目次
穴埋めの前に雨漏りの場所をしっかり特定しておこう
穴埋め作業を行う前に大切なことは、雨漏りの原因箇所を特定しておくことです。
漠然と穴埋めをするのではなく、場所をしっかりと把握しておくことです。
せっかく穴埋め作業を行っても原因解決につながらない穴埋めは、かえって状況をややこしくしてしまいます。
専門業者に頼まずに、DIYで雨漏りの場所を特定する方法は2つあります。
「目視による確認」と「散水による調査」です。
目視による調査
目視による調査は、雨漏りの原因を探す上で、最も基本的な方法です。
業者によっては無料で実施しているところもあります。
特に注意しておきたい場所は、以下の7つです。
- 天井上・小屋裏
- 屋根の状態
- 給水管・排水管
- サッシ・窓枠
- 外壁の状態
- 換気扇・換気口
- 屋上・バルコニー
散水による調査
雨漏りの場所がある程度特定されているときは、散水による調査が有効です。
想像以上に室内へ漏水する場合があるため、ブルーシート、ビニールシートやぞうきんを敷いておきましょう。
目視で見つけたあやしい場所を順番に散水することで、雨漏りの浸入場所を発見できる可能性があります。
雨漏りの原因をランキング形式で知りたい方必見【慶応4年創業の屋根屋が解説】
雨漏りしたときの5つの穴埋めの方法
雨漏りの原因となる穴を見つけた場合、修理する場所が広範囲のときは自分でやるよりも、専門業者に依頼する方が良いでしょう。
修理が難しいにもかかわらず自分でやってしまうと、かえって状況が悪くなるケースもあります。
しかし穴が小さい場合や、修理が箇所が少ない場合は、自分で修理してしまうのも良いでしょう。
本章では、雨漏りしたときの5つの穴埋めの方法を紹介します。
- 防水テープ
- 防水シート
- コーキング
- セメント粉
- 防水塗料
次の章から、詳しく解説していきます。
【雨漏りしたときの穴埋め】①防水テープ
防水テープとは、防水加工されたテープのことです。
窓のサッシや外壁のひび割れ、天井の穴等の破損した場所の穴を手軽に穴埋めすることができます。
ガムテープを使うときと同じで必要な長さにカットして、穴埋めしたい場所に応じてサイズを調整できます。
防水テープを貼るときは、被着材の表面のホコリや水分をしっかり拭き取ることは必須となります。
防水性、耐熱性、粘着性の高いもの等があり、種類も豊富にあります。
同じ防水テープでも、用途と場所に応じて使えるものと使えないものがあるため、注意が必要です。
防水テープを使用した穴埋めについて、詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
【雨漏りしたときの穴埋め】②防水シート
防水シートは、防水テープよりも広い面積を穴埋めしたいとき、その場所の大きさに合わせてカットして使用します。
穴埋めしたい場所よりも大きめのサイズにしておき、周辺としっかり密着させることが必要です。
防水シートは、防水テープよりも広範囲の場所に適していて、ローラーなどで圧着させると防水性が高くなります。
防水テープと同様に、防水シートを貼る場所のホコリや水気はしっかり拭き取ってください。
防水テープや防水シートは、特別な工具が不要でハサミやカッターがあれば作業が可能です。
【雨漏りしたときの穴埋め】③コーキング
コーキングは、外壁のつなぎ目や換気扇などの配管周り、屋根、窓等の様々な場所で使われています。
コーキングは、ゴムのようなものででてきているため、寿命は10年程度、日射が良く当たる場所では5年程度です。
コーキングで穴埋めをするときは、コーキングガンという道具が必要です。
コーキングガンは、ホームセンターやネットショップで購入できます。
コーキングは、間違った場所をコーキングしてしまったり、使用方法を間違ったりすると、かえって状況を悪くさせることになります。
穴埋めする場所が広範囲の場合や、DIYの自信がない人は専門業者に依頼する方が得策です。
コーキングを使用した穴埋めについて、詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
