みなさま。こんにちは。
屋根から人の笑顔を作りたい!!!
神清(かみせい)のDr.神谷です。
以前、ドイツで撮った教会の屋根の写真をご紹介します。
ヨーロッパにおける住宅の平均寿命は長く、長寿命住宅・先進国のドイツの屋根はどうなっているのでしょうか?
ドイツの教会の屋根
下の写真はドイツの教会の屋根です。
天然スレートと言われる平板状の石が屋根材となっています。
日本でも東京駅の屋根に使われていて、もっとも高級な屋根材の一つです。
屋根の裏側をのぞいてみる!
屋根の室内側から屋根裏を観察することができました。
日本では、野地板と呼ばれる合板が屋根全面に設置されているのですが、
野地板がなく、天然スレート(黒色)の裏面が表しになっていました。
見えている木は、天然スレートを留めるための横桟木です。
横桟木にフック(金物)をひっかけて、反対側は屋根表面で天然スレートの表面をひっかける固定する方法になっていました。
写真をよく見ると、フックの周辺のスレートの裏面が白くなっています。
これは、雨水浸入した痕です。
300年以上経過した教会の屋根
この教会は300年以上経っています。
垂木や柱は茶黒い色になっていますが、腐朽は見られません。
この屋根裏には、直接雨掛かりはせず、さらに、野地板・ルーフィングなどがなく、よく乾燥する状態のため、何百年としっかりした状態で保たれています。
つまり、防水層だけが重要ではなく、少々雨水が入っても乾燥させる構造になっていることが屋根(木部)にとってもっと重要であると言えます。
急勾配な屋根形状になっていることでも、ある程度雨水浸入を防いでいます。
また、上部写真は屋根の谷形状です。
谷は水が集まるため、屋根の中でもっとも漏水しやすい場所と言われています。
しかし、このようにマイスター(ドイツの職人)が手間をかけ、天然スレートを葺くことで、長持ちする屋根ができていると思います。
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