古いモニエル瓦のマニュアルを発見!わずかな軒先の仕様変化に進化を感じました!

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みなさま。こんにちは。

屋根から人の笑顔を作りたい!!!

神清(かみせい)のDr.神谷です。

年末なので、書類やカタログなどの片付けを行いました。

すると、古いマニュアルが出てきました。

モニエル瓦のマニュアルです。

気になる部分を改めて見てみると、面白い発見がありましたので、ご紹介します!

モニエル瓦の軒先

古いマニュアルの軒先

モニエル瓦のマニュアルの中でも、より古いものを見ると軒先はこんな感じになっていました。

アスファルトルーフィング22㎏が鼻かくしに対して、斜めに貼る図となっていました。

アスファルトルーフィング22㎏の下に下地もなく、ルーフィングだけをピンと貼ることなどできるのか?不思議でした。

このような軒先になっている屋根を私は見たことがありません。

実際の葺き替え現場の軒先

実際の葺き替え現場ではこのようにはなっておらず、問題が発生しやすくなっています。

アスファルトルーフィング22㎏はマニュアル通りになっておらず、野地合板の上を軒先まで貼られています。

この場合、モニエル瓦の中に入った雨水は軒先から排水できないという問題があります。

実際に、野地合板は雨水で劣化していました。

このパターンによる劣化は多くの屋根で確認されています。

少し最近のマニュアルの軒先

今日、少し最近のモニエル瓦のマニュアルを見てみました。

すると、この部分が少し改善されていました。

軒先に下地材3×180という記載がありました。

このような仕様であれば、モニエル瓦の下を流れる雨水はルーフィング、下地材の上を流れ、鼻かくしから外へ排水されます。

軒先の野地板の上で滞留することがなくなり、野地板の劣化を防ぐことができます。

実際には、このような下地材がある屋根もみたことがありませんけど。

まとめ:古いマニュアルを見て、中途半端な改良点を見つけました!

モニエル瓦の古いマニュアルを見て、中途半端な軒先の改良点に気付きました。

問題があることは認識していたけど、一般に採用されるほどのブレイクスルーはなかったようです。

実際、今の平板瓦は軒先水切りまで排水できるような水抜き構造が確立されていますので、軒先のトラブルはありません。

年末の片付けで面白いマニュアルの変化を見つけました。

屋根を長持ちさせるためには、大事な進化だと思います。

長寿命住宅に適した長寿命な屋根仕様がいつかブレイクスルーすることを期待して、情報発信し続けようと思います!

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