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台風シーズン、瓦屋根の「点検商法」が増加します!
最近、ご相談で増えているのが、瓦屋根のしっくいに関するお問い合わせです。
関東の方で、連日、台風15号のニュースが流れているからなのか、
被害のあまりなかった地域からでもお問い合わせがあります。
通りがかった工務店さんから、「屋根のしっくいがはがれているから、早く直さないとだめだよ!屋根に上がって、見積するよ。」と言われたそうです。
とりあえず、すぐには無理と断ったそうです。
その方からご相談があり、写真を見ても、全く急を有する状態ではありませんでした。
瓦屋根=しっくいが「点検商法」のキーワードとなっているようです。
瓦屋根とトタン屋根が併用された建物で、簡単に説明します!
瓦屋根のしっくいのはがれの指摘は、不急の場合が多い!
古い瓦屋根と言えば、日本瓦が多いです。
築40年経過している建物です。
瓦屋根の青色は、40年を感じさせない状態です!
この屋根で、しっくいの話が出てくるのは、棟部(屋根の頂点)です。
地上から見上げても、もっとも遠くで、見難い場所です。
お客様が見えないので、逆に、不安をあおってきます。
上の写真で、しっくいのはがれと⇒がさされている部分に、普通の屋根は白いしっくいが塗ってあります。
お客様はこの写真を見ても、しっくいがはがれているのか、よくわからないと思います。
じつは、この屋根は、しっくいが完全にはがれて、全くしっくいがない状態です!
本当は、しっくいの奥にある葺き土が暴露しているのです。
上の写真のように、しっくいがないとやがて、風雨によって、葺き土が徐々に浸食されていきます。
その葺き土の浸食を防ぐ役割として、水に強いしっくいを塗るのです。
しっくいがはがれて、葺き土も浸食されて、向うが見えるとなれば、雨漏りリスクがあり、急を要します。
しかし、棟部の一部のしっくいがはがれても、そんなに慌てることはないのです。
よっぽど、トタン屋根の劣化の方が心配!
この建物は、一部、トタン屋根(心木有瓦棒葺き)となっていました。
こちらは、メンテナンスで再塗装されているにもかかわらず、劣化が見られました。
錆びが全体に発生していますが、軒先の腐食がはげしいです。
軒先に唐草と呼ばれる水切りがあるのですが、
腐食してなくなっています。
これでは、トタン屋根の軒先の強度がありません。
トタン屋根は棟部分で、加工する所がありますので、穴が開いています。
棟包みなどでカバーはしているのですが、どうしても雨が入りやすくなっています。
金属屋根は雨が入ると水が排水できない構造となっています。
そのため、軒先が腐食してしまうのです!
40年間メンテナンスなしの瓦屋根と塗装しているトタン屋根(金属屋根)、どっちが飛びやすいでしょうか?
40年間メンテナンスしてなくて、しっくいもはがれている瓦屋根と塗装してメンテナンスしているトタン屋根(金属屋根)、どっちが飛びやすいでしょうか?
金属屋根は飛散して、雨漏りするので、ブルーシートで養生されています。
瓦屋根のしっくいがなくても、すぐには雨漏りしていないのです。
ぜひ、「瓦屋根のしっくいがはがれている」と声をかけてくる訪問販売リフォーム業者さんが来ても、慌てずに、断ってください。
瓦屋根の点検は、瓦屋さんに依頼しましょう!
ポイントまとめ
・瓦屋根のしっくいがはがれてもすぐには雨漏りしない!
・瓦屋根よりもトタン屋根の劣化はリスクがある!
・訪問販売リフォーム業者から屋根点検は断ろう!
屋根に関して、お悩みの方はお気軽にお問い合わせください。
神清からのお願い
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