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雨漏りの跡を自分で修理するには?
雨漏りに気付かずに、雨漏りがひんぱんに発生してしまうとすぐに雨漏り被害が拡大します。
雨漏りの跡が拡がっている場合や跡がカビによるものの場合は、深刻な被害を受けている可能性があるため、雨漏り専門業者に依頼しましょう。
また、雨漏りの跡が下地のボードまで進行している場合は、建物の構造・耐力部分に影響を与えている可能性があるため、迷わず雨漏り専門業者に依頼してください。
しかし雨漏りの跡が表面的な部分だけにとどまる場合は、DIY修理をすることで雨漏りの跡を消すことができる場合があります。
具体的に雨漏りの跡を自分で修理する方法は3つあります。
- 漂白剤を使う
- クロスを張り替える
- 塗装する
次の章からは、雨漏りの跡を自分で消す方法を紹介していきます。
また、こちらの記事も参考にしてください。
雨漏りの跡やシミがある!自分で消す方法と業者に依頼すべき場合を解説
雨漏りの跡を自分で修理したい①漂白剤
漂白剤を使用してのシミ消しは以下の順番で行ってください。
1.市販の漂白剤を10%~50%に薄めたものをスプレーで吹きかける。
2.スプレーした後は、少し時間をおいて水拭きで漂白剤を拭き取る。
3.水拭きした後は、乾いた布で拭き取り乾燥させる。
使用するときの注意点は以下の4つです。
・窓開けたり、換気扇を使用したりする等、換気をしっかりと行ってください。
・手につくと荒れてしまうため、マスクや手袋を着用してください。
・吹きかけ過ぎると、ムラができたり、漂白剤が垂れた跡が残るため、まんべんなく吹きかけるようにしましょう。
・雨漏りの跡がすぐに消えないからといって、改めて吹きかけると効果が強すぎてかえって目立つため、1~2日は様子を見るようにしてください。
雨漏りの跡を自分で修理したい②クロスの張り替え
クロスの張り替え方法は以下の順番で行ってください。
1.古いクロスの端、周囲をぐるりとカッターで切れ目をいれて古いクロスをはがす。
2.はがしたところに段差ができた場合はパテ(接合剤)を使用し、段差をなくす。
3.天井高を測り、天井高+10cm程度にクロスをカットする。
4.クロスにのりを塗る。(のり付きクロスだとのりを塗る作業がなく大変便利です。)
5.自分の利き腕と同じ方向から張る。上下に5cmずつ余裕を持たせる。
6.あまりをカットする。角に折り目をつけてカッター・定規を使ってカットする。
7.クロスについたのりを水拭きで拭き取る。
クロスの張り替えを選択するポイントは以下となります。
・雨漏りの跡がクロスの張り替え可能な場所なら、クロスの張り替えを検討してください。
・クロスの張り替えは染みついていた臭い等も、すべて取り去ることができるというメリットがあります。
・クロスの張り替えの手順は複雑ではありませんが、クロスをキレイに張るには技術が必要です。(スマホの画面カバーを張るのと同じイメージです。)
雨漏りの跡を自分で修理したい③塗装
塗装による雨漏りの跡を消す方法を簡単に説明します。
1.塗装部分の汚れをしっかり落としておく。(油汚れやヤニは塗料をはじいてしまう)
2.塗装部分にクロスの剥がれ等があって段差がある場合は、パテを使用して下地処置を行う。
3.塗装しない部分に塗料がつかないようにマスキングを行う。
4.ムラができないように塗料を塗る。キレイに仕上がるため2回塗りがおススメ。
・天井やクロスがない壁、雨漏り跡が広範囲の場合は塗装がおススメです。
・塗装はクロスの張り替えと比較すると、技術的なハードルが低いです。
塗装による雨漏りの跡を消すことに関しては、こちらの記事も参考にしてください。
業者に雨漏りの跡を修理してもらうときに必要な費用は?
