棟部のデザイン
日本瓦屋根は棟部にもっとも特徴があります。
棟部を瓦で積み上げることによって、建物の風格が増すと言われています。
社寺仏閣、お城を見ても、棟部が高くなっているので、何となくわかります。
その流れを汲んで、棟を立派に見せるいろいろな瓦があるんです!
棟部・のし積工法のいろいろ
紐丸瓦
紐丸瓦(一番上にある瓦)を使った、この棟がもっとも多い。
紐伏間瓦
紐伏間瓦(一番上にある瓦)を使った、この棟は愛知県では多い。
上の紐丸瓦に比べて、下ののし瓦と同じ厚みの棟瓦となっているので、きれいに見える。
紐丸瓦よりも高さが低い分だけ、のし瓦を多く使用するので、高級な屋根となる・・・
紐のし瓦
のし瓦の重なり部分に、紐がついているのし瓦。
雨仕舞をよくするために、使用されている・・・
普通ののし瓦に比べて、イカツイ感じ・・・
輪違いのし
のし瓦の間にある円弧に見える瓦。
遠くから見ても目立つデザインですね。
さらに、手を掛けたデザイン・・・
棟のすぐ下に軒瓦・・・いらかが入っている。
屋根の棟部に、もう一つ屋根がある感じ・・・
これらは、山とある棟のデザインのごく一部です。
最近では、このような手の込んだ棟は数少なくなりました。
日本瓦屋根自体が少なくなっていることが原因の1つと言えます。
もう1つは耐震性の問題です。
これらの写真はすべて旧工法・・・
手の込んだデザインの棟の耐震工法はさらに工数がかかります。
それで、少なくなったとも言えます。
新築は難しくても、立派な日本家屋の棟はデザインを維持しながら、メンテナンスしてもらいたいものですね~!
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