目次
「したから」詰まりを掃除できる構造の雨樋とは?

下から掃除できる雨樋について紹介します。
下から掃除できる構造をもつ雨樋には、以下のようなものがあります。
縦樋の下端が地面の上で開放している構造のものです。
※縦樋が地面の雨水桝に直結している構造のものは不可となります。
縦樋の下端の開口部から縦樋の上端の集水枡までが掃除可能範囲です。
- 縦樋(たてどい):下端の開口部からホースやワイヤーのような道具で内部の詰まりを解消します。
- 集水枡(しゅうすいます):縦樋を上方へ掃除していくと、上端の集水枡までは掃除可能となりますが、詰まりの程度によっては下からでは解消できない場合もあります。
下から掃除できない雨樋の部分としては、屋根の先端に設置されている軒樋となります。
屋根の先端の軒樋ははしごなどを使用して、上から掃除するしかありません。
雨樋詰まりの掃除は自分でできる?「したから」する方法:用意するもの

下から雨樋掃除の道具を紹介しましょう。
下から掃除できる縦樋部分の清掃方法について、用意するものは以下となります。
- ホウキ
- ゴミ拾い用トング(落ち葉などを挟む道具)
- 軍手
- ゴミ入れ用の袋(土のう袋)
- ワイヤー付きブラシ
- ホース
ホームセンターなどで購入することができます。
縦樋について「雨樋にはどんな種類があるの?形状や素材をすべて紹介します」の記事で詳しく解説しています。
雨樋詰まりの掃除は自分でできる?「したから」する方法:手順

下から雨樋掃除する手順を紹介します。
下から行う雨樋掃除の手順は以下となります。
- 縦樋に破損がないかチェックする
- 長めのトングで縦樋の下端の開口部のゴミを取り除く
- 縦樋をやさしく叩いてゴミを落とす
- 縦樋の下端の開口部からワイヤー付きブラシを入れて縦樋の上方の詰まりを解消する
- 縦樋の下端の開口部からホースを上方に入れて水を流す
- 縦樋から出てきたゴミをホウキで掃除する
- ゴミを土のう袋に入れて捨てる
下からワイヤー付きブラシやホースがどの位置まで上に侵入できた入り込んだ長さで確認してください。
集水桝の位置まで侵入できなかった場合は、上で詰まりが残っている可能性があります。
その場合は、上からの掃除も検討してください。
雨樋詰まりの掃除は自分でできる?「したから」以外の方法:用意するもの

下から以外の掃除方法として「はしご」を使った方法があります。
はしごを使った雨樋掃除に用意するものは以下となります。
- ホウキ
- ゴミ拾い用トング(落ち葉などを挟む道具)
- 軍手(水に強いもの)
- ゴミ入れ用の袋(土のう袋)
- ホース
- はしごもしくは脚立
- ワイヤー付きブラシ
※はしご作業となりますので、必ず2名以上で行ってください。
雨樋詰まりの掃除は自分でできる?「したから」以外の方法:手順

はしごを使った雨樋掃除の手順について紹介します。
- 人員を2名以上そろえる
・必ず1人は下で「はしごの支え役」になること。
・作業する人は軍手や滑りにくい靴を着用。 - はしごを安定させて登る
・水平で硬い地面に設置する。
・角度は75度前後が目安。
・脚立の場合も必ず支える人をつける。 - 手でゴミを取り除く
・トングや手袋を使って、雨樋にたまった落ち葉やゴミを回収。
・土のう袋などに入れておく。 - 水を流して残りを確認・除去
・ホースで水を流し、詰まりが残っていないかチェック。
・必要ならワイヤー付きブラシで集水桝・縦樋の内部の詰まりを解消。
はしごに乗った状態での作業となるため、落下に注意してください。
片手作業となるため、ゴミを土のう袋に入れることが難しい場合は、地面に落としてください。
作業中も1人は必ずはしごの支え役に徹してください。
支え役の人は上からゴミや道具が落ちてくる可能性があるので、当たらない位置で支えておきましょう。
「したから」雨樋詰まりの掃除を行っては行けないケース

下から掃除できない雨樋について紹介します。
縦樋は下から掃除できますが、屋根の先端に位置する軒樋は困難です。
下から道具を上に入れ込んでも届かないからです。
また、縦樋の曲がり部分などは頑固な詰まりになっている場合も多く、ワイヤー付きブラシなどがそれ以上侵入できない場合は詰まりの解消は困難です。
無理やりにワイヤー付きブラシやホースを押し込むと縦樋が破損する恐れがありますのでご注意ください。
雨樋詰まりの原因箇所が不明の場合は下から掃除する意味がない可能性があります。
カーブした縦樋の詰まりをしたから掃除できないときは?

