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火災保険で補償される修理費用の相場
火災保険で補償される修理費用の相場は、被害の程度によってある程度決まっており、極端に多くなったりすることはありません。
火災保険で補償される修理費用の相場は、仮に100万円の修理見積に対して一部減額されて、平均で70~80万円が補償されているようです。
ただし、あくまでも被害の原因が火災保険で補償される内容の場合であり、経年劣化などが原因の場合は0円となります。
火災保険の相場は目安で修理費用は全額カバーされるとは限らない
火災保険で補償される修理費用は全額カバーされるとは限らないため、「火災保険を使って無料で修理ができる」とセールスしてくる営業マンにだまされないように注意しましょう。
火災保険の対象になる被害かどうかを特定するのは、鑑定人と呼ばれる保険会社とは別の第三者機関です。
発生した症状が保険により補償される被害なのかと補償される金額が査定されます。
火災保険の申請1件ごとにしっかりと査定されていますので、修理業者の無料で修理できるという話をそのまま信じて契約することは絶対にやめておきましょう。
相場を知り火災保険の申請と実際の工事は切り分けよう
「保険申請代行と修理工事の契約を抱き合わせで営業する」業者がいます。
悪質な業者では、保険の申請のみで最終的に工事契約を結ばなかった場合に保険金の50%を違約金として請求してくることがあるので注意してください。
保険申請はお客様本人で簡単にできますので、申請代行を持ち掛ける業者はやめておきましょう。
保険申請に際しては、以下の2点を修理業者から提出してもらってください。
- 被害状況がわかる写真
- 修理工事見積書
一般的な業者であれば、「火災保険の申請に使うから」と言えば、契約の話しなしで提出してくれます。(もちろん、相見積も可能です。)
保険申請はご自分で行い、保険金額が確定してから修理工事の契約を結ぶようにしましょう。
保険会社・鑑定会社は被害状況を見積を提出した修理業者に電話で確認することが多々ありますので、信頼できる修理業者を選んでおくことも保険申請のポイントになります。
屋根修理に火災保険が使えない場合に注意しよう
保険契約や保険商品の内容によって異なりますが、以下の3つについては保険申請しても受けつけてもらえない可能性が高いです。
- 被災した日が風速20m未満
- 保険契約者・被保険者等の故意もしくは重大な過失または法令違反
- 屋根の経年劣化
被災した日の最大瞬間風速が20m/s未満の場合、風災として認められない可能性が高いです。
屋根が破損する場合、風速20m/s以上の強風が吹いている日がほとんどだからです。
また、当然ですが屋根を故意に破損させた場合は適用されません。
被害写真を診て疑わしい場合は、保険会社は屋根専門の鑑定士に調査を依頼しますので、風災による破損か故意による破損か判定することができます。
もちろん、屋根をメンテナンスしておらず、経年劣化による破損では適用されません。
火災保険で修理費用が補償されるために必要な申請の流れ
火災保険で修理費用が補償されるために必要な申請するときの流れを解説します。
まず、火災保険の申請はご自分で行いましょう。(代行業者に頼むとマイナスになることも。)
- 屋根修理業者に調査・原因究明を依頼(相見積をしましょう。)
- 火災保険へ申請す旨を伝え、提出する被害写真撮影・原因報告と見積依頼
- 保険会社・保険代理店へ連絡
- 保険会社からの案内・書類の申請
- 保険会社による現場調査(鑑定士による査定)
- 保険金の支払い
- 屋根修理工事
火災保険で修理費用が補償されるためには、まず、正しい調査・原因究明ができる業者へ依頼することが重要です。
相見積をして選んだ信頼のおける業者が撮影した被害写真や見積書を提出することが保険会社への印象もよくなります。
また、被災した状況をしっかりと推測して説明できる屋根の専門家であることも保険会社による現場調査時に役立つことがあります。
屋根修理での火災保険が使えるかどうかや申請のポイントについて詳しくはこちらの記事をご覧ください。
屋根修理で火災保険は使えるの?申請方法から注意点まで徹底解説!