【雨漏りの応急処置】コーキング剤で素人が直す方法【プロが解説】
【雨漏りしたときの穴埋め】④セメント粉
コンクリートやモルタルにできた穴は、セメント粉を使用して穴埋めが可能です。
種類としてはチョーク式とスプレー式があります。
チョーク式は、穴埋めしたい場所にセメント粉をこすりつけて補修する方法です。
刷り込む際に力がいるため、自信がない人はスプレー式がオススメです。
スプレー式で仕上げる場合、キレイに仕上げるためにはマスキングテープを使用し、修理箇所以外が汚れないように気をつけてください。
【雨漏りしたときの穴埋め】⑤防水塗料(防水材)
防水塗料は、コンクリート製の陸屋根やベランダ床に塗りこんで、約1mm程度の穴やビビ割れ程度なら埋めることができます。
防水塗料は、一般に屋上やベランダ等、水の溜まりやすい場所に使用される材料です。
防水塗料は、有機溶剤が使われているため、マスクや手袋、ゴーグルの着用はもちろん揮発成分を吸わないように、できるだけ風通しの良い環境で作業してください。
防水塗料は、乾燥に時間がかかります。
夏場なら1~2日、冬場なら2~3日は乾燥させるようにしてください。
耐用年数は5~10年と比較的短いです。
屋根から雨漏り?自分で穴埋めした方がいいの?
屋根の穴埋めは、高所作業で危険を伴うため基本的には自分での穴埋めはオススメできません。
屋根の雨漏りの原因は、瓦(スレート屋根)の浮きやズレ、瓦の下の防水材や下地の劣化、瓦の下に詰めている漆喰のはがれなどがあり、さまざまです。
ただし屋根は雨漏りの原因を把握することが、なかなか難しいため、できるだけ専門の業者に依頼しましょう!
万が一自分で雨漏りの原因を探すときも、絶対に1人では屋根に上がらないようにしてください。
DIYで屋根の雨漏り修理をしても、9割方は雨漏りを悪化させてしまいますので、くどいようですが、専門の業者に依頼しましょう!
雨漏りの修理費用の相場は?
小さな穴埋め程度なら、自分でやるのも良いでしょう。
穴埋めする場所が多い場合や修理する範囲が広い場合は、専門業者への依頼を検討してください。
専門業者に依頼するときは、業者によってやり方や値段が違うため、必ず複数の業者に依頼するようにしましょう。
相見積の選び方は、値段の比較だけではなく、工事内容の説明、雨漏りの原因の特定などを考慮して選ぶことがポイントです。
あくまで参考として、修理費用を紹介します。
雨漏りの場所 | 修理費用 |
「屋根」の部分修理 | 3~50万 |
「天井」の修理 | 5~15万円 |
「ベランダ・バルコニー」の修理 | 5~30万円 |
「外壁」の修理 | 5~50万円 |
雨漏りの修理費用を詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
まとめ:穴埋めする前に雨漏りの原因を把握しておこう
今回は、自分でできる5つの穴埋めの方法を紹介しました。
- 防水テープ
- 防水シート
- コーキング
- セメント粉
- 防水塗料
小さいな穴であった場合は、自分でできるケースも多いため、この記事を参考にして、ぜひ修理をやってみてください。
ただし、穴埋めを行う前にしっかりと雨漏りの原因を把握しておくことが大切です。自分で行う目視による調査や、散水による調査でわからない場合もあります。
専門業者は、目視による調査や散水による調査以外に、表面の温度で雨漏りの場所を特定する「赤外線サーモグラフィ」や紫外線を当てると発光する特殊な液体を用いた「発光液調査」等、より精度の高い調査を行うことが可能です。
不安な場合は、事態が悪化する前に専門業者に相談するようにしてくださいね。
神清からのお願い
記事を最後まで読んでいただきありがとうございます。
お客様の率直な感想をいただくため「役にたった」「役に立たなかった」ボタンを設置しました。
私たちは、日々屋根にお困りのお客様にとって必要な情報をお伝えしたいと考えております。今後のご参考にさせて頂きますのでご協力よろしくお願いいたします。