三州瓦をすすめる3つの理由(瓦屋だから知っている)
みなさま。こんにちは。
屋根から人の笑顔を作りたい!!!
神清(カミセイ)のDr.神谷です。
先日、ハウスメーカーさんの開発の方から、「友達が建てる新築だとして、屋根材は正直、何を勧めた方がいいですか?」と質問を受けました。
迷うことなく、「三州瓦がいいですよ!」と答えました。
お答えしたものの、住宅の専門家にも、伝わっていないな~と実感しました。
そこで、三州瓦をすすめる3つの理由をわかりやすく説明します。
1.財布にやさしい!
瓦の魅力は何と言っても「財布にやさしい!」ということです。
「えー?」と思われた方もいますね。
「瓦は高い!」となんとなく、すりこまれていますよね?
これは半分だけを見ている話で、新築時の費用だけのことなんです。(それもわずかに高いだけ)
でも、実際には、ご自宅に何十年と住むわけで、住宅ローンも何十年も支払うわけです。
その間の維持費を無視することはできません。
35年間(ローン期間)の維持費までを含めて、試算してみると瓦は圧倒的に安く、「家計にやさしい!」主婦の味方なのです!
屋根材のメンテナンス計画通りの出費シミュレーション結果を見ると他の屋根材に比べて、
なんと、約370万円もお得になります!
詳しくはこちらをご覧ください!
https://kamisei.co.jp/news/744
なぜ、そんなに違うの?
単純明快で、瓦は強くて、丈夫なので、メンテナンス費がかからないのです。(点検・部分補修は除く)
なぜ丈夫なの?
①瓦は焼き物で、変色、紫外線劣化しない。(お茶碗と同じ釉薬(ゆうやく)で表面が保護されている)
②瓦の施工方法もレベルアップした。(耐震・耐風性の高い安全な工法となった)
③瓦は通気性があり、屋根を乾燥できる。(高防水、高排湿)
他の屋根材は?
逆に、他の屋根材のメンテナンス費がかかるのは、
①塗装品のため、紫外線劣化をする。(促進試験:塗装品は10年で劣化する)
⇒再塗装が必要(足場を組むから割高になる)
②屋根に直貼りのため、屋根が乾燥しにくい。
③素材(セメント、ガルバリウム鋼板、樹脂等)を30年持てばいいという仕様にしているから。
例えば、金属屋根とする場合、ガルバリウム鋼板品ではなくて、ステンレス鋼板の無塗装品にすれば、30年よりも間違いなく長持ちします。でも初期費用が高く、工務店さんが売りにくいので、住宅ではほとんど採用されないのです。
ステンレス鋼板使用例(名古屋市科学館プラネタリウム)
初期費用を抑えるために、30年持てばいい仕様としているのです。
金属屋根でも50年仕様にすれば、安価になるのですが・・・残念!
2.豊富なデザイン
瓦が安いことはご理解していただけましたね!
それでは、瓦にしようかなと思っていただいたあなたに質問です。
どんな屋根にしますか?
色、形、大きさ、洋風・和風、など想像されたイメージはいくつもあるのでは?
大丈夫です。
三州瓦は、日本瓦から洋瓦まで、豊富な種類があり、イメージに合う瓦を提供できます。
日本の瓦の75%は三州瓦です。
えー?75%と聞くと逆に、三州瓦以外は何があるの?って感じですよね。
ちなみに三州瓦以外だと石州瓦(島根県)、淡路瓦(兵庫県)などです。
これらの瓦は日本瓦を主に生産していて、瓦の形状・色などに独自性があるのが特徴です。
日本瓦以外のものは、ほぼほぼ、三州瓦と思っていただければ、間違いないです。
代表的なデザインを少しだけ紹介します!
和風デザイン
自然豊かな環境に建つ家屋にはピッタリですね。
洋風デザイン
南欧風のイメージです。
フラットなスッキリしたイメージです。
高級な住宅デザインにも負けません。
片流れデザイン
人気の片流れ屋根にも専用の部材で雨漏り対策もバッチリです!
三州瓦の豊富なデザイン性をご理解していただけましたね。
次に瓦屋だから知っているサキドリ情報をご紹介します。
3.瓦産地としての将来性
瓦屋根は今後も安泰なのでしょうか?
実は、新築住宅の数が減少するにつれて、瓦の需要も減少しています。
さらに、巨大地震の度に、古い住宅(=瓦屋根)に被害が発生するため、瓦のイメージも悪くなっています。(実際には、瓦ではなく、建物の強度不足が原因です。)
残念ながら、安泰とは言えないのです。
そんな中、三州瓦はシェアが高いだけではなく、産地としての分業化もできているので、今後も産地として継続可能なのです。
具体的には、原料の粘土を生産する業者(4社)、釉薬を生産する業者(3社)、プレス機をや窯などの設備を生産する業者(6社)、瓦の形を作るための金型業者(多数)、鬼瓦を作る業者(10数社)、社寺仏閣などの特注品を作る業者(数社)などがあります。
(粘土採掘現場)
(鬼師による個性のある鬼瓦)
一方、他産地は、現在では自前の業者がかなり減少して、維持できなくなっています。
そのため、三州瓦の関連業者が遠方まで出向いているという実情があります。
長期間にわたり、使用できる瓦ですので、瓦産地も長期間、存続し、メンテナンスに対応してほしいですよね。
三州瓦は将来も産地として存続できるので、安心して住宅の屋根に使用していただけます。
まとめ:屋根は安全・安心・安価な三州瓦をお勧めします!
住宅の屋根は、もっとも安価となる瓦屋根がお勧めです!
その瓦の中では、豊富なデザインを演出できる三州瓦をお選びください。
これからも長く使用していただく屋根ですので、産地としての総合力があるシェア75%の三州瓦で間違いないですよ!
専門用語もあり、わかりにくい所もあったかと思います。
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