みなさま。こんにちは。
屋根から人の笑顔を作りたい!!!
神清(かみせい)のDr.神谷です。
屋根業界の専門紙と日本屋根経済新聞があります。
瓦からスレート、金属、太陽光まで屋根全般を取り上げて、屋根業界の大事な情報源となっている新聞です。
その日本屋根経済新聞が毎年恒例として、新春特別号で屋根材データを公表しています。
そのデータで目に付いた所をご紹介します!
目次
平成29年の住宅用屋根材使用比率 第1位粘土瓦 35.7%
最新の統計となる平成29年の住宅用屋根材使用比率が掲載されていました。
第1位粘土瓦35.7%、第2位その他(金属屋根)30.7%、第3位スレート屋根27.8%、第4位アスファルトシングル5.8%となっています。
平成最後ということですが、30年前の平成元年がどうだったか、見てみます。
平成元年も第1位は粘土瓦48.4%でした。
平成元年の屋根材使用比率を見てみますと、
第1位粘土瓦48.4%、第2位スレート屋根28.8%、第3位その他14.0%、第4位セメント瓦8.8%となっていました。
30年で大きく変化がありますね。
〇セメント瓦がほぼ消滅しました。(8.8%⇒約0%)
耐久性のない塗装セメント瓦はクレームを多く発生し、市場からなくなりました。
〇その他の金属屋根が倍増しました。(14%⇒30%)
〇アスファルトシングルは30年前はありませんでした。
30年間って考えると長いように感じますが、住宅の寿命からすると決して長いとは言えません。
30年前にセメント瓦を採用した屋根で、今年の台風で被害を受けた場合、補修用のセメント瓦が手に入らず、大変苦労されていると思います。
屋根材を選ぶには、比較的新しい商品よりも実績のあるものをおススメしています。
この30年間では、パミール、ナチュール、かわらU、ブルックなど不具合で葺き替えしなければならない屋根材が多数ありましたから。
粘土瓦の産地、第1位三州瓦67.6%
全国で生産された瓦の産地ごとの比率を見てみます。
第1位三州瓦67.6%、第2位石州瓦13.6%、第3位淡路瓦8.9%となっています。
この3大産地で全国の90%を占めています。
屋根材全体で見ると、三州瓦は24.1%(35.7%×0.676)となります。
4軒に1軒は三州瓦ということですね。
瓦の比率を見ると釉薬瓦82.9%:いぶし瓦17.1%
瓦の種類別の比率を見てみました。
いぶし瓦はピークと比べると半減しています。
釉薬瓦82.9%:いぶし瓦17.1%となっています。
一般の方は、瓦=和風のいぶし瓦をイメージされる方も多いのではないでしょうか?
釉薬瓦といぶし瓦の違いについてはこちらをご覧ください。
いぶし瓦はピークの33.5%と比べると半減しています。
和風屋根の住宅が減少しているからだと思います。
釉薬瓦は洋風のF形瓦が多くなっています。
釉薬瓦が減少していない理由は、日本瓦ではなく洋風のF形瓦が増えているからです。
F形瓦の形状については、こちらの記事をご覧ください。
現在、多く使用されている瓦はこのF形瓦となっています。
まとめ:住宅用屋根材使用比率は平成30年間、ずっと粘土瓦が第1位です!
日本屋根経済新聞の屋根材2019データから屋根材の変遷が垣間見れました。
平成30年間はずっと、粘土瓦が第1位となっています。
この30年の間に、2度の巨大地震が起き、「瓦が重い」と悪者扱いされました。
しかし、耐久性があり、メンテナンス費が他の屋根材と比べて大幅に削減できる経済性が長く皆様に愛されている理由だと思います。
また、和風の日本瓦だけではなく、洋風のF形瓦などのデザインバリエーションも好まれつづけている要因と言えるでしょう。
屋根に関して、お悩みの方はお気軽にお問い合わせください。
神清からのお願い
記事を最後まで読んでいただきありがとうございます。
お客様の率直な感想をいただくため「役にたった」「役に立たなかった」ボタンを設置しました。
私たちは、日々屋根にお困りのお客様にとって必要な情報をお伝えしたいと考えております。今後のご参考にさせて頂きますのでご協力よろしくお願いいたします。