屋根塗装は何年後?適切な時期を知るための3つのポイントを解説

Dr.神谷
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  • みなさま。こんにちは。
    屋根から人の笑顔を作りたい!!!神清(かみせい)のDr.神谷です。

    弊社は、半田市にある創業150年老舗三州瓦の生産・販売・工事を行っている会社です。
    年間200棟以上の雨漏り調査・修理を行っています。
    建築業界誌「日経アーキテクチュア」の連載記事「新次元!雨漏り対策」を執筆しています。

本記事はこんな人にお勧めします。

屋根塗装は何年くらいで必要になるのか知りたい

屋根塗装の適切な時期について知りたい

この記事で伝えたいこと

この記事は「屋根塗装は何年くらいで必要になるのか知りたい」「屋根塗装の適切な時期について知りたい」という方に向けて書かれています。

屋根は、建物を守る非常に重要な場所です。
屋根の劣化が目立つようになってきたら塗装を検討する時期かもしれません。

本記事では、屋根の塗装は何年くらいで必要になるのかを詳しく解説していきます。屋根塗装まで何年くらいなのかを把握するために重要な3つのポイントも解説していきますので、ぜひ参考にしてくださいね。

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屋根塗装の時期は何年後?

新築時からの屋根塗装の時期は屋根材の種類や環境によって異なりますが、一般的には約10~15年です。

その後は塗装した塗料の種類によって変わりますが、屋根塗装は約10~15年おきと言われています。

屋根は外壁に比べて、塗料が劣化しやすい環境となっており、実際には10年よりも早く塗料は劣化しています。

 

屋根塗装の耐用年数について詳しくはこちらの記事で解説しています。

屋根塗装の耐用年数はどれくらい?知っておきたい3つの注意点とは?

 

塗装まで何年か知るための3つのポイント

屋根塗装の次のタイミングまで何年くらいかを知るためには、3つのポイントがあります。

  1. 塗料
  2. 屋根材
  3. 劣化症状

 

次の章から詳しく解説していきます。

 

【塗装まで何年か知るためのポイント】①塗料

塗装まで何年かを知るためのポイントとして、使用している塗料で目安がわかります。

塗料の種類塗装の耐久年数
ウレタン約4~6年
シリコン約5~7年
フッ素約7~10年
無機約10~15年

塗料の耐用年数が長いほど、費用も高くなる傾向があります。

塗料の耐用年数はかなり短くなっていますが、次の塗装までの期間は、塗料の耐用年数より長く設定するのが一般的です。

 

【塗装まで何年か知るためのポイント】②屋根材

どんな屋根材を使用しているかによって、新築時からの塗装までの年数が変わってきます。

使用している屋根材を把握することもポイントとなります。

主な屋根材の塗装時期の目安を紹介します。

屋根材塗装時期の目安
トタン5~10年
ガルバリウム鋼板10~15年
スレート8~15年
スレート(グラッサ/高耐久塗装)20~30年
ルーガ20~30年
セメント瓦10~15年
粘土瓦塗装はNG

 

ここ10年ぐらいのスレートは塗装グレードが2種類ありますので、どちらの塗装グレードのスレートか把握しておきましょう。

また、粘土瓦の塗装はNGとなっています。

 

どの屋根材も2回目以降は、塗装した塗料の耐用年数で決まりますのでご注意ください。

また、陸屋根は塗装ではなく防水施工されていますので、10~15年で防水メンテナンスが必要となります。

 

【塗装まで何年か知るためのポイント】③劣化症状

塗装の時期が近いことを知るためには、屋根の劣化症状を見て判断することも重要なポイントです。

屋根塗装が劣化すると発生する症状を紹介します。

  • 色あせ
  • コケやカビの発生
  • 凍害
  • 反り
  • サビ

 

以下で簡単に紹介します。

●色あせ

屋根材表面に色あせ・色ムラが発生すると屋根塗装が劣化したとお考えください。

 

●コケやカビの発生

スレートやセメント瓦などは塗料が劣化すると屋根材表面の撥水性が低下して、表面から吸水するようになります。

屋根材表面の水分が多くなり、コケやカビが発生します。

コケやカビの発生は、屋根塗装が劣化しているとお考えください。

 

●凍害

スレートやセメント瓦は屋根材の製品特性によっては、冬季に水分が凍る・融けるを繰り返すことで、屋根材自体が劣化して、ヒビ割れ・はくりが発生する凍害という症状が起きることがあります。

屋根材の塗料が劣化することで吸水しやすくなりますので、屋根塗装が劣化しているとお考えください。

 

●反り・浮き

スレートは塗料が劣化することで、表面から吸水するようになります。

表面からの吸水・乾燥を繰り返すことで、スレートに反り・浮きが発生することがあります。

スレートに反り・浮きが発生した場合は、屋根塗装が劣化しているとお考えください。

 

●サビ

トタン・ガルバリウム鋼板屋根は塗料が劣化することで、サビが発生します。

金属屋根材にサビが発生した場合は、屋根塗装が劣化しているとお考えください。

 

何年も持つ耐用年数の長い塗料ってあるの?

