目次
雨漏りをほったらかすとやばい5つの理由
雨漏りをほったかすとやばい5つの理由は以下となります。
- 木材が腐る
- 金属がサビる
- カビが発生する
- シロアリが繁殖する
- 火災が起きる
これらのやばい症状は家の寿命に関わるだけではなく、資産価値にも影響を与えるため、次の章からそれぞれについて解説していきますね。
【雨漏りをほったらかすとやばい理由】①木材が腐る
雨漏りによって起こる被害で多いのが、家の躯体として使われている木材が腐ってしまうことです。
雨漏りで木材が濡れている状態が続くと、木材腐朽菌が繁殖しやすくなります。
2~3週間濡れ続けていて、温度も20~30℃の適温だと腐朽菌は活発に活動します。
その後は、腐朽菌が木材を栄養分として分解しながら水分を生み出すため、雨漏りが止まっても腐朽が進んでしまいます。
上の写真はバルコニーの外壁を解体したもので、柱が腐朽して強度がない状態でした。
雨が降るたびに壁内が濡れる状態となっていて、白色腐朽菌が繁殖していました。
このまま放置していたら、外壁が倒れてしまうほどで木材の腐れは危険でほかっておけないことです。
【雨漏りをほったらかすとやばい理由】②金属がサビる
鉄(金属)の表面に酸素や水があるとき、化学反応によって表面から浸食される現象を「腐食」といい、腐食によって溶け出した鉄と酸素や水が結びついたものが「サビ」です。
金属が腐食して、サビが進行すると金属がなくなり孔が開きます。
屋根や外壁で使用される金属に孔が開くことで、雨水が浸入して雨漏りとなります。
鉄筋コンクリート内にある鉄筋まで雨水が浸入すると、鉄筋がサビることで膨張して、コンクリートを破壊していまいます。
コンクリートが鉄筋のサビで徐々に崩れてくると、強固な鉄筋コンクリートの強度も落ちてしまい、地震などで被害が発生する可能性があります。
屋上のデッキプレートからの雨漏りをほかっていたため、デッキプレートがサビて孔が開いてしまっています。
孔が開くと雨漏りは止まらないため、悪化の一途となり、大掛かりな補修が必要となります。
【雨漏りをほったらかすとやばい理由】③カビが発生する
少量の雨漏りでも季節によっては、カビが発生することがあります。
カビは健康被害を引き起こす可能性があります。
具体的には、アトピーや喘息などの呼吸器疾患・アレルギー性鼻炎などの発症リスクを高めます。
カビの臭いは気になり出すと常に気になってしまいストレスとなります。
また、カビを餌とするダニの発生にもつながり、さらに健康被害のリスクが上がります。
雨漏りをほかっておくとカビの範囲が広がり、体内へ吸い込む量が増えてしまいます。
【雨漏りをほったらかすとやばい理由】④シロアリが繁殖する
シロアリは、湿った木材を好むため、雨漏りで木材が湿るとシロアリの活動範囲となってしまいます。
シロアリに柱などが食されると、穴が空いてしまいスカスカとなります。
シロアリによる蟻害の発生原因の約80%以上が、雨漏りだと言われています。
シロアリは日射をさけるため、床下、壁内、小屋裏など普段、人が目にしない所で繁殖します。
気付いたときには、建物に大きなダメージを与えることが多いです。
- 建物内の柱などに穴があく
- 建物の土台などの基礎部分に穴があく
- 建物の空洞化で地震のときに崩れやすくなる
- 建物内の木材がなくなり外壁材が剥がれる
これらは、建物の強度に関係するためほかっておけず大規模改修が必要となります。
タイル側から雨漏りして、床にマットを置いたままだったので、シロアリは床下から上がってフローリングまで食した事例です。
【雨漏りをほったらかすとやばい理由】⑤火災が起きる
雨漏りによって水漏れが起こると、漏電や火災の原因となります。
雨漏りをほったらかすと住宅内部に水が入り込み、ブレーカーなどに水が掛かるなどして絶縁が機能しなくなり、漏電することがあります。
漏電すると、その部分に電流が多く流れて熱が発生し、木材やホコリなどの燃えやすいものがあれば、それが燃料となって出火するリスクとなります。
早めの対処が必要な雨漏りの兆候とは?