雨漏り修理はDIYの中でもレベルの高い作業が満載です。
自分で雨漏りの跡を消したり、修理したりする自信がない人は、雨漏り修理業者に依頼した方がいいでしょう。
また、内装の材質が織物クロスや布製のクロスなどの場合は、塗装が難しいです。
家を建てたハウスメーカーがアフターサービスとして、クロスの張り替え等を行っている場合もあります。
料金体系は業者によって様々なため、複数の業者から見積もりをとって決めてください。
クロスの下地の整備が必要な場合や、張り替え作業の前に家具の移動の必要がある場合は、追加料金が必要な場合があるため確認しておきましょう。
雨漏り業者に工事を依頼した場合の目安の金額を紹介しておきます。
・クロスの張り替え 約50,000円~150,000円
・クロスの張り替えの下地処理 約10,000円~50,000円
・下地ボードの張り替え 約30,000円~200,000円
・天井板の張り替え 約50,000円~200,000円
雨漏りの跡があるときは原因を把握しておこう
雨漏りの跡があるときは、外部の雨漏り修理をしていなければ、雨漏りが現在も継続している可能性や、また雨漏りが起こる可能性がかなり高いです。
雨漏りの跡を消す前に、必ず、雨漏りの原因を調査して、雨漏り修理しておきましょう!
雨漏りの原因となることが多い場所は、以下の3つです。
- 屋根(バルコニー)
- 窓
- 外壁
次の章からは、注意すべき点などを詳しく解説していきます。
雨漏りの跡から原因を探る①屋根(バルコニー)
屋根(バルコニー)は雨漏りの発生場所としては、2番目に多いです。
高所作業となり、屋根に上がることはとても危険です。
2人作業ではしごを掛けて、眺める・写真をとる程度にしておきましょう!
それ以上は、命に係わることなので、基本的に屋根の点検や修理は雨漏り専門業者に依頼するようにしてください。
雨漏りの跡の原因が屋根にある場合の主な6つの理由は以下の通りです。
- 瓦のズレ、浮き、割れ ※スレート屋根も同様に浮き、割れ
- 瓦の下の防水材や下地の劣化
- 瓦の棟が沈んでしまっている
- 金属の腐食による穴あきが発生している
- ベランダ等の防水層の劣化
- ベランダ等の排水溝の詰まり
雨漏りの跡から原因を探る②窓
雨漏りの跡の原因が窓にある場合の主な理由は、3つあります。
- 窓と外壁の間のコーキングの劣化
- 天窓のパッキン、水切りシートの劣化
- 天窓まわりのゴミ詰まり
また、原因は壁なのですが、結果的に窓から室内へ雨漏りして跡ができる場合が多いと言えます。
雨漏りの跡から原因を探る③外壁
雨漏りの原因として、もっとも多いのが壁からの雨漏りです。
雨漏りの跡の原因が外壁にある場合の主な理由は2つあります。
- 外壁の割れ、剥がれ・反り
- コーキングの劣化
外壁の割れ、剥がれ、反りは強風雨時の雨漏りの原因となります。
コーキング(すき間を埋めるゴムのようなもの)の寿命は、長くて10年、短くて5年程度です。(方角により、北面は日射が当たらないので、10年程度は持ちます。)
コーキングが劣化するとその隙間から雨水が浸入するので、メンテナンスが必要です。
外壁の塗料の寿命は10年~20年程度です。外壁の美観には、影響を与えますが、塗料が劣化したからと言って、雨漏りには直結しません。
まとめ:雨漏りの跡を自分で修理してみよう
今回は、雨漏りの跡を自分で修理したい方に向けて3つの方法を紹介しました。
- 漂白剤を使う
- クロスを張り替える
- 塗装する
雨漏りの跡の状況によって適切な方法を選択してくださいね。
雨漏りの跡の修理よりも、原因を修理しておくことが最初です。
雨漏りの跡は、消したり修理したりする場合、労力と費用が必要です。
場合によっては、建物の内部に深刻な影響を与えます。
おススメとしては、雨漏りの跡ができないように、一度専門業者に依頼して点検やメンテナスを行うことが良いでしょう。
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