再塗装まで長く持つ耐用年数の塗料としては無機塗料があり、約10~15年の耐用年数となっています。

塗料の中にガラス・石などの無機成分が入っており、紫外線や酸性雨にも強く耐久性に優れています。

無機成分の優れた耐久性に加え、有機樹脂の柔軟性を併せもつ塗膜となるため、再塗装するのに適しています。

ただ、耐用年数が長い分だけ、塗料代も高くなります。

新築からの塗装を屋根材の表面が劣化する前に行う場合は、耐用年数が長い塗料を検討されることもありだと思います。

しかし、一般的な10~15年経過した屋根となりますと屋根下地の状態が外壁よりも劣化しており、塗料の耐用年数前に下地の影響による不具合が発生してしまうこともあります。

外壁のシーリングの耐用年数にあわせて、建物のメンテナンスとして足場が設置されるため、それ以上の長い無機塗料の屋根塗装は費用対効果が悪いと考えています。

 

屋根塗装に必要な費用はどれくらい?

屋根の塗装の費用相場の目安を紹介します。

一般的な2階建てのスレート屋根の場合(塗り面積が60~80㎡程度)は、40~60万円程度となります。

塗料の種類、屋根材の種類や劣化状態、建物の立地・形状などによって、費用は変わりますので、実際には見積もりを取りましょう。

 

屋根塗装に必要な費用について詳しくはこちらの記事で解説しています。

屋根の塗装の費用相場はどれくらい?3つの内訳も詳しく解説

 

屋根塗装をせずに放っておくとどうなる?

屋根塗装をせずに放置することで考えられるリスクやデメリットについて紹介します。

  • 塗装をせずに放置していると屋根の撥水性能が低下して、雨水を吸水しやすくなる
  • 撥水性能の低下した屋根材はコケ・カビの発生や反り・浮きが進行してしまう
  • 金属屋根材はサビが進行し、やがて、貫通あなが発生すると雨漏りする
  • 屋根の美観が低下して、建物全体が劣化している印象となる

 

屋根塗装をせずに放置することで、屋根の美観が著しく低下します。

ある一定の状態を経過すると塗装メンテナンスでは、対応できない屋根の不具合が発生します。

 

塗装で対処できないときは?

屋根材自体の劣化や屋根の不具合が発生すると塗装メンテナンスでは対処できないため、大規模な屋根修理が必要となります。

トタンやガルバリウム鋼板であればサビが進行し、貫通あなが開くと雨漏りにつながるため、その前にカバー工法や葺き替え工事が必要となります。

スレートやセメント瓦のヒビ割れ、はがれなどが発生しているときは、屋根の部分修理、もしくは屋根の全体のカバー工法や葺き替え工事となります。

屋根材にはそれぞれ寿命があるため、寿命が近づいている場合は塗装を行っても、またすぐにトラブルが起こる(トラブルが解決しない)可能性があります。

主な屋根材の屋根の寿命を紹介します。

屋根材の種類屋根の寿命
トタン20~30年
ガルバリウム鋼板30年
スレート30年
ルーガ30年
セメント瓦30年
粘土瓦60年以上

屋根の寿命が近づいている場合も屋根全体の修理工事を検討しましょう。

 

屋根材の寿命について詳しくはこちらの記事で解説しています。

屋根の寿命はどれくらい?気をつけたい症状や修理費用も紹介

 

【まとめ】適切な時期に屋根の塗装をしよう

新築時からの屋根塗装の時期は屋根材の種類や環境によって異なりますが、一般的には約10~15年で、その後は塗装した塗料の種類によって変わりますがこちらも約10~15年おきとお考えください。

実際には、屋根塗装だけではなく、建物全体の塗装メンテナンス計画に基づいて適切な時期に塗装しましょう。

建物全体のボトルネックは外壁のシーリングであり、その耐用年数(10~15年)にあわせて、建物のメンテナンスとして足場が設置されるため、そのときに屋根塗装を行いましょう。

 

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