工事の概要
屋根材:三州F形瓦(えふがたかわら)/通気下地屋根構法
価格:約8,500円/㎡(足場抜き)
工期:3日間
築年数:新築 120㎡
新築瓦屋根/高耐久仕様で長期安心
三州F形瓦の新築現場でした。
しっかりした建物を建設される工務店さんの現場で、屋根は高耐久仕様で施工しています。
高耐久仕様とは、国の研究機関(国総研・こくそうけん)と共同研究した成果である通気下地屋根構法のことです。
長寿命住宅に対応する屋根構法と言えます。(耐用年数は80年と言われています。)
特徴としては、①高防水 ②野地面通気 ③遮熱 ④メンテナンス性も高い ⑤コストパフォーマンスも高い
と現状の瓦屋根仕様よりも優れています。
工事の内容を簡単にご紹介します!
工事の内容
新築現場
2階屋根は切妻屋根となっています。
屋根材/三州F形瓦 防水材/高級改質アスファルトルーフィング
屋根材は日本瓦ではなく、現在流行りのF形瓦です。
同じ焼成した粘土瓦なのですが、デザインが波形状ではなく、平らな形状となっていますので、屋根の仕上がりもスッキリします。
屋根の防水材としては、高級な改質アスファルトルーフィングを採用しています。
高耐久仕様/通気下地屋根構法
高耐久仕様である通気下地屋根構法を写真で説明します。
瓦を施工する下地として、縦桟・瓦桟木を使用します。
上から見ると瓦桟木が縦桟の上に位置するので、瓦桟木の下に空間ができます。
この空間により、野地面通気が軒先から棟までつながります。
瓦下の湿気は通気層により、排湿されます。
また、強風雨時、瓦から入った雨水はこの空間を流れて、速やかに軒先から雨どいへ排水されます。
縦桟のサイズは高さ9mm×幅45mm、瓦桟木のサイズは高さ20mm×幅45mmとなっています。
通常の瓦屋根よりも縦桟・瓦桟木ともサイズアップすることで、比較的簡単に高耐久仕様を実現できます。
瓦の固定はビス留めとしています。(ビス留めは耐風性能も向上します!)
ビスの長さを丁度いい長さとすることで、ルーフィングに孔を開けずに、瓦桟木にだけで瓦を固定します。(ホールレス)
雨が流れる部分のルーフィングに孔がないため、長期に渡って、雨漏りの心配がなく安心です。
耐震工法/ガイドライン工法 棟換気/アンダーコンポ換気棟
高防水だけではなく、耐震性や結露防止対策もしっかり配慮しています。
棟部は耐震性の高いガイドライン工法として、棟補強金物で冠瓦と建物を連結させます。
小屋裏の結露防止として、棟換気/アンダーコンポ換気棟を必要数以上設置します。
室内からの湿気を棟換気から外気へ効率的に排湿でき、こわい屋根の結露を防ぎます。
施工完了!
高耐久仕様の三州F形瓦屋根の完成です!
F形瓦の屋根は日本瓦屋根とは異なり、すっきりした印象になります。
長期に渡って、大規模な屋根の改修を必要としない安心・安全な屋根は、お施主さまにとって、メンテナンス費削減の大きなコストメリットを提供します!
神清からのお願い
記事を最後まで読んでいただきありがとうございます。
お客様の率直な感想をいただくため「役にたった」「役に立たなかった」ボタンを設置しました。
私たちは、日々屋根にお困りのお客様にとって必要な情報をお伝えしたいと考えております。今後のご参考にさせて頂きますのでご協力よろしくお願いいたします。