コロナウイルス自粛、瓦屋根のDIY補修できること、NGをまとめました。

Dr.神谷
Dr.神谷
  • みなさま。こんにちは。
    屋根から人の笑顔を作りたい!!!神清(かみせい)のDr.神谷です。

    創業150年と三州瓦の老舗で、生産、販売、工事を行っています。
    また、家づくりの実務情報雑誌「日経ホームビルダー」で、雨漏りの連載記事を執筆しています。

     

本記事はこんな人にお勧めします。

コロナウイルス自粛で、DIYで瓦屋根補修を検討している人。

コロナウイルス自粛で、時間を持て余してしまう人。

コロナウイルス自粛で、DIYで瓦屋根の台風対策したい人。

この記事で伝えたいこと

コロナウイルス自粛に入って、3週間が経過しようとしています。

テレワークなどもあり、普段、過ごしたことがないぐらい、家ごもりされているのではないでしょうか?

家の中を掃除したり、庭の掃除をしたりと時間を有効に使われていることと思います。

DIYによる家のリフォームが増加しているという話も聞きます。

また、近年は6月以降、豪雨、巨大台風など自然災害が大きな被害が発生しています。

そこで、DIYで自宅の瓦屋根の補修を検討している人へ、いくつかの注意点がございます。

この記事では、瓦屋根のDIY補修できること、できないことをご紹介します。

お問い合わせはこちら

コロナウイルス自粛、瓦屋根のDIY補修できること、NGをまとめました。

コロナウイルス自粛に入って、3週間が経過しようとしています。

テレワークなどもあり、普段、過ごしたことがないぐらい、家ごもりされているのではないでしょうか?

今後も続く、家での生活を充実させるために、プチリフォームを検討されている方もいらっしゃると思います。

アフターコロナを考えると、節約できることはしたい方も。

そんなコロナウイルス自粛生活を送っているアクティブな方の中には、

コロナウイルス自粛で、DIYで瓦屋根を補修したい。

時間があるので、DIYで瓦屋根の台風対策をしたい。

などを検討されている人もいらっしゃると思います。

この記事では、瓦屋根のDIY補修できること、できないことをご紹介します。

 

瓦屋根のDIY補修として、頭に浮かぶこと。

瓦屋根のDIY補修ができそうなことをあげてみました。

・瓦屋根の雨漏り補修として、瓦の隙間をうめる。

・瓦屋根の表面に、塗装をする。

・割れた、欠けた瓦を交換する。

・瓦屋根の上にあがって点検する。

・瓦屋根の台風対策をしてみる。

他にもあるかもですが、以上について、OKなものとNGなものにわけて、その理由を説明します。

前提として、屋根は落下すると死亡につながります。

DIY補修を検討する前の前提として、「屋根に上がることは危険である」ことをご承知おきください。

屋根から落ちると死亡事故にもつながります。

プロの職人でも、年間では、多数の労災事故を起こしています。

「屋根のDIY補修はやめた方がいい」とまず、お伝えしておきます。

また、瓦の色によって、滑りやすさが異なります。

詳しくは、こちらをご覧ください。

【危険】台風15号屋根養生・雨が降ったら絶対すべる瓦の色はこれです!

 

瓦屋根のDIY補修できること。

上記の5つの中で、可能性のあるDIY補修は2つあります。

割れた、欠けた瓦を交換する。

割れた、欠けた瓦を交換することは可能です。

日本瓦は可能性あり

日本瓦は、比較的交換できる形状です。

手順を簡単に図にします。

①割れた瓦を細かくして、抜き取る。

そのときに、右側の瓦と左ななめ上の瓦が少し持ち上がるように、クサビを入れる。

②交換する瓦の裏面のつめを欠かす。

左側の瓦の端部に接着剤をつけ、瓦を入れ込む。

瓦が入ったら、クサビを取り除いて、完成です。

実施に交換する手順の詳しいポイントはこちらの記事をご覧ください。

瓦のDIYで交換する手順を紹介!読んで不安な方は、瓦屋へ依頼しましょう!

