目次
コーキング剤を使った雨漏り修理が有効な箇所は?
コーキング剤は様々な箇所で雨漏り修理に使用されます。
- 外壁
- 窓・サッシ
- 屋根
- バルコニー
建物の外周りでは新築時から使われていますので、雨漏り修理でも役立ちます。
次の章から箇所別にコーキング剤を使った雨漏り修理の費用相場をご紹介します。
外壁のコーキング剤を使った雨漏り修理の費用相場
外壁のコーキング剤を使った雨漏り修理の費用相場を解説します。
補修内容 | 費用の相場 |
---|---|
コーキング剤による打ち増し | 5~10万円 |
コーキング剤による打ち替え | 10~50万円 |
外壁材のヒビ割れ・穴開きの修理 | 5~10万円 |
コーキング剤による雨漏り修理のとき、見積に「打ち増し」「打ち替え」という言葉が入っているときがあります。
「打ち増し」とは、すでに外壁にコーキング剤が施工されている部分の上からコーキング剤を施工する方法です。
「打ち替え」とは、すでに外壁に施工されているコーキング剤をはがして、新たにコーキング剤を施工する方法です。
サイディングの目地の劣化など、全体的な補修を行う場合は「打ち替え」を行うことが多いです。
そのため、補修費用の目安は高額となります。
外壁材(サイディング・ALC・モルタル等)のヒビ割れ・穴開きなどは新規でコーキング剤を施工します。
窓枠・サッシのコーキング剤を使った雨漏り修理の費用相場
窓枠・サッシのコーキング剤を使った雨漏り修理の費用相場を解説します。
補修内容 | 費用の相場 |
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サッシまわりの打ち替え | 10~50万円 |
サッシ・ガラス面の打ち増し | 5~10万円 |
天窓のガラス面の打ち増し | 4万円 |
サッシまわり(外壁との取合部)のコーキング剤の劣化は、雨漏りの原因となる場合が多いです。
この補修方法としては、雨漏りしている部分だけではなく、他のサッシまわりも含めて既存コーキング剤を撤去して打ち替える場合がほとんどです。
足場を設置するので、併せて、外壁の目地も打ち替えすることになります。
サッシのガラス面のシールが劣化して、ガラスとサッシ枠の間から雨漏りすることもあります。
この場合は、劣化したシール材をとりのぞき、新規でコーキング剤を施工します。
天窓からの雨漏りもガラス面のシールが劣化して、ガラスと天窓枠の間から雨漏りする場合が多いです。
サッシと同様に劣化したシール材を撤去して、新規のコーキング剤が止水します。
サッシのシール材に比べて、コーキング剤は劣化しやすいので、10年程度で打ち替えすることをオススメします。
屋根のコーキング剤を使った雨漏り修理に費用相場
屋根のコーキング剤を使った雨漏り修理の費用相場を解説します。
補修内容 | 費用の相場 |
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谷板金の穴開きの応急処置 | 3~5万円 |
板金(棟等)の接合部の補修 | 3~5万円 |
金属屋根の穴開きの部分補修 | 3~5万円 |
波形スレートのヒビ割れの補修 | 10~万円 |
屋根の雨漏りの場合は、部分修理・応急処置で使うことになります。
瓦・スレートなどが割れて雨漏りしている場合は、コーキング剤だけでは雨漏りは止まらないので、屋根材の交換・下地の補修が必要となります。
板金に穴が開いた場合のみ、応急処置的に使用することができます。
また、傾斜屋根の場合はコーキング剤を使った雨漏り修理をDIYで行うことはやめておきましょう。
雨仕舞(あまじまい)という考え方で屋根材は施工されていて、屋根材の中に浸入しても排水する仕組みとなっています。
排水経路をDIYのコーキング剤でふさいでしまうとかえった、雨漏りが悪化しますのでオススメできません。
バルコニー・ベランダのコーキング剤を使った雨漏り修理の費用相場
バルコニー・ベランダのコーキング剤を使った雨漏り修理の費用相場を解説します。
補修内容 | 費用の相場 |
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バルコニーの防水層の穴開き | 3~5万円 |
バルコニーの排水ドレンの周辺の穴開き | 3~5万円 |
バルコニーの笠木の隙間 | 5~万円 |
バルコニー・ベランダの防水層・排水ドレンからの雨漏りは応急処置として、コーキング剤で部分修理可能です。
しかし、広範囲・長期間になると防水層のメンテナンスをオススメします。
