屋根塗装に必要な日数はどれくらい?作業工程も含めて詳しく解説

Dr.神谷
Dr.神谷
  • みなさま。こんにちは。
    屋根から人の笑顔を作りたい!!!神清(かみせい)のDr.神谷です。

    弊社は、半田市にある創業150年老舗三州瓦の生産・販売・工事を行っている会社です。
    年間200棟以上の雨漏り調査・修理を行っています。
    建築業界誌「日経アーキテクチュア」の連載記事「新次元!雨漏り対策」を執筆しています。

本記事はこんな人にお勧めします。

屋根塗装に必要な日数知りたい

屋根塗装の工程ごとの日数がついて知りたい

この記事で伝えたいこと

この記事は「屋根塗装に必要な日数知りたい」「屋根塗装の工程ごとの日数がついて知りたい」という方に向けて書かれています。

屋根材の防水性や美観の向上に大きくつながるのが、屋根の塗装です。
でも、屋根塗装にどれくらい日数が必要かはあまり知られていません。

本記事では、屋根塗装に必要な日数はどれくらいかを解説していきます。屋根塗装を工程ごとに分けて作業内容やそれぞれの日数について解説していきますので、ぜひ参考にしてくださいね。

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屋根塗装に必要な日数

屋根塗装は、塗装のすべてが完了するまでに7~10日必要とお考えください。

屋根塗装は、大きく工程を分けると4つの工程に分けられます。

  1. 足場の組立と解体
  2. 高圧洗浄
  3. 下地調整・下塗り
  4. 中塗り・上塗り

 

次の章から詳しく解説していきます。

 

【屋根塗装に必要な日数と工程】①足場の組立と解体

塗装を行う上で必ず必要なのが足場の設置です。

組立に約1日、工事終了後の解体にも約1日が必要です。(大きな建物の場合は、1日では終わらないこともあります。)

高圧洗浄による汚れや泥、塗料などが、ご近所の方へ飛散しないようにメッシュシートという養生シートも足場の設置と同じタイミングで取り付けます。

足場を設置する際には、カンカンという金属音もするため、足場設置の2~7日前には、ご近所の方にご挨拶します。

足場は隣地の関係もありますので、ご近所トラブル防止の意味も含めてご挨拶しておきましょう。

 

【屋根塗装に必要な日数と工程】②高圧洗浄

高圧洗浄は、屋根の汚れやコケやカビなどを洗い流していく作業で、約1日が必要となります。

高圧洗浄は、新規塗膜の密着性に関わる重要な作業で、手を抜くと密着性が低下して塗膜の浮きやはがれが発生することがあります。

高圧洗浄が使えない部分は手洗いとなり、手作業が多い場合や汚れがひどい場合は、作業に日数が増える可能性があります。

 

【屋根塗装に必要な日数と工程】③下地調整・下塗り

下塗りを行う前に、傷みのある部分を補修したり、屋根の古い塗装や金属部分のサビをケレンしたりする下地調整が必要で、半日~1日程度です。

スレート屋根では、ひび割れや欠損が多く発生しています。

ひび割れはコーキングで埋め、欠損部分は新規スレートをカットして、コーキングで固定します。

棟板金などはくぎ浮きも発生しているので、打ち直しや交換も行います。

高圧洗浄と同様でケレン作業の下地調整も塗膜の密着性に影響を及ぼします。

下地調整の後は、屋根材と塗膜の密着性を高めるために下塗りを行いますが、半日~1日程度です。

下塗りはシーラーやプライマーといった下塗り専用の塗料で屋根を塗りますが、下塗りをきれいに塗ることで、塗膜を長持ちさせることにつながります。

 

スレート屋根の場合、下塗り後にスレートの上下の隙間にスペーサーを入れる業者もいます。

これはスレート屋根の塗装後の雨漏りを防ぐために行う「縁切り」の手間を省くための商品です。

塗装業者にとっては、スペーサー代も請求して、手間も省けるという一石二鳥の商品で、オススメしています。

しかし、スレートの屋根材メーカーはスレートの踏み割れの原因となるため、スペーサーの使用を禁止しています。

スペーサーではなく、「縁切り」を行うようにスレートの施工要領書にも記載されています。

見積書にスペーサーが掲載されていたら、スペーサーではなく、「縁切り」するように依頼することをオススメします。

 

