建築基準法の告示基準が改訂されました。(令和4年1月1日~施行)
新築における瓦屋根の留め付けに関する告示基準です。
その基準に準じるように、瓦屋根標準設計施工ガイドラインが改訂されました。
YouTubeで改訂ポイントを解説しています
一般財団法人 日本建築防災協会が開催した改訂の講習会をYouTubeでご覧いただけます。
全部で7つ動画となっております。
- 建築基準法の告示基準の改正について
- 第1章 総則
- 第2章 使用材料
- 第3章 標準試験
- 第4章 標準工法・標準仕様
- 第5章 瓦屋根の施工
- 付録2 瓦屋根の耐震・耐風診断と改修
それぞれ15~20分程度で、告示・ガイドラインの改訂ポイントが解説されています。
瓦屋根標準設計施工ガイドラインとは?
瓦屋根標準設計・施工ガイドラインとは、強風や地震による瓦屋根の弱さを改善するために、科学技術的データに基づいた瓦屋根の設計・施工の方法を「ガイドライン」として、とりまとめられたものです。
2001年に(独)建築研究所の監修のもと、瓦業界の3団体で発行しました。
また、瓦屋根の耐風・耐震性を評価する試験方法も定められたため、2001年以降の瓦メーカーの施工要領書ではガイドライン試験で合格する仕様となっています。
そのため、現在の新築物件では、瓦屋根の耐風・耐震性が確保されているので安心してください。
瓦屋根ガイドライン改訂の背景
しかし、2001年以前に施工された瓦屋根は耐風・耐震性が乏しい仕様で施工されている可能性があります。
2019年の千葉県房総半島では、巨大台風による屋根被害が発生して、大きな問題となりました。
千葉県での瓦屋根被害調査から、被害(脱落・浮上り)が発生した瓦屋根はガイドライン以前に施工されたものがほとんどで、ガイドラインで施工された瓦屋根の被害はごくわずかでした。
その後、2020年に瓦屋根の構造などの技術基準(昭和46年建設省告示第109号)が改訂され(50年ぶり)、瓦の留め付け方法がより厳格に定めれました。
また、瓦自体もガイドラインが発行されてからの20年間で、瓦の種類の変化や防災機能を持った瓦の普及(現在約98%を占める)などで進化がありました。
2001年にまとめられたガイドラインの例示工法は古い内容となっていて、現在の新築現場で使用されている多くの瓦は例示されていない状況でした。
これらの変化に対応した内容で、瓦屋根ガイドラインが改訂されました。
2021年改訂版瓦屋根ガイドラインの主な要点
改訂内容を簡単にご紹介します。
・昭和46年建設省告示第109号の改正内容と告示の規定を補完しているガイドラインの内容となっていることが明確化
・耐風性能を評価する試験に、「単調引き上げ試験」が追加
・「すべての瓦」留め付けることが告示で求められているので、内陸地域の「2枚に1枚留め付け工法」は標準工法から除外
・ガイドライン試験によって性能が確かめられた仕様を標準仕様とした
・例示工法が見直された
・付録に瓦屋根の耐震・耐風診断と改修が追加された
古い瓦屋根にお住まいの方へ
古い瓦屋根にお住まいの方に知ってほしいことです。
①50年前の告示では、すべての瓦を留め付けることになっていません。
そのため、多くの古い瓦屋根の瓦は1/3程度しか建物に留め付けられておらず、屋根に置いてあるだけです。
建物に留め付けられていない瓦は、巨大台風や巨大地震で大きな被害が発生する可能性が高いです。
是非、一度、瓦屋根の耐震・耐風診断を瓦工事業者に依頼してください。
②ガイドラインが改訂されたことは、瓦工事業者しか伝わっていません。
瓦屋根のメンテナンスを検討している方は、業者選びの際に、ガイドラインについて質問してください。
回答できる業者は、瓦工事業者なので瓦屋根の相談をしても大丈夫です。
リフォーム業者さん・悪徳業者などは、「ガイドライン?改訂?」となります。
瓦屋根の相談はガイドラインを理解している業者へすることが重要です。
屋根に関してお悩みの方はお気軽にお問い合わせください。
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