修理費用が相場よりも高い場合に注意しよう
「屋根の修理のために足場を組み立てるため、一緒に外壁のメンテナンスを行った方がリーズナブル」などと屋根修理業者が言ってくる場合があります。
屋根に被害が発生した突発的な状況なので、慌てずに検討するようにしましょう。
確かに外壁メンテナンスをするときにも足場代がかかるため、このタイミングで建物の外側をメンテナンスすることもありだと思います。
実際、併せて外壁の塗装・コーキング工事・雨樋工事などを同時に行う人が多いと思います。
しかし、さまざま工事を行うと火災保険で補償される金額と大きく開きが生じてしまうので注意しましょう。
建物全体のメンテナンス時期を意識しないで、勢いで不要不急な工事や相場よりも高い費用で工事を行わないようにしっかりと検討されることをオススメします。
屋根修理費用の相場知っておこう
火災保険で補償される金額と屋根修理費用の見積もり代金との間に開きが生じないようにするためには、屋根修理費用の相場を知っておくことが重要です。
火災保険で補償される風災被害は多くのケースでは屋根の一部分だけです。
屋根の部分補修の費用相場を紹介します。
修理内容 | 約100㎡の建物の費用相場 |
---|---|
破損した瓦の差し替え | 2.5~万円 ※例5枚の場合、5万円程度です。 |
棟板金の取替え | 5~15万円 ※棟板金の形状や長さによって異なります。 |
雪止設置 | 10~30万円 ※隣の家や車に被害が出る場所に増設します。 |
しっくいの塗り替え | 6~20万円 |
雨樋修理 | 5~10万円 ※破損した部分の交換です。 |
瓦棟部の葺き替え | 25~50万円 |
雨漏り修理 | 10~50万円 ※雨漏りしている場所の部分のみの補修です。 |
※上記表は足場費用は含みません
ただし、巨大台風などで大きな被害を受けた場合は全面修理の可能性もあります。
主な全面修理の費用相場を紹介します。
修理内容 | 約100㎡の建物の費用相場 |
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屋根材の葺き替え ※古い屋根材を撤去して、新しい屋根材を施工 | 100~240万円 |
瓦の葺き直し ※瓦を部分的に外しながら、ビス留めする | 70~150万円 |
カバー工法 ※金属屋根、アスファルトシングルで重ね葺き | 80~150万円 |
塗装 ※既存のスレート・金属屋根を塗装 | 40~80万円 |
※上記表は足場費用は含みません
屋根修理の費用相場について詳しくはこちらの記事をご覧ください。
屋根修理の費用相場は?具体的な金額や工期についても解説します!
よくある屋根修理トラブルに注意しよう
火災保険に関する屋根修理のトラブルは、火災保険で補償されると言われて契約したのに、後で修理費用が火災保険で補償されないという事例がよく起こっています。
その他にも屋根修理に関しては、色々なトラブルが起こっているので紹介します。
- 不十分な修理による雨漏りの再発
- 近隣トラブル
- 保証されない修理
- 高額な契約
屋根修理でもっとも多いトラブルは雨漏り修理したのに止まらないというものです。
正しく原因追及せずに職人の勘で補修したために、「検討外れで止まらない」、「何度補修しても止まらない」とか、「かえって雨漏りが悪化した」などのトラブルです。
ただでさえ、雨漏りで憂うつなのに業者トラブルはかなり神経を使って最悪と聞きます。
屋根修理でのトラブル事例とその対策について詳しくはこちらの記事をご覧ください。
どんな屋根修理業者に頼めば良いのか?
火災保険を使って屋根修理費用の補償を受ける場合は、申請のときに被害がわかる写真・報告書や見積書などの書類を修理業者の協力を得て用意する必要があります。
そのため、過去に火災保険を使って修理工事を行ったことがある業者を選ぶようにしましょう。
それ以外に選ぶポイントをいくつか紹介します。
- 丁寧な説明
- しっかりとした見積もり書
- 相場感ないの修理費用
- 近所への配慮
- 充実したアフターフォロー
屋根のことはほとんどの方がわからないので、一方的に専門用語を並べられても??だと思います。
わからないことをいいことにお客様の不安をあおって推し進める業者よりも、わかりやすく丁寧に説明してくれる業者を選びましょう。
また、価格がもっとも安い業者というよりも相場感に入っている業者を選ぶこともオススメです。
折角、火災保険を使ってしっかりと直すことができるのに、安いけど中途半端な修理はもったいないです。
屋根修理業者の選び方について詳しくはこちらの記事をご覧ください。
どんな屋根修理業者に頼めば良いの?優良業者の5つの特徴を解説!
【まとめ】火災保険で補償される相場と契約内容は知っておこう
火災保険で補償される修理費用の相場は、被害の程度によってある程度決まっており、極端に多くなったりすることはなく、また、全額補償されない場合が多いです。
火災保険の対象になる被害かどうかを特定するのは、鑑定人と呼ばれる保険会社とは別の第三者機関が査定します。
火災保険の申請1件ごとにしっかりと査定されていますので、修理業者の無料で修理できるという「うまい話」をそのまま信じて契約することは絶対にやめておきましょう。
保険契約や保険商品の内容によって異なりますが、以下の3つについては保険申請しても受けつけてもらえない可能性が高いので、契約内容を確認しておきましょう。
- 被災した日が風速20m未満
- 保険契約者・被保険者等の故意もしくは重大な過失または法令違反
- 屋根の経年劣化
火災保険で補償される金額と屋根修理費用の見積もり代金との間に開きが生じないようにするためには、屋根修理費用の相場を知っておくことが重要です。
火災保険を使って屋根修理費用の補償を受ける場合は、申請のときに被害がわかる写真・報告書や見積書などの書類を修理業者の協力を得て用意する必要がありますので、屋根修理業者選びがポイントとなります。
相見積をして選んだ信頼のおける業者が撮影した被害写真や見積書を提出することがおそらく保険会社への印象もよくなるでしょう。
また、被災した状況をしっかりと推測して説明できる屋根の専門家であることも保険会社による現場調査時に役立つことになります。
屋根・雨漏りに関してお悩みの方はお気軽にお問い合わせください。
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