茅葺き屋根ってなに?
図解 屋根に関するQ&A
よく聞かれる屋根への質問にわかりやすくお答えします。
「世界遺産の白川郷の屋根はなに?」と子供に聞かれました。
Q:茅葺き屋根ってなに? ~Q007~
A:草屋根の1種類。茅(=ススキ)を材料にして葺く家屋の屋根の構造。茅葺き屋根は世界各地でもっとも原始的な屋根とされ、日本では縄文時代にはあったと考えられている。茅葺き屋根は高耐久で30年以上もつ屋根である。
ススキを束ねた屋根
基本的に雨漏りを防止するために急勾配の屋根とし、通気性、断熱性に優れ”呼吸”する屋根と言われる。
近隣で火災が生じた場合に容易に類焼してしまう・台風などの強風で飛ばされるなどの短所をもつ。
農村部では材料のススキの入手が容易であり、農閑期に共同作業で材料の入手と屋根の補修を行うことができるため、山間部の農村に数多く残っていた。
戦中の茅場の荒廃により、戦後、茅場が減少したために、腐りやすい麦わらを用いた麦藁ぶきなどが行われたが、耐久性が悪く、葺き替えサイクル(10年程度)が短くなり、結果的にコストアップとなり、茅葺き屋根は衰退した。
飛騨高山の白川郷や伊勢神宮正宮・別宮などの社寺建築では古式にのっとり茅葺き屋根を維持している。
費用は6万円/㎡と高価な話もある。
縄文時代の蜆塚古墳の復元集落。
図解 屋根に関するQ&Aでは、よく聞かれる屋根の質問にお答えしています。
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