目次
雨漏り対処の基本!すぐやるべき初動対応とその後の流れ

雨漏りしたらまず行うべき初動対応とその後の流れを解説します。
雨漏りを発見したときにすぐやるべき初動対応は2つです。
- 雨漏りの状況を写真や動画で撮影する
- 続いて、雨漏りの被害が拡大しないように応急処置する
雨漏り調査・修理などを依頼する上で、雨漏りの状況をわかりやすく伝えることは大変重要で、写真や動画は大変貴重な資料・データとなるからです。
スマートフォンなどで撮影しておくと、雨漏りした日時も後で確認することができ、これも貴重なデータとなります。
次に、雨漏りによる室内への被害が拡大しないようにする応急処置を実施してください。
天井からの雨漏りは、バケツで水滴を受けて、床面の被害を防ぎます。
窓やサッシからの雨漏りは、吸水シート・雑巾・ビニールシートなどで浸入を防いだり、飛び散りを防いだりできます。
家電、ピアノや布団、ソファー、絨毯などの家財には、ビニールシート、ブルーシートやゴミ袋をかけて被害を防ぎます。
初動対応後に、落ち着いて雨漏り修理を検討しましょう。
雨漏り修理までの基本的な流れも紹介しておきます。
- 撮影・応急処置
- 保険会社や修理業者への連絡
- 修理業者の現地調査(修理業者による写真撮影)
- 修理方針と見積もりの相談
- 火災保険等の申請
- 雨漏り原因箇所と損傷箇所の修理
通常の雨漏りでは火災保険の補償は受けれない場合が多いですが、火災保険の対象かどうか確認したい場合は、修理前に保険会社・代理店に確認しておきましょう。
住宅で雨漏りしやすい場所は?

住宅で雨漏りしやすい場所を解説します。
住宅で雨漏りしやすい場所は、主に以下の4箇所となります。
- 屋根
- 窓やサッシ
- ベランダ
- 外壁
次の章から詳しく解説していることを記載しておきましょう。
屋根からの雨漏り対処|自分でできる応急処置の方法

屋根からの雨漏り対処法を解説します。
屋根からの雨漏りは、一般的にはその下にある小屋裏へ伝わり、天井からの雨漏りとなります。
天井から雨漏りした場合は、その直上に雨漏り原因箇所があると疑いましょう。
直上が屋根の場合、屋根材のズレ、ひび割れ、破損や金属屋根のあな開きなどが原因として考えられます。
傾斜のある屋根に対して、自分でできる応急処置は基本的にはありません。
高所作業となり、屋根・はしごから滑落するおそれがありますので、やめておきましょう。
室内の雨漏りが拡大しないように、天井から水滴が落ちる場所にバケツ・鍋・ゴミ箱を置いておくことができます。
天井に点検口があり、入れるようであれば、雨漏りしている天井の上にバケツ等を置くことで、天井材の被害を軽減できる可能性があります。
窓・サッシからの雨漏り対処|よくある原因と応急処置

窓やサッシからの雨漏り対処法を解説します。
窓やサッシからの雨漏り原因としては、窓・サッシと外壁の取合部にあるシーリング材の劣化が原因であることがあります。
それ以外では、窓・サッシ本体のシール材の劣化なども原因となります。
窓・サッシから浸入する場合は、通常、その下の室内の天井や内壁から室内へ雨漏りすることが多いです。
窓・サッシまわりのシーリング材や本体のシール材の劣化はDIYで補修することはできません。
応急処置としては防水テープなどを貼ることで雨漏りを軽減することにつながります。
また、室内のサッシ周りから水滴が滴下することがあります。
この場合は、窓・サッシが原因ではなく、外壁内へ浸入した雨水が窓・サッシの上枠で滞留して、窓・サッシの上枠を乗り越えて、室内側へ浸入する可能性があります。
サッシ周りから水滴が滴下する場合、応急処置としては、バケツなどでは受けにくいので、吸水シートやビニールシートを引いて、被害拡大を防ぐことができます。
また、サッシ周りからの雨漏りはカーテンに水シミやカビを発生させやすいので、カーテンを取り除いておくことも被害を軽減できます。
ベランダからの雨漏り対処|よくある原因と応急処置

ベランダからの雨漏り対処法を解説します。
雨漏り箇所の上にベランダがある場合、ベランダからの雨漏りの可能性が高いです。
ベランダの雨漏り原因としては、防水層の劣化、排水口の詰まり、手すり壁からの吹き込み、2階サッシ下からの吹き込み、2階サッシまわりからの浸入などが考えられます。
ベランダからの雨漏りの応急処置としては、ベランダ全体をブルーシートで覆って、防水層に雨水がまわらないようにすることがあります。
防水層に雨水がまわらないようにしても雨漏りが続くようであれば、防水層の劣化ではない可能性が高くなります。
また、防水層にあやしい劣化部分があるようであれば、防水テープを貼る応急処置もあります。
外壁からの雨漏り対処|よくある原因と応急処置

