雨漏りが止まらない!修理しても直らないよくある7つの原因とは

Dr.神谷
Dr.神谷
  • みなさま。こんにちは。
    屋根から人の笑顔を作りたい!!!神清(かみせい)のDr.神谷です。

    弊社は、高浜市・半田市にある創業150年老舗三州瓦の生産・販売・工事を行っている会社です。
    年間200棟以上の雨漏り調査・修理を行っています。
    建築業界誌「日経アーキテクチュア」の連載記事「新次元!雨漏り対策」を執筆しています。

本記事はこんな人にお勧めします。

  • 雨漏りが止まらない理由を知りたい
  • 修理しても直らない雨漏りの原因について知りたい
  • 止まらない雨漏りを直す方法が知りたい

この記事で伝えたいこと

この記事は、「雨漏りが止まらない理由を知りたい」「修理しても直らない雨漏りの原因について知りたい」という方に向けて書かれています。

雨漏りは多くの場合、一度の修理工事で止まります。
しかし、中には修理しても止まらない雨漏りがあります。雨漏りは住人のストレスも大きく、建物の寿命も短くしてしまうため、早い解決が重要です。

本記事では、雨漏りが止まらない7つの原因について詳しく解説していきます。
写真なども掲載しながら、わかりやすく解説していくのでぜひ参考にしてくださいね。

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何度修理しても止まらない!雨漏りが止まらない7つの原因とは

雨漏りが止まらない7つの原因について紹介します。

  1. そもそも施工不良がある
  2. 雨水の浸入口を塞ぐことしか考えていない
  3. 目視調査のみ調べている
  4. 散水調査に頼り過ぎている
  5. 業者が得意ではない建物である
  6. 適切な修理が行われていない
  7. 業者が手抜き工事をしている

次の章から順番に詳しく解説していきます。

 

【雨漏りが止まらない原因】①そもそも施工不良がある

通常、築10年以内に雨漏りが起こることはないため、築10年以内の新築住宅の雨漏りは施工不良・設計ミスの可能性があります。

10年以内の施工不良・設計ミスは、瑕疵担保責任(かしたんぽせきにん)を負っている建築会社が修理を行う義務があります。

施工不良・設計ミスがあって全面的な修理工事を行わなければならない場合であっても、なんとか10年間をやり過ごすためにその場しのぎの修理(シーリング)を行っているケースをときどき見かけます。

表面的なシーリングでは直らないので、雨漏りが繰り返されてしまうのです。

残念ながら、このケースはもっとも多いと思われます。

 

【雨漏りが止まらない原因】②雨水の浸入口を塞ぐことしか考えていない

傾斜屋根や外壁サイディングの場合、雨漏りを防ぐには、「雨水の浸入口を塞ぐ(浸入量を少なくする)」ことと「入ってきたい雨水をうまく排出する」ことが基本的な考えとなります。

しかし、修理業者の中には、「雨水の浸入口を塞ぐ(浸入量を少なくする)」ことにしか考えていない方もいます。

そういう業者は排出するための出口も塞いでしまうため、雨漏りが止まらない・雨漏りが悪化してしまうケースとなります。

よくあるケースとしては、瓦屋根の仕組みが分かっていない業者が瓦の排水部分をコーキングしてしまい雨漏りが悪化したというものです。

→部分は上方の瓦の重なりに浸入した雨水を排出する部分です。

ここをコーキングしてしまうと瓦の中に入ってしまった雨水は排水できなくなってしますので絶対にやってはいけないことです。

 

【雨漏りが止まらない原因】③目視調査のみ調べている

「屋根の瓦がズレている」「コーキングが破断している」「外壁にヒビが入っている」といったような目視調査のみで雨漏りの原因を推測し、修理を行う業者がいます。

いわゆる職人の勘で浸入口を探すというものです。

雨漏りは職人の勘だけでわかる雨漏りばかりではありません。

雨漏りの発生箇所と浸入箇所が離れている場合や浸入箇所が複数ある場合、隠れた部分に浸入箇所がある場合など、目視調査だけではわからない雨漏りが多くあります。

雨漏りの原因がわからなくて、いろいろな所にコーキングが行われている事例です。

結果、散水試験を行ってみると雨漏り箇所よりも3mほど離れている部分から横走りして、雨漏り箇所に伝わっていました。

このようなケースは職人の勘だけでは絶対止められない雨漏りと言えます。

 

【雨漏りが止まらない原因】④散水調査に頼り過ぎている

散水調査は水道の蛇口にホースをつないで、浸入口として可能性のある場所を順番に散水して、加速度的に雨漏りを再現させて浸入口を特定する調査方法です。

ただし、散水調査を行う箇所の選定、順番、散水強度、時間などは、毎回同じではなく、雨漏りの状況に併せて条件変更を行わなければ、誤診を生む可能性があります。

散水調査を行う業者の中には、とにかく、散水して漏水させることが目的となってしまっている業者がいます。

雨が当たらない場所に散水して漏水したとしても、そこは雨漏りの原因場所ではありません。

雨漏り調査で散水調査だけに頼るのはリスクがあるので、弊社では赤外線サーモグラフィ調査と併用しています。

散水調査と言っても業者の腕・経験によって、結果が異なります。

雨漏りの調査について詳しく解説している記事がありますのでご覧ください。

雨漏り調査ってなにをするの?費用は?5つの方法をプロが徹底解説!

