目次
「この瓦と同じものが欲しいけど、ありますか?」とお問い合わせいただきました!
みなさま。こんにちは。
屋根から人の笑顔を作りたい!!!
神清(かみせい)のDr.神谷です。
「この瓦と同じものが欲しいけど、ありますか?」とお電話いただきました。
台風直後には、このようなお問い合わせがあります。
正直、電話だけではわかりません。
お困りのところ、申し訳ないのですが電話だけではわかりません!
せめて、メールで写真などをお送りいただけるとありがたいです。
今回は近くの方だったので、現物の瓦をお持ちいただきました。
現物の瓦の何をみて、探しているのか?
参考までにご紹介いたします。
現物の瓦
こちらがお持ちいただきた瓦です。
この瓦全体の写真を見て分かることがいくつかあります。
①瓦の種類・・・和瓦・桟瓦(釉薬瓦)
②瓦の色・・・シルバー
③瓦の寸法・・・瓦の寸法(縦・横・働き幅)を把握します。
④瓦の規格・・・瓦の寸法から規格を判断⇒53枚/坪の大きさ。(53枚判)
上の情報があれば、同等品を探すことは可能となります。
瓦の規格がJISで定められた範囲であれば、同等品で互換性があります。(和瓦はメンテナンス性が高い)
さらに、詳しく調べるには?
さらに詳しく調べるには、瓦の表面・裏面に刻印されている文字・マークに着目します!
その文字・マークの写真がありますとさらに、判断材料となります。
上のマークは三州瓦のマークです。
これがあれば、弊社も所属している三州瓦のブランドで造られた瓦だとわかります。
こちらはロットNo.と金型番号です。
これらは各製造メーカーによって異なるので、この瓦がいつ製造されたものか?私ではわかりません。
このマークは会社名を表しています。
この瓦を製造した会社は一徳(いっとく)さんであったことがわかります。
一徳さんは40年程度前に廃業されています。
そのため、同じメーカーの瓦は手に入らないことがわかりました。
40年以上前の瓦であることもわかりました。
このようなポイントで瓦の写真を送っていただきますといろいろと探すことができます。
まとめ:現物の瓦・写真がありますと探すことができます!
現物の瓦をお持ちいただきたので、どんな瓦なのか?探すことができました。
今回は40年以上前の瓦であったため、同じ瓦はないことをご説明しました。
その上で、弊社での同等品:ハイシルバー色の桟瓦をお見せして、ご購入いただきました。
40年前とは色は全く同じではありませんが近い色の瓦ですので、屋根に葺かれても著し違和感はないと思います。
住宅建材でも10年経つと廃版となっていて、互換性がないので、その面は交換してくださいと言われることがあります。
電化製品などはさらにひどく、部品がなにので、商品自体を買い替えてくださいとよく言われますよね!
それに比べて、40年以上前の屋根を新しい瓦で補修できることは瓦の利点であり、長寿命住宅には相性がいいですね!
神清からのお願い
記事を最後まで読んでいただきありがとうございます。
お客様の率直な感想をいただくため「役にたった」「役に立たなかった」ボタンを設置しました。
私たちは、日々屋根にお困りのお客様にとって必要な情報をお伝えしたいと考えております。今後のご参考にさせて頂きますのでご協力よろしくお願いいたします。