雨漏り修理の費用はいくらかかる? 老舗屋根屋がわかりやすく解説

Dr.神谷
Dr.神谷
  • みなさま。こんにちは。
    屋根から人の笑顔を作りたい!!!神清(かみせい)のDr.神谷です。

    弊社は、高浜市・半田市にある創業150年老舗三州瓦の生産・販売・工事を行っている会社です。
    年間200棟以上の雨漏り調査・修理を行っています。
    建築業界誌「日経アーキテクチュア」の連載記事「新次元!雨漏り対策」を執筆しています。

本記事はこんな人にお勧めします。

  • 屋根の雨漏り修理にかかる費用を知りたい
  • 雨漏り修理の種類ごとの費用の目安を知りたい

 

この記事で伝えたいこと

この記事は、「屋根の雨漏り修理にかかる費用を知りたい」「雨漏り修理の種類ごとの費用の目安を知りたい」といった疑問をお持ちの方に向けて書かれています。

 

屋根から雨漏りするとき、予想外に高額な修理費用がかかるのではないかと不安を感じることはありませんか?

 

雨漏り修理にかかる費用について大まかな相場を把握しておくと、専門業者との交渉の際に役立つため無用な不安を軽減するのに役立ちます。

 

この記事では、雨漏り修理にかかる費用について、創業150年の歴史を持つ屋根の専門家が、雨漏り修理の種類と実際の費用について紹介します。雨漏り修理の費用に関する心配事を減らすために、ぜひ参考にしてください。

お問い合わせはこちら

雨漏り修理では、まず原因を突き止めることが大切

雨漏り修理では、なんと言っても【雨漏りの原因特定が大切】です。

雨漏りの原因が曖昧なまま修理をしても根本的な解決につながらず、再発するリスクが高くなります。

特に屋根や外壁からの雨漏りは、水の侵入口と実際の漏れ箇所が一致しないことも多く、経験と専門知識がなければ正確な原因特定は難しいもの。弊社では「まず徹底的に原因を調べること」を何よりも重視しています。

 

雨漏り修理の金額には、単純な修理費用だけでなく、調査費用も加算される場合があります。

雨漏り調査費用の金額をご紹介しておきます。

調査方法費用の目安調査内容
目視調査0円雨漏り部分を目視・写真撮影して、調査する方法です。
散水調査0~30万円水道の蛇口にホースをつないで、浸入口に散水をして、雨漏りを再現する調査方法です。
赤外線サーモグラフィ調査0~20万円赤外線カメラを使い、建物内外の熱画像を撮影して、雨水の浸入経路を調査する方法です。
発光液調査15~20万円雨漏りの浸入口を見分けるために、蛍光液の色を変えて、場所を特定する調査方法です。
ドローン撮影調査0~10万円屋根などの高所部分で目視できない所をドローンにより写真撮影して調査する方法です。

雨漏り調査の内容について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。

雨漏り調査ってなにをするの?費用は?5つの方法をプロが徹底解説!

 

屋根以外も原因に? 雨漏りの場所ごとの修理費用

雨漏りの場所ごとの修理費用の相場は下記のとおりです。

雨漏り修理業者を選ぶときに、雨漏り修理費用の相場を知っておくことは重要です。

雨漏りした箇所工事費用相場
屋根の雨漏り3~200万円
屋上・バルコニーの雨漏り15~200万円
天井の雨漏り10~20万円
外壁の雨漏り5~150万円
窓枠・天窓の雨漏り3~30万円

 

5つの場所について、次の章から詳しく解説していきます。

 

雨漏りの修理費用【屋根】

屋根の雨漏りを工事する費用を表に示します。

工事内容工事費用相場
瓦の割れ交換・瓦のズレ直し3~万円
谷板金の交換15~30万円
棟板金の交換10~20万円
しっくいの補修15~30万円
屋根の葺き替え・カバー工法100~200万円

