目次
雨漏り修理事例とその費用をまとめてみました!
お客様が、まず心配なのは、
「雨漏りの修理をするのに、いったい何円くらい必要なのか?」
という点ではないでしょうか。
ここでは、雨漏り事例に合わせて、参考費用を掲載しました。
雨漏り補修は、新築工事とは違い、各建物のデザイン、
仕様・雨漏り原因・築年数・ご予算によって、大きく内容が異なります!
そのため、お客様がご自宅の「雨漏り修理」を検討しても、
どうしていいか、何が妥当な修理方法なのか、
よくわからないのではないでしょうか?
webなどでいろいろ検索されても、正直、どの業者がいいのか
比較もむずかしく、悩まれていることだと思います。
そこで、webでの業者選びに少しでもお役に立てばと、
弊社の雨漏り修理記事をまとめてみました!
web会社(工事業者ではない)の雨漏り集客サイトには、事例が少ないようです。
この点もwebでの業者選びの参考にしてください!
事例としては、探しやすいように、
雨漏りの場所・材料ごとに、まとめてあります!
なお、実際の金額は、住宅の大きさ・立地等により異なります。
あくまで目安とお考えください。
また、足場設置費用・下地修理費用は、含んでいません。
瓦屋根からの雨漏りは、「葺き替え」か「部分修理」で対処!
瓦屋根の葺き替えは瓦の下地が「土葺き」か「引掛け葺き」によって予算が違います!
築100年・瓦屋根「土葺き」の雨漏り修理:予算250万円
大きなお屋敷の屋根でした。
日本瓦の下に、葺き土が入っている、「土葺き」という工法です。
雨漏りが頻繁に発生する屋根面だけに修理箇所をしぼり、
その部分を新しい瓦にして、・耐震・耐風工法で葺き替えをしました。
敷地も広く、門・塀も周辺をぐるりと囲んでいたので、
古い瓦・土を屋根から降ろして、運び出すだけでも大変です!
そこで、大型クレーン車を使用して、効率良く工事を行いました!
これからも長く家を守ることのできる屋根へ、しっかり改修しました。
築50年・瓦屋根「引掛け葺き」を、今後、50年持つ通気下地屋根工法で葺き替え:予算160万円
築50年経過した瓦屋根で「引掛け葺き」工法です。
一部、瓦の割れなどが発生しました。
引掛け葺き工法とは、瓦の下地に土を使わない工法です。
現在、主流の工法です。
既存の瓦は、すでに廃盤商品で、特殊な形状だったため、
瓦交換などの部分補修ができませんでした。
お客様からは、「今後、屋根のメンテナンスの心配をしたくない!」
とのご要望をいただきました。
屋根の不陸(屋根面のたわみ)も大きかったので、不陸調整をして、
50年は持つと言われている「通気下地屋根工法」で、
F形瓦(平板瓦)に葺き替えしました。
瓦屋根の部分修理は場所によって、対処方法や予算が違います!
軒先部の部分修理:予算60万円
屋根材は、廃盤となっているセメント屋根材でした。
2社相見積です。
他社は全面葺き替えで、500万円。
弊社は全面葺き替えで、200万円。部分補修で、60万円。
お客様はあまりにも、金額が違い、どちらを信用していいのか、
悩んだそうです!
他社はお客様に対して、「そんなに安くできるはずがないので、
悪徳業者だから、気を付けた方がいい」と不安をあおったそうです!
安い悪徳業者というのも、不思議な言い分です。
普通、高くぼったくるのが、悪徳だと思うのですが・・
それにしても、500万円とは、かなりの金額です。
結局、お客様に弊社にもお越しいただくことになりました。
きちんと商売をしていること、工事の方法やかかる費用などを
くわしく説明申し上げました。
結果、お客様の不安も解消!
ご納得のうえ、部分補修していただいた現場です!