外壁からの雨漏り対処法を解説します。
外壁からの雨漏りの原因としては、外壁面に隙間が発生していることが多いです。
外壁面の隙間は、外壁材のヒビ割れ、はく離、変形など外壁材自体に隙間が開く場合と、外壁材同士、外壁材とサッシなどの間に施工してあるコーキング材のヒビ割れ、はく離、破断などがあります。
外壁からの雨漏りの応急処置としては、防水テープを隙間に貼りつけることができます。
ただし、原因が違う可能性もあるので、防水テープをはがしたときに、外壁材にテープの成分が残ってしまうものはやめておきましょう。(ブチルテープははがした跡が黒くなるのでご注意ください。)
雨漏りの直し方について「雨漏りしたらどうする?雨漏りの直し方は?5つの応急処置を徹底解説」の記事で詳しく解説しています。
雨漏り対処にかかる費用は?場所別の修理相場

雨漏りの発生箇所別の修理費用ついて解説します。
雨漏りの原因によって、修理費用は大きく異なるため、目安とお考えください。
| 雨漏りした箇所 | 工事費用相場 |
|---|---|
| 屋根の雨漏り | 3~200万円 |
| ベランダ・屋上の雨漏り | 15~200万円 |
| 天井の雨漏り | 10~20万円 |
| 外壁の雨漏り | 5~150万円 |
| 窓枠・天窓の雨漏り | 3~30万円 |
屋根からの雨漏りの場合、原因・修理方法によって費用は以下となります。
瓦の割れによる雨漏りは3~万円です。
一方で、屋根材の下の防水シートが劣化して、屋根全体の葺き替えを行う場合は、100~200万円程度かかります。
同じ発生箇所でも、雨漏り原因によって修理方法が異なり、それに伴い費用も大きく異なります。
雨漏りの修理費用について「雨漏り修理の費用はいくらかかる? 老舗屋根屋がわかりやすく解説」の記事で詳しく解説しています。
雨漏り対処で絶対に避けたいNG行動とは?

雨漏り対処で避けるべきNG行動を解説します。
雨が降り続いている状態で、雨漏り対処を外で行うことはNGです。
屋根、ベランダ、外壁などは滑りやすく、また、降雨時に行える対処方法などはありません。
降雨時の対処としては、室内の応急処置に注力してください。
雨がやんだ後でも、傾斜屋根などの高所での雨漏り対処は滑落、落下する可能性があるので、やめておきましょう。
屋上、ベランダや外壁の雨漏り対処は、安全を考慮して、複数人で行うように心がけてください。
雨漏り修理のDIYはかえって、雨漏りを悪化させる可能性もありますので、専門業者へ依頼することをオススメします。
雨漏り対処後は原因を特定!雨漏り調査とは

雨漏りの応急処置で一時的に対処した後は、雨漏りの専門業者へ雨漏り調査を依頼して、原因特定を行いましょう。
専門業者が行う雨漏り調査は以下の方法が一般的です。
- 目視による調査(0円)
- 散水調査(0〜30万円)
- 赤外線サーモグラフィー調査(0〜20万円)
- ドローン撮影調査(5〜10万円)
どの業者も目視による調査は無料で行います。
目視による調査は大変重要で、原因箇所を複数個所に絞り込むには有効です。
しかし、特定までは行かないので、併せて、散水調査を行う場合が多いです。
さらに、難しい雨漏りを調査するために、赤外線カメラやドローンを使用して、情報を集めることもあります。
雨漏り調査について「神清の「雨漏り調査」とは?」の記事で詳しく解説しています。
危険を伴う複雑な雨漏り修理は、自分で対処せず専門家に任せるのが賢明です!

雨漏りした場合、専門業者への依頼することが早期に雨漏りを直すために大切なことです。
特に、雨漏りが再発するときには、雨漏り被害を最小限にするためにも早めに専門業者に依頼すべきです。
また、屋根の上などの高所作では、危険を伴う雨漏り修理となるため、DIYで対処するのではなく、専門業者へ依頼してください。
DIYでの雨漏り対処は応急処置に近く、一時的なものであるため、根本的な解決には専門業者による修理が必要不可欠です。
【まとめ】雨漏り被害の拡大を防ぐために、適切な処置を行いましょう
雨漏りの場所別の原因とその対処方法を紹介しました。
雨漏り対処はあくまでも一時しのぎの応急処置であり、室内の被害拡大を防止するためのものです。
応急処置を行った後、専門業者へ雨漏り調査・修理を依頼することが大切になります。
雨漏りをしっかり直さないでおくと、壁内や小屋裏などの見えないところで被害が拡大している可能性もあります。
放置せずに、専門業者へ依頼することがトータル的には安価な修理につながります。
神清からのお願い
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私たちは、日々屋根にお困りのお客様にとって必要な情報をお伝えしたいと考えております。今後のご参考にさせて頂きますのでご協力よろしくお願いいたします。



