【屋根塗装に必要な日数と工程】④中塗り・上塗り

下塗りが終われば、いよいよ中塗りと上塗りとなります。

2回塗る理由は塗膜の厚みを出すためで、中塗り後に乾燥時間が必要となり2~3日程度となります。

スレート屋根は、上塗りの翌日以降で「縁切り」を行う必要があり、半日~1日程度です。

塗膜が完全に固まる前に、「縁切り」を行うことはスレート屋根の雨漏りを防ぐために必須です。

スレートの上下の重なりは排水出口となっているので、そこが塗膜でふさがれてしまうと数年で雨漏りするようになります。

 

中塗り・上塗りの塗料には種類があります。

塗料には耐用年数があり、長い耐用年数の塗料は価格も高い傾向があります。

塗料の種類塗装の耐久年数
ウレタン約4~6年
シリコン約5~7年
フッ素約7~10年
無機約10~15年

 

屋根塗装の費用について詳しくはこちらの記事で解説しています。

屋根の塗装の費用相場はどれくらい?3つの内訳も詳しく解説

 

外壁塗装もやった場合の日数はどれくらい?

屋根塗装に併せて外壁塗装も同じタイミングでやる方も多く、その場合は10~14日程度必要となります。

外壁塗装と屋根塗装は塗装のサイクルを同じタイミングになるようにメンテナンスすることで、足場設置の費用負担を軽減することができます。

足場設置の費用は、30坪程度の一戸建てなら15~20万円程度は必要です。

足場の設置と解体の日数も必要であるため、外壁塗装と屋根塗装を同じタイミングで行うことで日数も減ることになります。

 

屋根の塗装に足場設置は必ず必要なの?

屋根の塗装に足場設置が必要な3つの理由を紹介します。

  1. 安全確保のため
  2. 作業の質の向上のため
  3. ご近所のへの配慮のため

 

屋根塗装は屋根材表面のコケや高圧洗浄での水によって、大変滑りやすい作業となります。

最悪、作業者が滑落しても足場があれば、大けがにはならないため、安全面で足場は必要です。

また、高圧洗浄すると周辺に汚れが飛び散ったり、塗料が飛散したりするので、足場に設置する養生シートは必須です。

ご近所トラブルを避けるためにも、足場設置が必要です。

 

屋根塗装に足場が必要な理由について詳しくはこちらの記事で解説しています。

屋根塗装の足場はいくら?足場が必要な3つの理由も紹介します

 

屋根塗装中に注意しておきたいこと

屋根塗装中に注意しておきたいことを紹介します。

  • 気になることは、遠慮せずに職人さんに聞く
  • 変更点は口約束ではなく証拠が残る書面で行う
  • 工程通りに進んでいるのか見に行くようにする
  • しっかり「縁切り」が行われているのかを確認しておく
  • 直して欲しい所はすぐに相談する

 

屋根塗装中に気になることがあった場合は、すぐに業者に連絡しましょう。

職人さんでは判断できない場合が多いので、業者の営業・担当者に連絡することをオススメします。

工程中であれば、修正や補修もスムーズとなります。

 

あまりにも短い日数の施工期間の業者はやめておこう

あまりにも短い施工期間の業者は、施工不良の可能性が高いので注意すべきです。

極端に短い施工期間の業者は、十分な乾燥時間が確保されていないリスクやなんらかの工程を飛ばしているリスク・手を抜いているリスクなどが高く、施工不良に繋がる可能性があります。

手抜き施工した最終の状態でも、施工直後はきれいで違いはわかりません。

厄介なのは、その後費用を支払って、しばらくしてから不具合が発生するため、クレームを受け付けてもらえず、泣き寝入りするパターンとなります。

格安・短い施工期間の業者はやめておきましょう。

 

【まとめ】屋根塗装の計画は余裕を見ておこう

屋根塗装は、塗装のすべてが完了するまでに7~10日必要とお考えください。

組立に約1日、工事終了後の解体にも約1日が必要です。

高圧洗浄は、屋根の汚れやコケやカビなどを洗い流していく作業で、約1日が必要となります。

下塗りを行う前に、傷みのある部分を補修したり、屋根の古い塗装や金属部分のサビをケレンしたりする下地調整が必要で、半日~1日程度です。

下地調整の後は、屋根材と塗膜の密着性を高めるために下塗りを行いますが、半日~1日程度です。

中塗りと上塗りで、2~3日程度です。

但し、工事中の天候によっては作業できない日もあるため、計画としては2週間程度と余裕を見ておきましょう。

スレート屋根の場合は、必ず「縁切り」していることを確認しましょう。

 

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