屋根の実態アンケート結果からわかること!!
みなさま。こんにちは。
屋根から人の笑顔を作りたい!!!
神清(かみせい)のDr.神谷です。
住宅購入者の関心が薄い住宅のパーツはどこでしょうか?
私にとっては残念なのですが、間違いなく屋根にはあまり関心を持たれていないでしょう!
その理由はいろいろあると思いますが、
一つには購入者は屋根が見えないから。
もう一つには住宅販売側のセールスポイントになりにくいから。
本当にどの屋根では同じなのでしょうか?
新築後、屋根に登ることは安全性の問題もあり屋根工事業者だけだといえます。
工務店・設計士などの建築側の方も一般的には登りません。
そのため、壁と比較して不具合の実態があまり把握されていないようです!
屋根リフォーム業界へのアンケート
そこで、全国の屋根業者様・リフォーム業者様にアンケートを実施した結果をご紹介いたします。(回答数111件)
アンケートのポイントは屋根材の劣化の有無ではなく、屋根の建物本体(野地板など木の部分)の劣化について、調査していることです。
野地板などの木の部分は建物の耐震性に影響を及ぼす重要な部材ですので、柱や壁と同様に、長期にわたって健全な状態でなければならないのです!
野地の劣化・腐朽(結露など)はありましたか?
① 通常の屋根の補修・葺き替え時において、野地板劣化・腐朽はありましたか? ある・・・97%
⇒屋根材の劣化ではなく、建物の一部である野地板の劣化・腐朽をほとんどの方が体験されていることになります。
②-1 その発生率は? 30~50%・・・41% 50%~・・・7%
⇒3件に1件以上は発生していると回答された方が約半分でした。
②-2 築後何年経過した屋根だったでしょうか?
10~15年・・・18件 15~20年・・・62件
⇒築10年以上経過した屋根で、多く発生しています。
まだ、住宅ローンが残っている家の屋根において、野地板の劣化・腐朽が多く発生していることになります。
例えばトイレの便器が壊れたので直すとは違い、屋根の補修費用は一桁高額となりますので要注意です。
②-3 屋根材はどのようなものだったでしょうか?
化粧スレート・・・90%
金属屋根・・・50%
シングル・・・15%
⇒直接野地板に留める(直貼りする)屋根材に野地板の劣化・腐朽が見られたという結果でした。(屋根材の下に空気層無タイプ)
野地板に直貼りすると劣化しやすい!
空気層無タイプの屋根材を新築時に採用するとイニシャルコストは安価になると言えます。
しかし、築10年以降(住宅ローンが残っている間)に、野地板が劣化してしまうとイニシャルコストの何倍にもなる高額なメンテナンス費用が発生する可能性もあると言えます。
まとめ:屋根をもう少しだけ、考えて!
住宅新築時、もったいないことにお施主様と工務店様との間では屋根は重要な検討項目の中に入っていません。
多くは3色(黒・茶・緑)の中から色を決めるぐらいだと思います。
もしくは、太陽光発電システムを設置するか?の選択ぐらいではないでしょうか?
しかし、メンテナンスコストも考えると、屋根についてもう少しだけ、検討されても損はないと思います。
イニシャルコスト優先で、直貼りの空気層無タイプの屋根材がいいのか?
メンテナンスコストも考えて、空気層有タイプの屋根材がいいのか?
将来、300万円以上も差がでるとのシミュレーションもありますので、大きいですよ~!
皆さんに少しでも屋根に興味を持っていただけるよう、お役立ち情報を発信していきま~す!
専門用語もあり、わかりにくい所もあったかと思います。
お気軽にお問い合わせください。(お電話でも大丈夫ですよ!)
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