谷部の部分修理:予算35万円
瓦屋根の部分補修でもっとも多いのが、谷部の雨漏りの補修です。
谷部とは、屋根面で水を集める部分のことです。
通常、板金部材が入っています。
この板金部材に、経年で穴が開き、雨漏りとなります。
工事業者さんの中では、周辺の瓦をめくらずに、谷板金の上へ、
もう1枚谷板金をカバーして補修する形の、提案をするところもあるようです。
弊社は、せっかく補修するのであれば、より長持ちする工法を提案します。
「周辺の瓦をはがす」⇒「下地を直す」⇒「防水シート・谷板金を正しく設置する」⇒「瓦を復旧する」 この修繕方法が最善です!
棟部の部分補修:予算40万円
日本瓦の棟部からの雨漏りも、比較的多く見られます。
棟というのは、屋根の一番高い部分です。
ときどき見かけるのですが・・・
塗装系の業者さんが、
誤った知識で「しっくい工事」や「ラバーロック工事」を行い、
かえって雨漏りするようになってしまったという事例です。
雨水の逃がし方を知らずに、工事を失敗するパターンです。
なお、日本瓦の棟から雨漏りした場合!
のし積みの棟を解体して、冠1本伏せなどの簡易で、
耐震性のある仕様へ変更しながら、補修することを強くおススメします!
雨漏りを止めつつ、耐震性を高める方法です!
天窓周辺の部分補修:予算15万円
天窓周辺からの雨漏りも、かなり多いです。
とくに、瓦屋根と天窓の組み合わせで、20~30年経過した物件。
設置当時の施工が悪く、雨漏りして当然と思う現場も時々見かけます。
弊社のお客様のケースでは、今後、天窓は不要で、
費用も抑えたいとのご希望があり、
天窓の交換ではなく、撤去に決まりました。
工事の流れ
「天窓撤去」⇒「下地造り」⇒「瓦施工」を行い、
周辺の瓦とも違和感のない補修ができました。
セメント屋根材の雨漏り修理は「葺き替え」か「部分修理」で対処!
セメント屋根材の葺き替え:予算150万円
モニエルのセメント屋根材の屋根です。
数か所から雨漏りをしていました。
瓦屋根への葺き替えも提案したのですが、
お客様は、金属屋根での葺き替えを要望されていました。
お客様、自ら、屋根材へシーリング補修をしていました。
実際は、これが逆効果となり、雨漏りを悪化させていた現場でした。
セメント屋根材の部分修理:予算50万円
セメント屋根材は、瓦と同様、部分補修することが可能な屋根材です。
セメント屋根材の物件の多くは、15~30年前に建築されました。
その頃の施工方法の中には、軒先やケラバからの雨漏りが
発生しやすいものがあり、今回は、まさにその施工です。
この物件のように、ケラバの下地が腐朽している事例もあります。
そういった場合、塗装などの外観をよくするメンテナンスのみを行っても、
根本的な問題の解決にはなりません。
まずは、小屋裏から劣化の有無を確認することをおススメいたします!
金属屋根の雨漏り補修
金属屋根を金属屋根でカバーする!
店舗の心木なし瓦棒葺きからの雨漏り:予算200万円
金属屋根の雨漏りは、厄介です。
金属屋根では、軒先・ケラバ・谷部などから雨漏りすることがあります。
とくに、緩勾配(かんこうばい)屋根の場合、シーリングなどの応急処置では、
雨漏りを止めることがむずかしいです。
結果、多くの場合、葺き替えとなります。
今回は、店舗の屋根ということで、2重屋根のカバー工法で補修しました。
銅板葺きからの雨漏り:予算30万円
和風住宅で、軒先を銅板、その上を瓦葺きとしている屋根があります。
わりと築年数の経ったお宅に多く見られます。
銅板も30年近く経つと、穴が開いて、雨漏りすることがあります。
屋根の下地が腐朽していなければ、銅板部分を金属横葺きでカバーして補修することも可能です!