雨を受ける平な場所であるため、大雨となると水圧がかかるのでコーキング剤の隙間を浸入して雨漏りしやすいからです。
バルコニー・ベランダの笠木・手すりも雨漏りしやすい場所です。
笠木と外壁との隙間から強風雨で浸入するため、コーキング剤で隙間を埋めることもあります。
自分でコーキング剤を使い雨漏り修理をする場合の費用
雨漏りの応急処置をする時に必要な7つの道具は、以下の通りです。
- コーキング剤
- コーキングガン
- プライマー
- ハケ
- マスキングテープ
- ヘラ
- 手袋
コーキング剤で雨漏りを応急処置をする道具は、3,000円ぐらいで揃います。
外壁や窓の隙間をうめるために使用する場合、変成シリコーンシーラントのシーリング剤がオススメです。
塗装する場所には、少し高い(約700円)ですが変成シリコン系のシーリング剤を塗布してください。
外壁塗装するときに、シリコン系のシーリング剤の部分は塗料がはじいてしまうので、厄介となるからです。(もっとも安価(約400円)なシーリングはシリコン系なので注意しましょう。)
コーキング剤で雨漏り修理する場合の注意点など、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
【雨漏りの応急処置】コーキング剤で素人が直す方法【プロが解説】
コーキング剤を使った雨漏り修理のDIYが難しいならプロに相談
コーキング剤での雨漏りの応急処置は意外とむずかしいと感じた方もいらっしゃると思います。
きれいに塗るのは熟練が必要ですし、それより問題なのは、コーキング剤を塗っても雨漏りが止まらないことも多いです。
あれこれと悩むくらいなら、はじめからプロに相談した方が雨漏り修理にとってはベターだと思います。
雨漏り業者にとっても、DIYのコーキング痕がない方が浸入箇所の特定がスムーズとなります。
肝心な雨漏り場所を特定することも必要ですし、やっぱり、はじめからプロに相談することをオススメします!
雨漏り修理の費用を安くするための方法は?
雨漏り修理費用を安くするための方法をご紹介します。
- 相見積もりを取る
- 被害が拡大する前に早めに専門業者に相談する
- 優良な専門業者に依頼する
- DIYはかえって修理費用が高くなる場合があるため避ける
雨漏り修理費用を安くする方法は、再発することまで考えて相見積を検討することです。
雨漏りは1度で直らないこともあるので、単純な金額の安さだけではなく、補修方法や再発したときの対応まで考慮して業者を選びましょう。
雨漏り業者の選び方について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
コーキング剤を使って雨漏り修理を行った神清の事例と費用
コーキング剤を使って雨漏り修理した神清の事例を紹介します。
ベランダの手すり壁から雨漏りしていたため、浸入箇所(アルミ手すり根元、モルタル壁ジョイント部、笠木取り合い部)をコーキング剤でシールしました。(コーキング費用:5万円、全体工事:25万円)
3階外壁のヒビ割れ部から雨漏りしていたため、浸入箇所をコーキング剤でシールしました。(コーキング費用:7万円、全体工事:50万円)
バルコニーのサッシまわりから雨漏りしていたため、サッシまわりをコーキング処理しました。(コーキング費用:10万円、全体工事:90万円)
【まとめ】コーキング剤を使った雨漏り修理のDIYは注意が必要です
コーキング剤は様々な箇所で雨漏り修理に使用されます。
- 外壁
- 窓・サッシ
- 屋根
- バルコニー
建物の外周を修理するときに使えますが、万能ではありません。
適材箇所に使用することが重要です。
コーキング剤で雨漏りをDIY応急処置をする道具は、3,000円ぐらいで揃います。
外壁や窓の隙間をうめるために使用する場合、変成シリコーンシーラントのシーリング剤がオススメです。
ただし、DIYできれいに塗るのは熟練が必要ですし、それより問題なのは、コーキング剤を塗っても雨漏りが止まらないことも多いです。
あれこれと悩むくらいなら、はじめからプロに相談した方が雨漏り修理にとってはベターだと思います。
雨漏り修理費用を安くする方法は、再発することまで考えて相見積を検討することです。
雨漏りは1度で直らないこともあるので、単純な金額の安さだけではなく、補修方法や再発したときの対応まで考慮して業者を選びましょう。
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