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新築住宅やリフォームの相談で雨漏りのクレームはいつも上位
新築住宅やリフォームの相談で雨漏りのクレームがもっとも多くなっています。
「住宅相談統計年報2018」によると、新築戸建て住宅の不具合相談第2位(ちなみに第1位はヒビ割れ)、リフォームの不具合相談第1位に雨漏りが入っています。
また、【新築かし保険住宅】の事故内容でも雨漏りが約95%と圧倒的な第1位です。
「住宅の不具合」≒雨漏りと言ってもいいほどですね。
雨漏りに関するよくあるクレーム事例5選
本章では、雨漏りに関するよくあるクレーム事例を5つ紹介します。
クレーム事例を知ることで、どんなことに気を付けて対策するべきかの参考としていただければと思います。
- 雨漏り工事が完了しない
- 雨漏り修理に保険金が使えない
- 補修後すぐの雨漏り
- 中古住宅購入後の雨漏り
- 太陽光パネル設置直後の雨漏り
次の章から詳しく解説していきますね。
【よくあるクレーム事例】①雨漏り工事が完了しない
契約書の工期が記載してあるのもかかわらず、なかなか工事が始まらず始まっても工事が進まないケースがあります。
雨漏り工事はリフォーム工事となります。
業者によっては、新築工事を優先していて、忙しくなると契約書の工期を守らないようです。
契約書の中にはキャンセルすると違約金を払らわなければならない内容となっている業者もいるので厄介です。
住宅リフォームの相談窓口としては、国土交通大臣指定の相談窓口である「住まいダイヤル」をオススメします。
電話口で建築士さんや弁護士さんが無料で相談にのってもらえるので、どのような対応をしたらいいのかアドバイスしてもらいましょう。
【よくあるクレーム事例】②雨漏り修理に保険金が使えない
業者からの見積もりの段階では火災保険が使えるという話だったのに、実際に雨漏りの修理をすると火災保険が使えなかったり、使えても修理費用の一部であるケースがあります。
業者は工事したからと、工事費用を請求してきます。
話が違うと業者に言っても、そういう業者のほとんどが悪徳業者なので、とにかく支払いを要求してくるトラブルが多発しています。
こういったトラブルに巻き込まれないような対策をご紹介します。
火災保険は、そもそも契約者であるお客様と保険会社の間で直接やり取りが行われます。
雨漏り修理業者がいくら火災保険が使えると言っても、何の保証もありません。
火災保険会社から直接お客様に保険金額の打診があり、それをお客様が了承して初めて保険金が確定します。
最近では、査定金額が0円の場合も多いようです。(雨漏りは、火災保険が使えない雨漏りが多い)
そのため、以下の2つを注意してください。
- 火災保険の査定金額が確定するまで、雨漏り業者と工事契約を結ばない。
- 火災保険の査定金額が確定するまで、雨漏り修理工事を行わない。
雨漏り修理に火災保険を使う条件を知りたい方は詳しくはこちらの記事をご覧ください。
雨漏りの修理に火災保険を使う条件や手順は?注意点も解説します!
【よくあるクレーム事例】③補修後すぐの雨漏り
雨漏りの原因を把握するのは、専門業者でも難しいです。
補修後に雨漏りが繰り返されるトラブルは多発しており、クレームも多いようです。
このようなトラブルに合わないためには、修理業者選びが重要です。
雨漏りの原因をしっかりと特定できる業者を選びましょう。
雨漏りに対しての業者保証の内容を確認しておきましょう。
〇年保証とうたっていても、実際には材料保証、雨漏り保証、施工保証など各社様々です。
どこまで何を保証してくれるか確認してから契約しましょう。
また、雨漏り修理工事費が高額の場合は、リフォーム瑕疵保証に加入することも検討してください。
約5~万円の掛け金で、5年間の雨漏りの瑕疵保証に加入できますので、再発してもしっかりと直すことができますので、検討されることをオススメします。
【よくあるクレーム事例】④中古住宅購入後の雨漏り
中古住宅購入直後の雨漏りもトラブルとして、ときどきご相談いただきます。
中古住宅の場合は新築住宅の瑕疵担保責任のように一定の期間が定められている訳ではなく、売買契約における瑕疵の保証期間によるため確認の必要があります。
もし物件の購入前から雨漏りが発生しており売主がそのことを知っていて伝えなかった場合は、保証の有無に関わらず民法572条により売買契約の解除及び損害賠償請求が可能です。
中古住宅購入の雨漏りトラブル対策としては、中古住宅の購入契約前に、既存住宅売買のかし保険に加入することをオススメします。
費用は調査+保険料で約5万円です。
契約前に調査することになるので、購入後に雨漏りを発見するリスクは低下します。
調査で雨漏りが発見された場合は、雨漏りを修理後でないと保険に加入できない仕組みです。
加入後に雨漏りした場合は、5年間は補修費用のほとんどを保険でカバーできるのでオススメです。
【よくあるクレーム事例】⑤太陽光パネル設置直後の雨漏り
太陽光パネル設置後に雨漏りが起こった場合は、太陽光パネルが原因かどうかを明らかにする必要があります。
原因が太陽光パネルの設置にある場合は、設置業者の保証を受けることができます。
しかし、雨漏りの原因が太陽光設置なのか、屋根の劣化なのか、原因を特定することは簡単ではありません。
設置業者と工務店の間で責任の押し付け合いが起きやすくトラブルとなります。
また太陽光パネルの製品による発電量の低下に対しては、太陽光発電システムメーカーの保証がついているので、設置業者へ相談しましょう。
雨漏りしたときの相談先は?