スレート屋根の雨漏り補修
スレート屋根の葺き替え:予算120万円
スレート屋根の雨漏りは、全面葺き替えが一般的です。
部分的に、スレート屋根をはがすことがむずかしいためです。
屋根材の踏み割れが雨漏りの原因の場合、
表面だけをシーリングしても、雨漏りが止まることは、ほぼありません。
スレート屋根の構造上、屋根材本体の重なりで雨を逃がしています。
そのため、表面処理だけで、何とかしようとしても追いつきません。
また、雨漏りを金属屋根のカバー工法で補修することも、
あまり、おススメできません。
原因がわからないまま、カバーしてしまうと、
雨漏りが直らなかったときに、大変なことになります。
以上、主な屋根の雨漏り補修について、まとめました!
外壁からの雨漏り補修
外壁・サイディングの全面交換補修:予算120万円
新築当初から外壁・サイディングと窓周りから雨漏りしていた物件です。
サイディング・窓には、シーリング補修痕がたくさんありましたが、
結局、直らなかったそうです。
築10年を過ぎて、しっかり直したいとご依頼いただきました。
散水調査で浸入口をしぼり込みました。
新築当初からの雨漏りということもあり、部分補修ではなく、
外壁1面全体の補修工事です。
手順は、サイディング解体⇒下地のやり直し⇒新規サイディング張り、です。
サイディングは、強風雨では、必ず内側へ雨水が浸入します。
下地・防水シートが正しく施工されていないと、雨漏りする可能性が高くなります。
シーリング補修だけでは直らない場合も多いため、ご注意ください。
外壁の全面シーリング・塗装修理:予算150万円
築20年経過したALC外壁の建物で、いくつかの場所から雨漏りしていました。
雨漏りのひどいポイントを調査して、原因を特定しました。
建物全体が経年劣化しており、以下の問題が発生していました。
◆シーリングのき裂
◆塗装の退色
◆防水層の穴あき
◆増築部分とのジョイントの不具合
今後のことも考えて、しっかり補修したいとのことで、
雨漏り補修をしながら、全面的にメンテナンスも行いました!
外壁の部分修理
ALC外壁の部分修理:予算15万円
新築直後から発生し、直すことができない雨漏りもあります。
しっかり調査することで、原因場所を特定し、部分補修をしました。
ALC外壁などは構造によって、クラック(ひび割れ)が入ってしまうことがあります。
その表面にタイルなどが直貼りすると、と雨漏りしやすくなります。
質感は変化しますが、クラックの追従性の高い塗装を選択することで、
シーリングと併せて雨漏りを止めることも可能です!
タイルひび割れ部の交換修理:予算150万円
雨漏り補修と併せて、外壁タイル張りのひび割れ部を交換しました。
建物の下地の動きによって、タイルにひび割れが発生することがあります。
ひび割れから白いものが出ていると、
雨が下地のひび割れの中まで、入っているというサインです。
ひび割れ部のタイルをはつり、下地をモルタルで調整して、
新しいタイルを張って交換します。
10年毎に、点検することをおススメします!
屋上からの雨漏り修理
シート防水の雨漏り修理:予算100万円
屋上のフラットルーフからの雨漏りも、時々あります。
いわゆる陸屋根です。
多くは、20年程度、ノーメンテナンスで限界です!
屋上防水の工法は、数種類あります。
既存の防水に合わせた補修方法を選択します!
シート防水の場合は、ウレタン防水で補修する場合が多いです。
アスファルト防水の雨漏り補修:予算100万円
既存の屋上防水がアスファルト防水の場合は、
一部、撤去後、アスファルト防水で補修します。
あまり人の歩かない場所では、アスファルト防水で行います。
笠木からの雨漏り修理
屋上の笠木からの雨漏り修理:予算100万円
3階建てなどの屋上からの雨漏りで、なかなか原因がつかめないことがあります。
そんな時、笠木からの雨漏りだったという物件にときどき出会います。
笠木とは、建物の端の塀状になっている部分の、頂部の仕上げ材です。
この物件も20年間、新築当初から雨漏りしていて、直らなかった建物です。
調査すると、笠木に問題があったので、笠木を解体して、
雨漏りしない状態に補修しました!