上記金額以外に、別途、足場代や諸経費が必要となる場合があります。

屋根は部分修理と屋根全体の葺き替え・葺き直しで大きく金額が異なります。

 

弊社の工事事例を紹介します。

●瓦屋根土葺きの谷板金交換・・・22万円

雨漏りしている銅製谷板金を交換して、ステンレス製谷板金を設置して雨漏り修理しました。

●日本瓦屋根の全面葺き直し・・・100万円

台風で被害のあった日本瓦屋根全体をねじ留め+接着補強の耐風仕様で葺き直ししました。

 

屋根以外の雨漏りの修理費用【屋上・バルコニー】

屋上・バルコニーの雨漏りを工事する費用を表に示します。

工事内容工事費用相場
改修ドレン10~20万円
パラペット笠木の交換15~30万円
防水工事(ウレタン)90~120万円
防水工事(シート)100~130万円
バルコニー防水工事15~30万円

上記金額以外に、別途、足場代や諸経費が必要となる場合があります。

屋上やバルコニーの防水工事は一般的には部分修理ではなく、防水層全面を行います。

 

弊社の工事事例を紹介します。

●バルコニーの脱気筒交換とウレタン防水の部分修理・・・7万円

バルコニーになぜか脱気筒があり、人が蹴飛ばしてしまったために部分補修しました。

 

●屋上防水のウレタン防水全面修理・・・63万円

雨漏りしているため、エアコン配管まわりを含めてウレタン防水で全面改修しました。

 

屋根以外の雨漏りの修理費用【天井】

天井からの雨漏りの修理費用の相場です。

  • ・ボード張替え:20㎡あたり10万円〜程度
  • ・下地木材が腐食している場合:5万程度追加

 

天井の工事を行うときは、一般的にクロスの張り替えを行いますが、下地のボードまでやられているとボードの張り替えを行います。

下地の木材まで腐っている場合は、追加工事が必要となります。

屋根や外壁からの雨漏りの場合は、室内の天井工事だけを行っても解決にはなりません。

必ず雨漏りの浸入口を修理してから、室内の修繕を行いましょう。

 

弊社の工事事例を紹介します。

●玄関のクロス・ボードの張り替え・・・5万円

2階サイディングの雨漏り修理を行い、その後、天井・壁クロスの張り替えを行いました。

 

屋根以外の雨漏りの修理費用【外壁】

外壁の雨漏りを工事する費用を表に示します。

工事内容工事費用相場
コーキング・ヒビ割れ補修5~10万円
コーキングの打ち替え15~50万円
外壁塗装60~150万円
外壁の張り替え100~200万円

上記金額以外に、別途、足場代や諸経費が必要となる場合があります。

外壁のヒビ割れなどはコーキングの部分修理となります。

サイディングの防水構造は、サイディングが1次防水、その室内側にある防水シートが2次防水となっていて、この2つで雨漏りを防いでいます。

そのため、サイディングからの雨漏りの場合、防水シートを補修することも必要となりますので、サイディングの張り替えが必要となります。

 

弊社の工事事例を紹介します。

●コーキング補修・・・7万円

ALC外壁と屋根との取合部のコーキングが劣化して雨漏りしていたので、コーキングの打ち替えを行いました。

 

●サイディングの部分張替え・・・40万円

防水層と外壁の取合部から雨漏りしていたので、サイディングを部分撤去・水切りの設置・防水シートの張り替え・サイディングの復旧をおこないました。

 

屋根以外の雨漏りの修理費用【窓枠・天窓】

窓枠・天窓の雨漏りを工事する費用を表に示します。

工事内容工事費用相場
窓のコーキング補修5~10万円
窓枠の補修15~25万円
窓の交換20~80万円
天窓周辺の掃除・コーキング補修3~4万円
天窓の交換30~80万円

窓枠(サッシ枠)・天窓の雨漏りは、多くの場合コーキングの劣化が原因です。

 

弊社の工事事例を紹介します。

●コーキング補修・・・5万円

ドア・窓まわり等のコーキングの劣化から雨漏りしていたので、コーキングの打ち替えを行いました。

●天窓のコーキング補修・・・4万円

天窓のガラス面とアルミ枠の間から雨漏りしていたので、その隙間をコーキング修理しました。

 

 

雨漏り修理に屋根の葺き替え工事が必要か判断するポイントとは?

