瓦屋根のリフォーム 太陽光パネルで軽量化
みなさま。こんにちは。
屋根から人の笑顔を作りたい!!!
神清(かみせい)のDr.神谷です。
瓦屋根のリフォームとして、太陽光パネルを設置しながら軽量化した事例があります。
阪神大震災前、中部地方より西側では、日本瓦屋根の下に葺き土を使用する土葺き(どぶき)工法が多く採用されていました。
屋根の上に葺き土が載っているため、重量的には重い屋根と言えます。
土葺き工法の屋根に太陽光パネルを設置するとさらに重量が重くなるため、太陽光パネルの設置は対象外となっていた時期もありました。
しかし、数年前の太陽光発電システム設置ブームでは、なんとか設置できないか?という要望もありました。
そこで、太陽光パネルを設置して、屋根を軽量化することができるという2度美味しい設置方法で施工した現場をご紹介します!
その名は「スマピタ」
上写真の土葺き屋根に太陽光を設置しました。
瓦と葺き土をめくる
太陽光パネルを設置する部分の瓦と葺き土を取り除くため、約4tの軽量化となりました。
野地合板で補強する
瓦と葺き土をおろして、その部分に野地合板を設置して補強しました。
透湿ルーフィングで結露対策
野地合板の上には、湿気を排湿できる高級防水材・透湿ルーフィングを使用して、雨漏り・結露対策もバッチリです!
スマピタを設置
太陽光を設置うるための一体型屋根材・スマピタを設置しました。
ガルバリウム鋼板製のウェーブ形状で、太陽光パネルの下に屋根が完成します!
太陽光パネルを設置
スマピタの上に同じサイズの太陽光パネルを設置するだけのユニット化ができているため、省施工で安価となります。
周辺の取り合いもきれい
周辺の日本瓦との取り合いもきれいで、屋根に一体感があります。
スマピタの完成
周辺の瓦と太陽光パネルの高さが同じで、一体感のあるスマピタの完成です!
土葺き屋根の軽量化が実現
この物件は太陽光を設置したいけど、屋根を見てほしいとご相談からはじまりました。
屋根を確認したところ、立派な土葺きの瓦屋根でした。
土葺きの瓦屋根の上に、太陽光パネルを設置する屋根置き方法もありますが、重量がさらに重たくなります。
そこで、太陽光を設置する部分だけ、土と瓦をめくり、そこに、太陽光を設置することをご提案したところ、軽量化になると喜ばれ採用していただきました。
スマピタの特徴
日本瓦と葺き土をめくり、野地合板・下葺き材(透湿ルーフィング)・太陽光用屋根(スマピタ)を設置しました。
築20年の物件のため、居住空間から屋根へ湿気が上がりやすい建物であり、太陽光下部での野地板の結露が心配でした。
そこで、湿気を排湿できる屋根構造(透湿ルーフィング+通気屋根)であるスマピタを採用しました。
スマピタの概念図です。
太陽光パネルの下の屋根材下面に通気層があり、透湿ルーフィングから排湿される湿気を通気層を通して、外気へ排湿可能な構造となっています。
まとめ:土葺き屋根を太陽光パネル設置で軽量できました!
東南海地震が心配されている中、長い間、点検・メンテナンスをされていない瓦屋根は一度、点検されてはいかがでしょうか?
まだまだ、耐震性が劣る旧工法の瓦屋根も多く現存しています。
この物件は瓦屋根の棟部も耐震補強しました。
瓦屋根のメンテナンス方法はいろいろありますので、瓦専門工事業者さんにご相談ください。
専門用語もあり、わかりにくい所もあったかと思います。
お気軽にお問い合わせください。(お電話でも大丈夫ですよ!)
神清からのお願い
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私たちは、日々屋根にお困りのお客様にとって必要な情報をお伝えしたいと考えております。今後のご参考にさせて頂きますのでご協力よろしくお願いいたします。