層状はく離しているパミール屋根で、何層なのか?数えてみました!

Dr.神谷
Dr.神谷
  • みなさま。こんにちは。
    屋根から人の笑顔を作りたい!!!神清(かみせい)のDr.神谷です。

    創業150年三州瓦の老舗で、生産・販売・工事を行っています。
    建築業界誌「日経ホームビルダー」の連載記事「新次元!雨漏り対策」を執筆しています。

本記事はこんな人にお勧めします。

パミール屋根で困っている人。

塗装できないと言われ、カバー工法か葺き替えで迷っている人。

 

この記事で伝えたいこと

「パミール屋根のメンテナンスで悩んでいる。」とご相談がありました。

伺ってみると、パミール屋根がボロボロになっていました。

10年内でパミール屋根は層状はく離が発生するためです。

パミール屋根は何層でできているのか、数えてみました。

簡単にご紹介します。

お問い合わせはこちら

パミール屋根とは?

パミール屋根はスレート屋根の1ブランドのことです。

ニチハというサイディングのトップメーカーが生産・販売したスレート屋根です。

現在は、廃盤品となっていますが、無石綿スレート屋根として一時、多く採用された屋根材です。

現在、そのパミール屋根では、屋根材のはがれ、脱落、メンテナンスなどの問題が発生していて、多くのお客様が困っているそうです。

パミール屋根に関しては、詳しくはこちらの記事をご覧ください。

【ニチハ】パミール屋根の特徴とお得なメンテナンスをご紹介します!

 

パミールが何層でできているのか?数えてみた!

パミール屋根の葺き替え現場がありましたので、パミールのはく離の状態を確認してみました。

上の写真からでも、層が重なっていることがわかります。

実際にはがしてみました。

まず、塗装が塗られた1層目をはがしてみます。

薄い板チョコよりも簡単に折ることができました。

2層目は1層目よりもさらに弱く簡単にはがれました。

2層目は少し大きなかたまりではがれました。

奥の方まではく離が起きていることがわかりました。

パミール屋根は塗装するために、高圧洗浄を行うと屋根材がはがれてしまうと聞きますが、これだけ強度がなければ納得です。

指でさしている部分を注目しました。

パミールは発がん性物質のアスベストの代わりにパルプ繊維を使っています。

他のスレートでは繊維質を見たことはないのですが、目視で確認できるほどのかたまりが確認できました。

それでは、実際に何層か数えてみました。

パミールは6層からできているようです。

紙すきのような製造方法なので、1層ずつすくって、層を重ねています。

その層間に水分が入り込んで、はく離が発生しています。

この現場で、実際に何層か数えている様子を動画でも撮影していますので、コチラをご覧ください。

パミール屋根のメンテナンスで、ニチハは自社の別屋根材でカバー工法を勧めていますが、このような水分を吸ってボロボロとなるパミール屋根は屋根から降ろして葺き替えすることが安全です。

今後、安心して暮らすことができます。

パミール屋根のメンテナンスでお困りの方は、お気軽にお問い合わせください。

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