みなさま。こんにちは。
屋根から人の笑顔を作りたい!!!
神清(かみせい)のDr.神谷です。
瓦屋根の屋根点検をしていたら、耐風補強くぎが施工されている屋根に出会いました。
めったに見かけない仕様なので、ご紹介します!
目次
瓦4枚に1枚を耐風補強としてくぎ留めする
瓦の耐風性を上げるために、瓦4枚に1枚、パッキン付くぎで留め付けてありました。
以前、台風の強風で一部瓦が飛び、補強したそうです。
このような瓦の表面で見えるくぎは防水対策のために、パッキン付きくぎを使用します。(白い部分がパッキンとなっていて、瓦とくぎの間でシールする役割となっています。)
点検したら雨漏りするのではないかと心配な状態を見つけました!
点検していると雨漏りするのではないかと心配な状態を2つ見つけました。
①くぎの打ち忘れ
1つ目は瓦の表面に孔が開けてあるのですが、くぎは打ってありませんでした。
瓦職人がくぎを打ち忘れたと思います。
瓦に孔が開いているので、雨漏りするリスクとなります。
②くぎ浮き
2つ目はパッキン付きくぎが浮いていました。
くぎが浮いて、パッキンも瓦に接していません。
くぎが打たれた部分に野地板の節があったのか、くぎを打っても入っていきませんでした。
瓦職人さんがなぜそのままにしてしまったのか、わかりませんがくぎと瓦の孔の間に隙間があり、雨漏りリスクとなります。
どちらの状態が雨漏りしやすいでしょうか?
上の2つの雨漏りリスクを比較するとどちらが雨漏りしやすいでしょうか?
今までの瓦の漏水試験などの経験から導き出した答えは・・・
ズバリ、②くぎ浮きの方が雨漏りしやすいです!
なぜかというと、
くぎ浮きの場合は雨がくぎによって、伝い水となって瓦の中へ入ってしまいます。
一方、①のくぎ孔は瓦の山部分に開いているため、その孔部分には流れにくくなっています。
大雨で流れた場合は、くぎ孔部で水膜ができて、どんどん浸入することはありません。
そのため、瓦の山部に孔が開いていてもほとんど浸入しないのです。
逆に瓦の谷に孔が開いていたらどうでしょうか?
逆に瓦の谷に孔が開いていたら、どんどん雨が瓦の中に入っていきます。
②のくぎ浮きよりも入ると思います。
くぎ浮きしてしまったら、シーリングでくぎ孔をふさぎましょう!
仮に、下地の都合でどうしてもくぎが入らない場合、そのままにしておくことはやめましょう!
見かけたら、対策してもらいましょう!
くぎ浮きしているよりはくぎを抜いて、くぎ孔をシーリングでふさいだ方が雨漏りリスクは格段に下がります。
まとめ:瓦の表面のくぎが浮いていたら、雨漏りしやすいです。シーリングでくぎ孔をふさぎましょう!
瓦屋根点検していたら、心配なくぎ浮きを見つけました。
くぎ浮きは瓦の山に孔が開いているよりも雨が浸入しやすいです!
くぎを抜くなどして、くぎ孔をふさぎましょう!
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