カーブした縦樋の詰まりを下から掃除できないときは、スプリングワイヤーブラシが有効です。
スプリングワイヤーブラシとはトイレや洗面台の排水管に詰まった髪の毛などの異物をからめ取り、詰まりを解消するための商品です。
スプリングワイヤーブラシは配管のカーブに対応して、自身がくねくねと変形することで配管の奥へと入り込むことができます。
縦樋のカーブした部分にもスプリングワイヤーブラシは追従して入り込むので、縦樋の詰まりを解消することができます。
ただし、大量にゴミが詰まっているときなどは入り込めない場合もあります。
無理やり押し込むと縦樋が破損することもありますのでご注意ください。
スプリングワイヤーブラシについて「雨樋の詰まりに効果的?スプリングワイヤーブラシについて徹底解説」の記事で詳しく解説しています。
雨樋の詰まりを防止するのに役立つグッズは?

雨樋の詰まり防止するのに役立つグッズとして、落ち葉よけシートが効果的です。
建物の近くに大きな樹木があり、自然豊かな地域では、落ち葉が屋根に降りかかり、雨樋の中で落ち葉が入り込み、やがて、雨樋の詰まりが発生します。
また、大きな樹木がなく、落ち葉が屋根に降りかからなくても、何年も掃除していなければ、土や泥とゴミ・繊維などで縦樋の落とし口が詰まってしまいます。
建物の近くに野鳥が多く飛来する場所では、野鳥の巣作りなどで使用されるワラや細い枝、細長い葉などと土・泥が絡みあって雨樋が詰まってしまいます。
落ち葉よけシートは原因となる落ち葉やワラ、細い枝、細長い葉、繊維などが雨樋に入ることを防ぐため、雨樋の詰まりを防止することができます。
落ち葉よけシートを設置することで、雨樋掃除のストレスや費用を軽減できます。
雨樋の詰まりをガード!落ち葉よけシートとは?

雨樋の詰まりをガードする落ち葉よけシートの特徴を紹介します。
樹脂製品で取り扱い・加工がしやすく、シートには特殊な凹凸があります。
ネットのように穴が開いていていないので、細い落ち葉や枝、ゴミや土ほこりなどの侵入を防ぐにもかかわらず、雨は表面を流れて樋の中に入る構造です。

雨水は表面張力でシート表面の凹を伝わってシート端部まで流れ、といの中に入ります!(※シート両端部はといの中に向けて設置)
落ち葉はシート表面の凸に引っ掛かるので、といの中には入りません。
穴が開いていないので、松・竹のような細長い葉でもシートに引っ掛かります。
シートや屋根に堆積した落ち葉は経年観察でも一定以下となっており、自然の風による飛散効果(セルフクリーニング)が見られ、屋根面の掃除も省略できます。(※屋根形状・落ち葉の量で異なる可能性あり)
この雨樋の詰まり防止材である「落ち葉よけシート(税込3,000円/販売価格2,500円)」は「カミセイショップ PRO」で購入できます。
【まとめ】自分で行う雨樋詰まりの掃除は、したからが安全
自分で行う縦樋の詰まりの掃除は下からが安全です。
ただし、軒樋の詰まりや縦樋の詰まりが酷い場合は、下からの掃除はできません。
はしご作業で上から掃除することも可能ですが、落下するリスクがありますので、専門業者へ依頼することがオススメです。
雨樋詰まりの予防としては、落ち葉よけシートを設置することが有効であり、雨樋掃除のストレス・費用の削減につながります。
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雨樋詰まり防止には「落ち葉よけシート」


















