紹介しました。
雨樋詰まりの清掃に対するトータルコストを考えると雨樋の詰まりを予防することが効果的です。
予防としては定期清掃と落ち葉よけシートを設置する予防策があります。
業者による定期清掃は費用がかかるので、落ち葉よけシートを設置することがコストパフォーマンスが高くなります。
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雨樋詰まり防止には「落ち葉よけシート」


















