瓦屋根の経年劣化する部分とは?
瓦屋根でも経年劣化する部分があります。
瓦自体は、1100℃以上の高温で焼成したセラミックスです。
住宅の中で、もっとも厳しい環境の屋根でも、ほとんど劣化することはありません。
しかし、瓦屋根の中で、経年劣化しやすい場所がありますので、ご紹介します!
棟部(屋根の頂部)に使用している、たるきが劣化します!
30年近く経過した瓦屋根で、台風被害が発生する場合、棟部が多いです。
棟部とは、屋根の頂部のことです。
冠瓦という瓦を並べて、雨の浸入を防いでいます。
冠瓦は、その下のたるきに、くぎ・ビス等で留め付けられています。
この屋根では、瓦くぎとそれよりはるかに太い、補強銅くぎで冠瓦を留め付けています。
この写真では、くぎは浮いている状態です。
長年の強風などで、くぎが抜けてしまっています。
この状態で、台風などの強風を受けると飛散する可能性があります。
上の写真は、冠瓦が飛散した状態です。
冠瓦は、たるきにくぎで留め付けられています。
たるきの横には、葺き土としっくいで雨水が入らないようにしています。
たるきを見てみると、くぎ穴へ水が入り込み、くぎ穴が黒くなっています。
たるきは長手方向にき裂が入っています。
くぎ穴廻りが水分で腐朽劣化しています。
瓦屋根では、瓦、くぎ、葺き土、しっくいはほとんど劣化しません。
しかし、たるきが水分で腐朽劣化しています。
そのため、補強用の銅くぎを使用しても、補強の効果がないと思われます。
くぎ浮きを発見したら、メンテナンスのサインです。
20年、30年の屋根点検で、必ず確認しましょう!
屋根に関して、お悩みの方はお気軽にお問い合わせください。
神清からのお願い
記事を最後まで読んでいただきありがとうございます。
お客様の率直な感想をいただくため「役にたった」「役に立たなかった」ボタンを設置しました。
私たちは、日々屋根にお困りのお客様にとって必要な情報をお伝えしたいと考えております。今後のご参考にさせて頂きますのでご協力よろしくお願いいたします。