 

F形瓦・M形瓦はやめた方がいい

F形瓦とM形瓦は防災瓦となっていて、構造が複雑なため、交換はプロに頼んだ方が無難です。

念のため、交換方法を説明した記事をご紹介しておきます。

割れた瓦の差し替えはどうやるの? 図で簡単に説明します!

F形瓦の交換方法を図で示しています。

M形瓦の交換方法はこちらです。

割れた瓦の差し替え方法 2つ山タイプの瓦をご紹介します!

F形瓦・M形瓦を交換する場合、かえって、周辺の瓦を割ってしまうことが多いですので、余分な瓦を用意しておくことが必要です。

瓦屋根の台風対策をしてみる。

築20年以上の日本瓦屋根では、台風性能が低い施工方法が取られていました。

台風性能を少し高める簡単な補修方法がありますので、ご紹介します。

(耐震性能や防水性能を高めることはできません。)

瓦同士を接着剤で留めて連結させることで、台風性能が上がります。

①冠瓦同士を横方向に連結する。

②冠瓦とのし瓦を連結する。(ただし、冠瓦の長さの内で部分的にのし瓦と接着)

③桟瓦同士の山の部分のみを連結させる。

ただし、屋根全面を接着・連結しても効果が少ないです。

・軒先部から2~3段(白色点線範囲)
・ケラバ部から2~3列(赤色点線範囲)
・棟部から2~3段(黄色点線範囲)

この範囲の桟瓦同士の山部分と横の瓦同士を接着させることは、台風対策となります。(軒瓦・けらば瓦に銅線が見える場合のみ)

銅線は屋根本体に留め付けられていて、軒瓦・けらば瓦の留付けを補強しています。

そのため、この補強部分から2~3枚分は連結することで瓦は飛散しにくくなります。(それ以上の枚数を連結しても、効果がほとんどありません。)

 

瓦屋根のDIY補修できないこと。

以下、3つはDIY補修はせず、瓦屋に依頼してください。

瓦屋根の雨漏り補修として、瓦の隙間をうめる。

 

「瓦屋根の雨漏り補修として、瓦の隙間をうめる」ことは、雨漏りを助長するため、瓦屋根では、絶対やってはいけないことです。

瓦屋根は隙間から雨水が入っても、重なりがあり、やがて、排出される仕組みとなっています。

瓦の隙間をふさぐことで、入った雨水が排水されなくなり、雨漏りは悪化します。

絶対にやってはいないDIYなので、ご注意ください。

瓦の隙間が大きくなり、セメント・しっくいで隙間をふさぐ人もいます。

これも同様に排水できなくなるので、NGです。

 

瓦屋根の表面に、塗装をする。

瓦は高温で粘土を焼いたものなので、全く、塗装する必要はありません。

表面は、食器やお茶碗と同じで、釉薬(ゆうやく)というガラス質の着色がされています。

また、いぶし瓦は屋根全体としては、経年で色ムラが発生しますが、これも同様に塗装する必要はありません。

逆に、塗装することで、雨漏りリスクが高まることがあります。

瓦屋根に塗装はNGです。

 

瓦屋根の上にあがって点検する。

瓦屋根の上にあがって、点検することは、効果がないのでやめた方がいいです。

瓦屋根に上がることはできると思います。

しかし、点検をしても屋根の状態がいいのか、判断できないです。

屋根に上がるリスクを考えると効果が少ないので、点検は瓦屋に依頼しましょう。

 

瓦屋根をDIY補修できる内容は交換か、接着補強です。

瓦屋根をDIYで補修するには、安全に作業できる屋根かどうか、しっかりと判断してください。

平屋や小屋などの建物ならば、慎重に作業すれば、DIYも可能だと思います。

日本瓦の割れ・欠けの交換か、屋根の周辺部の接着補強が可能な補修内容です。

接着補強は、接着剤を塗る場所を間違えると雨漏りの原因にもなります。

DIYして、雨漏りするようになると、かえって、費用がかかり、何のためのDIYリフォームか、わからなくなってしまいます。

愛知県で、屋根に関してお悩みの方はお気軽にお問合せください。

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