目次
雨樋のリフォームの種類
雨樋のリフォームには、さまざまな種類がありますので、代表的なものを紹介します。
リフォームの名称 | 内容 |
---|---|
雨樋全体の交換 | 建物の雨樋を全部新しいものに付け替えること。 |
雨樋の部分交換 | 建物の一部分の雨樋を新しいものに付け替えること。 |
雨樋の部分修理 | 雨樋の不具合が発生している部分のみを補修すること。 |
雨樋の傾きの調整 | 雨樋の取り付け金具を付け替えて、縦樋へ雨水が流れるようにすること。 |
雨樋の塗装 | 外壁塗装に合わせて、雨樋の外側を塗装して美観を向上させること。 |
雨樋は交換、補修、付け替え、塗装などのリフォームとなります。
雨樋のリフォームの費用相場
前の章で紹介したリフォームの費用相場の目安を紹介します。
リフォーム内容 | 費用目安 |
---|---|
雨樋全体の交換 | 25~60万円 |
雨樋の部分交換 | 15~20万円 |
雨樋の部分修理 | 5~10万円 |
雨樋の傾きの調整 | 5~15万円 |
雨樋の塗装 | 5~10万円 |
※上記には足場費用は含まれていません。
雨樋の部分修理はそれほど費用はかかりませんが、リフォームするときに足場が必要な場合が多いです。
場合によっては、足場費用の方が高くなる可能性もあります。
雨樋の塗装は屋根・外壁の塗装時に合わせて、行うことで足場費用の負担が軽減できます。
雨樋のリフォームを検討すべき3つのタイミング
雨樋のリフォームを検討すべき3つのタイミングを紹介します。
- 掃除をしても通りが悪い
- 傾斜がとれず雨水があふれる
- 雨樋の寿命が近い
それぞれ次の章から詳しく解説していきますね。
【リフォームのタイミング】①掃除をしても通りが悪い
雨樋のゴミは自分で取り除ける場合があります。
自分で掃除をしても通りが悪い場合は、一度専門業者に相談してみましょう。
軒樋に入った落ち葉やゴミは比較的簡単に掃除ができます。
しかし、貯まった落ち葉が腐葉土となって縦樋の詰まりとなっているケースやゴミなどが縦樋を詰まらせているケースは掃除がむずかしいです。
無理やり棒などを突っ込むと雨樋を破損してしまう場合もあります。
縦樋の詰まりに関しては、専門業者でなければ詰まりをとることは難しいです。
腐葉土やゴミが原因で雨樋が機能していない場合は、雨樋のリフォームが必要なタイミングとなります。
【リフォームのタイミング】②傾斜がとれず雨水があふれる
軒樋は雨水がスムーズに流れるように適切な傾斜がつけられています。
屋根全体から縦樋へ流れるように縦樋周辺が一番低く水下側となっています。
雨樋の経年劣化で雨樋が変形し雨水の傾斜がとれず、雨水があふれている場合は専門業者にリフォームを依頼するタイミングです。
軒樋の勾配がつけられていないと雨がやんでいつまで経っても雨水が軒樋に溜まったままとなります。
逆に勾配が急にしすぎると集水器が屋根材から下がりすぎてしまい、屋根からの雨水が軒樋に入らないようになってしまいます。
軒樋の勾配を自分で調整することはむずかしいので、あきらめて、専門業者に相談しましょう。
雨樋のDIYについて詳しくはこちらの記事で解説しています。
雨樋のDIYはどこまで可能?掃除や補修・付け方までを完全解説
【リフォームのタイミング】③雨樋の寿命が近い
雨樋の寿命は、一般的に20~年程度と言われています。
寿命が近い雨樋はつなぎ目が歪んだり、割れたりすることがあります。
取り付け金具が腐食して、さびが発生したり、金具が折れたりする不具合が発生している場合が多く見られます。
金具に不具合が発生するとその部分の軒樋が変形するので、リフォームのタイミングとお考えください。
経年劣化で軒樋が金具と金具の間で歪んでしまうこともあります。
軒樋が波を打っているように見えたら、雨樋の寿命です。
雨樋の工事が必要な症状について詳しくはこちらの記事で解説しています。
雨樋の工事が必要な症状とは?費用や業者選びについても徹底解説
自然災害による被害は火災保険が使える可能性がある
台風や強風の影響で雨樋が破損する風災や大雪による落雪などで雨樋が変形・破損する雪災に対しては火災保険が適用される可能性があります。
その風災や雪災が原因で発生した雨漏りにも火災保険が適用され、その修理代が保険金で支払われます。
火災保険の種類によっては、特約扱いとなっていることもありますが風災・雪災以外にも雹害(ひょうがい)の自然災害にも適用されます。
自然災害が発生した地域では、その直後に雨樋を点検して、変形や破損があったら火災保険会社に連絡しましょう。
火災保険を使った雨樋の修理について詳しくはこちらの記事で解説しています。
リフォームするなら排水力の高い雨樋がオススメ
現状の同等品や排水力の低い雨樋では雨水があふれてしまうリスクがあります。
せっかくリフォームを行うなら、近年の豪雨にも対応できるように屋根の面積に応じた軒樋の大きさ・縦樋の太さ・落とし口の数などを検討してもらいましょう。
想定する豪雨量によって、対応する雨樋が変わってきます。
今までの想定よりも割増した雨量で検討してもらいましょう。
雨樋の詰まりを予防するようにしよう
雨樋の詰まりを放置すると、雨樋から雨水があふれて、外壁が劣化してしまう原因になったったり、詰まった枯葉が腐葉土になり雨樋の破損の原因になってしまったりします。
雨樋のメンテナンスを行うことで、詰まりを予防することが重要です。
雨樋の定期的な掃除(年に1回程度25,000円~)など、雨樋を詰まらせないための対策が雨樋の寿命を延ばすことになります。
また、「落ち葉よけシート」を設置すれば、定期的にしなければならない雨樋掃除のストレスから解放され、業者に依頼する際の雨樋掃除の費用の節約につながります。
「落ち葉よけシート」について詳しくはこちらの記事で解説しています。
雨樋の詰まりは本当に防げる?落ち葉よけシートをDIYで試しに設置してみました!
【まとめ】雨樋のリフォームで多くの問題が解決します
雨樋のリフォームの種類と費用相場をご紹介しました。
屋根全体の雨樋交換は足場設置も必要となり、リフォーム費用が高額となります。
雨樋のリフォームの中でも、雨樋掃除や塗装などの小規模なメンテナンスを繰り返し行うことで、大規模リフォームを行わなければならない状況を予防できます。
とくに、雨樋の詰まりの放置は不具合を助長させますので、放置せずに掃除を依頼しましょう。
また、せっかく雨樋リフォームを行うなら、雨樋の排水能力を高めると同時に、雨樋の詰まりを予防する「落ち葉よけシート」なども検討しましょう。
屋根・雨漏りに関してお悩みの方はお気軽にお問い合わせください。
神清からのお願い
記事を最後まで読んでいただきありがとうございます。
お客様の率直な感想をいただくため「役にたった」「役に立たなかった」ボタンを設置しました。
私たちは、日々屋根にお困りのお客様にとって必要な情報をお伝えしたいと考えております。今後のご参考にさせて頂きますのでご協力よろしくお願いいたします。