のこぎり屋根とは?
のこぎり屋根とは上のような形状の屋根のことです。
のこぎりの刃の形に似た片流れが連なった屋根のことです。
日本では戦前から昭和40年代まで工場の屋根でよく採用されていました。
この時代は紡績・織物工場が盛んなときであり、日本各地に産地があり、のこぎり屋根の工場が密集していました。
のこぎり屋根の特徴
のこぎりの刃の垂直面に特徴があります。
上の写真では壁の部分にガラス繊維の波板が設置されています。
工場の中から見ますとこんな感じです。
屋根の上方で明かり取りの役割を果たしています。
いまでは窓を設置すれば済むのですが、昔は光を通す建材を壁面に設置して安価な明かり取りとしていました。
大きな空間の工場として使うときに太陽光をうまく取り入れて工場の中が暗くならないようにする屋根形状なのです。
北面が壁、南面が屋根の場合が多いようで、暑さ・雨漏りを避ける仕様にもなっていたようです。
のこぎり屋根のデメリット
のこぎり屋根の弱点は雨漏りです。
上の写真でも所々にバケツが写っているのですが、雨漏りを受けるために置いてあります。
屋根の形状的に内樋が必要となります。
経年で内樋に孔が開いて雨漏りが発生しやすいのです。
昔、内樋は銅製が多く、長い年月の間に屋根材から落ちる雨滴で削られて孔が開いてしまうのです。
現在、片流れ屋根が流行していますが、軒側にパラペットを立ち上げると内樋が必要となります。
同じように雨漏りリスクとなりますので、高耐久のステンレス製の内樋とされることをオススメします。
図解 屋根に関するQ&Aでは、よく聞かれる屋根の質問にお答えしています。
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