 

雨漏り修理に屋根の葺き替え工事が必要か判断するポイントは、以下のとおりです。

  • ・屋根の状態
  • ・築年数
  • ・雨漏りの状況
  • ・メンテナンス費用

 

屋根の葺き替え工事は費用が高額となるため、行う時期を検討してください。

屋根の状態、築年数、雨漏りの状況、今後のメンテナンス費用などを総合的に判断しましょう。

費用が高額となる葺き替えしかできないと主張する業者の場合は、他の業者にも相談しましょう。

悪徳業者は不要不急の葺き替え工事を勧める場合が多いようです。

屋根の補修は部分修理なども可能ですので、だまされないように注意しましょう。

 

屋根の雨漏り修理はDIYできる?

 

雨漏り修理は知識や経験のない方には難しいので、できるだけ早く専門業者に依頼することを推奨します。

特に屋根に上がるなどの修理は作業自体が落下の危険があり、絶対に行わないようにしましょう。

自分で行えることは被害を拡大しないための応急処置程度です。

室内の雨漏りによる床濡れなどは拡がらないような対策を取ってください。

雨漏り直後の応急処置は、被害拡大を防止になるため重要ですので、詳しくはこちら

をご覧ください。

雨漏りの直し方!あなたにもできる5つの応急処置【プロが解説】

 

屋根の雨漏り修理をDIYする人がやりがちな失敗談

雨漏りが発生すると焦ってしまい、「早くなんとかしなくては!」という気持ちになります。

その気持ちはよく分かるのですが、専門家でない方がDIYで対応すると以下のような失敗のリスクも起きてきます。

  • ・雨漏りがひどくなる
  • ・屋根材がずれたり破損したりする
  • ・屋根の防水性や断熱性が低下する
  • ・転落の危険性がある

 

私たちも現場でよく遭遇しますが、「水を抜くための部位をふさいでしまい、かえって状態が悪化!」という事例もあります。

場合によっては、余計な出費が必要になる可能性もあるため、注意をお願いします。

 

優良な雨漏り業者の選び方

ここで大切なのは、「信頼できる優良な雨漏り業者」を選ぶということです。

スパっと見抜くことは難しいかもしれませんが、以下の点を参考にしてください。

  • ・正確に雨漏りの原因を特定できるか
  • ・相場内の修理費用か
  • ・近所への配慮があるか
  • ・アフターフォローが充実しているか

 

優良な雨漏り業者を見つけておけば、屋根・外壁・防水など住宅の外回りのトラブルに対応できるので、今後の住宅メンテナンスを考えても頼りになる存在です。

以下に詳しい記載があります。参考にしてください。

雨漏りを修理できる優良な業者の選び方と特徴を屋根屋が解説

 

【まとめ】優良業者に依頼して適切な費用で屋根の雨漏りを修理しよう

まとめポイントを列挙します。

雨漏り修理は、なんと言っても【雨漏りの原因特定が大切】です。

・場所ごとの修理費用の相場を知っておきましょう。

  • 屋根:3〜200万円
  • 屋上・バルコニー:15〜200万円
  • 天井:10〜20万円
  • 外壁:5〜150万円
  • 窓枠・天窓:3〜30万円

 

葺き替え工事が必要か判断するポイントを抑えましょう。

DIYは安全な範囲で応急処置までにしましょう。

優良な雨漏り業者を選びましょう。

弊社神清では創業150年の知識を活かし、年間200棟以上の雨漏り調査・修理を行っています。雨漏りでお悩みの際は、お気軽にご相談ください。

 

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