雨漏りが起こったときの相談先は、お客様のおかれた状況によって変わってきます。
新築10年以内であれば、住宅購入会社に相談しましょう。
10年以降であれば、雨漏り修理業者へ相談しましょう。
雨漏りしてトラブルとなった場合は、その業者とズルズルと揉めていても雨漏りが止まりませんので、別の雨漏り業者を探しましょう。
また、トラブル回避のために「住まいダイヤル」へも、併せて相談されることをオススメします。
賃貸住宅で雨漏りした場合、経年劣化によるものは大家さんや管理会社に修理が義務付けられていますので、すぐに連絡しましょう。
ただし、排水口を掃除していないなど、借主に過失がある場合は、借主が負担しなければならないので注意してください。
雨漏りの再発はトラブルになりやすい
何度も繰り返しになりますが、一度で雨漏りの原因を見つけることが難しい場合があります。
いろいろな業者がチャレンジしたけど、誰も直せなくて困っていると相談をいただきます。
雨漏りの再発でトラブルとなりやすいのは、雨漏り修理を依頼して外壁塗装などの全体メンテナンスを行ったにもかかわらず、雨漏りが再発する場合です。
お客様からすると、「高額なメンテナンス費用を払ったのに、雨漏りが止まらない。」と納得がいかないからです。
弊社が修理した事例を紹介します。
1階天井からの雨漏りでした。
この雨漏りの原因が30年近くわからなかったそうです。
ある業者は屋根だと言い、屋根を修理しました。
屋根を修理しても雨漏りは止まりませんでした。
別の業者は外壁塗装・バルコニーの防水層と言い、外壁塗装・防水を修理しました。
外壁塗装しても雨漏りは止まりません。
結果、弊社にご相談をいただき雨漏り調査して、雨漏り修理をして雨漏りを止めました。
雨漏りの原因はステンレス製の手すりでした。
手すりが逆勾配となっていて、つなぎ目から浸入して1階天井に雨漏りしていました。
原因がわかれば、手すりをコーキング処理して、雨漏り修理完了です。
【まとめ】雨漏り工事はどこに頼んでも同じではありません
新築住宅やリフォームの相談で雨漏りのクレームがもっとも多くなっています。
クレーム事例を知ることで、どんなことに気を付けて対策するべきかの参考としていただければと思います。
- 雨漏り工事が完了しない
- 雨漏り修理に保険金が使えない
- 補修後すぐの雨漏り
- 中古住宅購入後の雨漏り
- 太陽光パネル設置直後の雨漏り
雨漏りしてトラブルとなった場合は、その業者とズルズルと揉めていても雨漏りが止まりませんので、別の雨漏り業者を探しましょう。
また、トラブル回避のために「住まいダイヤル」へも、併せて相談されることをオススメします。
雨漏りの再発でトラブルとなりやすいのは、雨漏り修理を依頼して外壁塗装などの全体メンテナンスを行ったにもかかわらず、雨漏りが再発する場合です。
雨漏り修理で全体メンテナンスする場合は、必ず雨漏り調査して、原因を把握した上で行いましょう。
塗装だけでは雨漏りは止まりません。
しっかりと雨漏りの原因を追究できる業者へ雨漏り修理を依頼しましょう。
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