 

【雨漏りが止まらない原因】⑤業者が得意ではない建物である

建物には、木造や鉄骨造(S造)・鉄筋コンクリート造(RC造)などがあり、業者が得意とする建物はそれぞれあるようです。

得意ではない建物の場合は、建物の特性などを理解しておらず雨漏りが止まらないケースがあります。

業者の種類も、雨漏り業者や屋根修理業者・塗装業者などさまざまであり、不得意であるにも関わらず請け負う業者がいます。

不得意な業者は雨漏りの再発後にギブアップしてしまうことが多いようです。

根本的な問題としては、雨漏りの原因を特定できていないことにつきます。

鉄骨造・鉄筋コンクリート造は特に、雨漏り業者に依頼して原因を特定することがポイントです。

 

【雨漏りが止まらない原因】⑥適切な修理が行われていない

雨漏りの原因がわかっても、適切に修理ができない業者に依頼すると雨漏りが止まりません。

いくつかの適切な修理が行われていない事例を紹介します。

●瓦屋根の防水シートの劣化が原因⇒瓦のつなぎ目を全部コーキング材で埋めてしまう

●屋上防水の劣化が原因⇒部分的な補修で新らに防水シートを貼ったが、貼り合わせた部分から雨水が浸入してしまう

●排水ドレン内のき裂が原因⇒排水ドレンまわりを防水するが、肝心なき裂部分はそのままで直っていない

 

【雨漏りが止まらない原因】⑦業者が手抜き工事をしている

悪質な業者が手抜き工事をして、雨漏りが止まらないというケースもあります。

雨漏りは修理工事は一般的にむずかしい工事と言われていて、一度で止まらないこともあります。

けれど、悪質な業者は手抜き工事をして、意図的に何度も修理費用を上乗せしてくることがあります。

雨漏り修理は、優良な業者に依頼することが雨漏り修理の第一歩です。

優良な業者の選び方について詳しくはこちらの記事をご覧ください。

雨漏りを修理できる優良な業者の選び方と特徴を屋根屋が解説

 

雨漏りがよく起こる場所と原因は?

雨漏りがよく起こる場所は、以下の5つとなります。

  • 屋根
  • ベランダ
  • 窓サッシ
  • 天窓
  • 外壁

その原因について以下の表をご覧ください。

雨漏りがよく起こる場所よくある原因
屋根屋根材のズレや割れ、浮き
谷樋板金の腐食
ケラバからのオーバーフロー
棟板金の釘浮き
漆喰の崩れ

ベランダ

排水口の詰まり
床面の防水層の劣化
笠木内の劣化

窓サッシ

シーキング材の劣化
窓・サッシ付近の外壁のヒビ割れ
施工不良
サッシ枠と防水シートを留める防水シートの施工不良

天窓

天窓と窓枠の隙間を埋めるシール材の劣化
天窓とその周辺の屋根材との施工不良
天窓と瓦屋根の間のエプロンの劣化による穴開き

外壁

外壁材のヒビ割れ
外壁のコーキングの劣化

雨漏りのメカニズムについて詳しくはこちらの記事をご覧ください。

雨漏りが起こるメカニズムは?場所別によく起こる原因を徹底解説!

 

【まとめ】止まらない雨漏りの修理は業者選びが重要です

雨漏りが止まらない7つの原因について紹介しました。

  1. そもそも施工不良がある
  2. 雨水の浸入口を塞ぐことしか考えていない
  3. 目視調査のみ調べている
  4. 散水調査に頼り過ぎている
  5. 業者が得意ではない建物である
  6. 適切な修理が行われていない
  7. 業者が手抜き工事をしている

これらの原因を検討してみると結局は雨漏り修理業者の良し悪しに行きつきます。

ⅰ)、ⅲ)、ⅳ)、ⅴ)は雨漏り修理業者の調査能力に関係しています。

ⅱ)、ⅵ)、ⅶ)は雨漏り修理業者の修理能力に関したものです。

結果、1つ目として、雨漏り調査能力が高い業者を選ぶこと。

2つ目として、雨漏り修理能力が高い業者を選ぶこと。

とくに、止まらない雨漏りの修理は雨漏り調査能力の高い業者を選ぶことが重要と言えます。

 

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