早めの対処が必要な雨漏りの兆候をあげてみます。
- 天井や壁にシミ
- クロスが浮いてくる、はがれてくる
- 床が膨れ上がる
- 天井から水滴が落ちてくる
天井から水滴が落ちてきて、はじめて雨漏りと気付く人が多いです。
しかし、それまでにいくつかの兆候がある場合が多いです。
シミやクロスのはがれが大体発生しているので、気にしてみてください。
雨漏りの原因は大きく分けると3つあります!
雨漏りの原因は大きく分けると3つになります。
- 家の設計・施工に問題がある
- 屋根・壁の材料・防水材が経年劣化して、表面に隙間が発生している
- 巨大台風など家の屋根・壁・サッシなどの設計を超えている
家の設計・施工に問題がある
家の設計・施工に問題があると雨漏りにつながります。
このタイプの雨漏りは新築当初もしくは、数年で発生する場合が多いです。
10年以内であれば、瑕疵担保責任となり、無償で補修してもらえるので、気付いたら、すぐに住宅販売会社に連絡しましょう。
屋根・壁の材料・防水材が経年劣化して、表面に隙間が発生している
屋根・壁の材料・防水材が経年劣化すると、表面に隙間が生じます。
大体築10年ぐらいから発生する雨漏りがこのタイプとなります。
屋根・壁の防水材のメンテナンスが必要な雨漏りです。
巨大台風など家の屋根・壁・サッシなどの設計を超えている
巨大台風などの強風雨で、屋根・壁・サッシなどの防水設計を超える場合に雨漏りが発生します。
この場合は、免責事項となっていることもあります。
雨漏りの原因を調査して、頻繁に発生しないことを確認されることをオススメします。
雨漏りの原因について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
雨漏りの原因をランキング形式で知りたい方必見【慶応4年創業の屋根屋が解説】
業者からやばいと言われて契約を急いではいけません
突然訪問してくる屋根修理の営業などで、契約させるためにセールストークとして、「屋根の状態がやばい」と不安をあおる悪徳業者がいます。
点検を無料でしますと言って、屋根に上がらせると屋根の上は何をしているか見えないので危険です。
営業マンに何を言われても、断ることが重要です。
とくに、悪徳業者はその日のうちに、契約まで結ぼうとするので、急いではいけません。
ほとんどが不要不急のことをやばいと言っているだけです。
業者からやばいと言われて、心配になったら、こちらの記事に当てはまるかどうか確認してください。詐欺の可能性が高いので、慌てないでください。
雨漏り修理の詐欺に要注意!代表的な手口や対策方法を屋根屋が解説!
【まとめ】雨漏りはほったらかしせずに早めに対処しよう!
雨漏りをほったかすとやばい理由が5つあります。
- 木材が腐る
- 金属がサビる
- カビが発生する
- シロアリが繁殖する
- 火災が起きる
これらは家の寿命だけではなく、資産価値にも影響を与えるので、雨漏りの補修をしましょう。
建物は室内から見えてない部分に、柱、基礎、小屋裏、壁内などの建物の強度に関する大切躯体があります。
室内の雨漏りはシミ程度でも、内部で木材の腐れやシロアリの繁殖、金物の腐食などがあると大規模修繕となってしまいます。
- 天井や壁にシミ
- クロスが浮いてくる、はがれてくる
- 床が膨れ上がる
- 天井から水滴が落ちてくる
これらの症状を見つけたら、早めに対処することが重要であり、オススメします。
雨漏りに関して、お悩みの方はお気軽にご相談ください。
神清からのお願い
記事を最後まで読んでいただきありがとうございます。
お客様の率直な感想をいただくため「役にたった」「役に立たなかった」ボタンを設置しました。
私たちは、日々屋根にお困りのお客様にとって必要な情報をお伝えしたいと考えております。今後のご参考にさせて頂きますのでご協力よろしくお願いいたします。