ルーフバルコニーの笠木からの雨漏り修理:予算15万円
ルーフバルコニーからの雨漏りが、急増しています。
原因としては、ルーフバルコニーの笠木と壁の取り合い部が多いです。
それ以外にも、バルコニーの壁面やバルコニーの外壁の開口部などからの雨漏りもあります。
この現場では、笠木と壁の取り合い部からの雨漏りでした。
笠木をばらして、確認してみました。
すると、壁用のシート防水が劣化して、網目状に変質していました。
とくに、笠木の天端は笠木を留め付ける場所にもなります。
鞍掛シートなど強度・防水性の高いものが、必要となります!
バルコニー雨漏りの内壁交換修理:予算80万円
バルコニーの内壁から雨水が浸入して、
バルコニーの床下の軒天が下がってしまった事例です。
バルコニーの内壁・木が雨で腐朽していました!
そのため部分解体して、木の補強を入れ、内壁も交換しました。
外壁のシーリング補修、床の防水も行い、
バルコニー全体が健全状態になるよう修理しました!
このまま放置していたら、脱落の危険性も考えられるほど
腐朽が進行していた事例です!
弊社の雨漏り修理の考え方をまとめました!
●勘だけに頼った、雨漏り修理はいたしません!
勘だけに頼った、シーリング修理をすると、
原因が外れた場合、建物が汚くなるだけです!
いろいろな色のシーリング剤で塗りまくられた建物を、
ときどき見かけます。
弊社は、浸入場所を特定して、しっかりと雨漏り修理を行います!
●お客様の考え方、要望、今後の生活プランに合わせた補修案を検討します!
ときどき、一人暮らしの年配の方へ、何百万円もする御見積を提案している業者がいます。
お話をお聞きするとお客様は、そんな大工事を望んでいません。
それでも、雨漏り修理は葺き替え以外できないと不安をあおり、
高額な修理を進める悪徳業者がいます!
弊社は、お客様の要望や生活スタイルに
寄り添った修理をご提案します!
また、修理にともなうリスクも、しっかり説明します!
●調査して、浸入箇所をしぼりこみ、いくつかの補修案をお客様に提供します!
「全面塗装すれば、雨漏りは止まる」と言われて塗装したのに、
また、雨漏りしたというご相談を受けます。
雨漏り補修と美化メンテナンスとは、同じではありません。
弊社は、まず雨漏り調査をして、浸入場所を絞り込みます。
雨漏り修理の御見積と美化メンテナンスの御見積は、
項目を分けて提案いたします!
●私たちは、雨漏り調査・修理のプロです。
わからない雨漏り原因に対して、
「調査してわかったこと」「調査してもわからなかったこと」
をわかりやすくお伝えします!
弊社が行う、建物を解体をしない非破壊の雨漏り調査だけで、
雨漏り原因を100%特定する技術は、残念ながらありません!
調査しても、浸入箇所・原因がわからない場合もあります!
その場合、正直に、「調査してわかったこと」・「わからなかったこと」をわかりやすくお伝えいたしています!
●修理したけど雨漏りが止まらない場合、誠実にその後の修理を対応します!
万全を尽くして修理しても、
残念ですが、1発で雨漏りの再発を完全にゼロにすることはできません。
(ほとんどのケースでは、1発で雨漏りを止めている実績はあります。)
その場合、誠実に、その後の修理を対応いたします!
以上、弊社の雨漏り修理に対する方針をご紹介しました!
雨漏り修理でご質問・ご相談等ございましたら、
お気軽にお問い合わせください。
屋根に関して、お悩みの方はお気軽にお問い合わせください。
神清からのお願い
記事を最後まで読んでいただきありがとうございます。
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私たちは、日々屋根にお困りのお客様にとって必要な情報をお伝えしたいと考えております。今後のご参考にさせて頂きますのでご協力よろしくお願いいたします。