どちらの瓦屋根がお好みですか?
みなさま。こんにちは。
屋根から人の笑顔を作りたい!!!
神清(カミセイ)のDr.神谷です。
瓦屋の細かいこだわりをご紹介します!
まずは、次の2つの写真をみてください。
この2つの屋根に注目してください。
この2つの瓦屋根の違いがわかりますか?
商品としてはどちらも同じで、弊社「ノウム」(三州瓦)です。
違う部分は・・・
屋根の一番高い所、棟(むね)の仕様が違うのです。
わかりますか?
①紐付き冠瓦
①の棟の写真です。
棟には、紐付き冠瓦が使われています。
紐とは、冠瓦の重なり部において、膨らみのことを言います。
紐付き冠瓦とは膨らみのあるタイプの冠瓦です。
三角冠とは冠の断面が三角形のものをいいます。
②紐なし冠瓦
②の棟の写真です。
棟には、紐なし冠瓦が使用されています。
紐なしということで、膨らみがなく、一直線となります。
重なり部分は冠瓦の内側で、見えない部分で重なり、雨漏りを防ぐ形状になっています。
冠瓦の名前は7寸素丸といいます。
7寸とは、冠瓦の幅を指し、210㎜より少し大きいことを表しています。
①との違いとしては、さらに、大のし瓦が冠瓦の下に位置しています。
大のし瓦を入れることで、棟に若干高さが出てきて、高級なイメージを感じます。
大のし瓦はさらに幅が広くなり、雨仕舞いを強くいたします。
1種類余分に瓦が入るため、もちろん、その分の費用は高くなります。
それでは、再度、見比べてください。
どちらが好みでしょうか?
瓦屋としては、断然、②がいいと感じるのですが。
一般の方はどちらも同じに見えるのかも?・・・どうですか?
②がいいと思っていただけたら、瓦マニアとしてはうれしいです!
瓦屋のこだわりですが、瓦は焼き物なので、焼成時に5%程度大きさが小さくなります。
その焼き縮みするときに、ねじることもあります。
そのため、真直ぐな瓦を作ることがむずかしいのです。
この意識が根底にあり、真直ぐに見える瓦屋根、形状は高級なものだという無意識な価値観があります。
この価値観をもって、瓦屋根を見ていただくと瓦屋根の見方も少し変わってくるかもです。
瓦マニアのつぶやきでした!
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