これって瓦が欠けているの?実は寸法調整で加工した痕なんです!

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みなさま。こんにちは。

屋根から人の笑顔を作りたい!!!

神清(かみせい)のDr.神谷です。

ちょっと、マニアックな屋根の知識を紹介します!

古い日本瓦の屋根で見かけることがある瓦の欠けについての話です。

瓦が欠けている?

古い日本瓦の屋根でたまに目にする瓦の欠けです。

⇒の部分が隣の瓦と異なり丸くえぐれています。

瓦屋さん以外は、瓦が欠けていると感じるのでは?

 

でも、実は1列全部が同じようになっているのです。

瓦の寸法調整で加工しているのです!

台風で1列全部が欠けたのではもちろんありません。

釉薬瓦の素地の赤色が見えると欠けている!?

よく見てみると、

この1列全部同じなのです。

右隣の瓦は角がしっかり出ているのですが、⇒はギザギザになっています。

実はこの部分を瓦用の玄翁(ゲンノウ)(かなづち)やタガネで、瓦をたたいて加工した痕なのです。

屋根の大きさに対して、瓦が大きい場合、このように瓦を加工して働き寸法を小さくして屋根に葺かれています。

ほぼ同じ大きさになるように、職人さんが瓦を欠かすことができるのは熟練の技だなあと思います。

素人が瓦をかなづちでたたいて欠かすというのはまずできないです。

欠かすより間違いなく割れてしまいます。

 

古い日本瓦屋根で、瓦が欠けていると思っても、その1列全部が欠けているか確認してください。

寸法調整の場合もありますよ~!

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